『鬼滅の刃』の聖地!奈良・葛木坐火雷神社で絵馬にキャラを描き奉納

『鬼滅の刃』の聖地!奈良・葛木坐火雷神社で絵馬にキャラを描き奉納

更新日:2020/11/21 14:21

旅人間のプロフィール写真 旅人間 はらぺこライター、旅ブロガー
奈良県葛城市の「葛木坐火雷神社」は、アニメ『鬼滅の刃』の聖地として多くのファンが訪れる場所。人気キャラ我妻善逸が編み出した大技「火雷神」と同名の神様が祀られています。
地元では「笛吹神社」と親しまれ、境内にはロシア製大砲もあります。火雷神は火の神様、“火”は気力・活力の源。遊び心を持ってイラストと共に絵馬に願い書いて奉納してみませんか。神様もきっと喜んで読んで下さるでしょう。

『鬼滅の刃』で注目を集めている葛木坐火雷神社へ

『鬼滅の刃』で注目を集めている葛木坐火雷神社へ

写真:旅人間

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人気アニメ『鬼滅の刃』の聖地として注目を集める「葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)」は、5月中旬頃に一面を真っ赤に染める“つつじ”で有名な葛城山ロープウェイの葛城登山口駅から車で7分ほどの場所に位置しています。

車の場合、近くまで来たらナビに頼らず県道30号線「脇田」の交差点を山側に曲がりましょう。電車の場合は、近鉄「忍海駅」より徒歩で約40分となります。

『鬼滅の刃』で注目を集めている葛木坐火雷神社へ

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『鬼滅の刃』で主人公の親友である我妻善逸(あがつまぜんいつ)が物語の中で編み出した鬼退治の大技「火雷神」。この技と同名の神様を祀っていることから、鬼滅ファンの間で話題となり、今や全国的に人気ある写真スポットとなっています。

『古事記』にも登場する火雷神とは?

『古事記』にも登場する火雷神とは?

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この「火雷神」は、日本最古の歴史書『古事記』に登場します。それはイザナミを追ってイザナキが黄泉の国に下った誰もが知る有名な神話の場面です。

命を落とした妻を生き返らせ連れ帰りたいイザナキですが、既に黄泉の国の食物を口にしたために妻のイザナミは戻れません。そこで黄泉の神々に談判することに。その間「絶対に見てはいけない」という約束をイザナキは破ってしまいます。

イザナミの姿は、体中に蛆(うじ)がたかり、頭には大雷、胸には火雷、腹には黒雷、陰には拆雷、左の手には若雷、右の手には土雷、左の足には鳴雷、右の足には伏雷、あわせて八雷神(やくさのいかづちがみ)をまとっていました。

それを見たイザナキは逃げ出しますが、ここで登場する「火雷」が「火雷神」です。

『古事記』にも登場する火雷神とは?

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火雷神は雷が起こす炎を示す神。大雷神は強烈な雷の威力、黒雷神は天地が暗く、拆雷神は引き裂く姿、若雷神は清々しい地上の姿、土雷神は雷が地上に戻る姿、鳴雷神は鳴り響く雷鳴、伏雷神は雷光を走らせる姿です。つまりイザナミに生じた八雷神は雷が起こす現象を示す神と考えられています。

雷の猛威に対する畏れ、稲妻と共にもたらされる雨の恵み、大地を揺るがすその様は、古来より現代まで、その姿は神として崇められています。

尚、「火雷大神」と「火雷神」は同神です。神社の案内などで「大」が付くのは火雷神を更に敬って表記されたものです。

絵馬に『鬼滅の刃』イラストを描いて願掛けを!

絵馬に『鬼滅の刃』イラストを描いて願掛けを!

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この葛木坐火雷神社では、火雷神が火の神様であることから、火を扱う職業の方、また天香山命の御神徳から笛やフルートなど楽器の上達を願う方、2020年になってからは鬼滅ファンの参拝者が多くなっています。

拝殿の前にある「絵馬掛け所」には、参拝者が描いた我妻善逸のイラストを描いた絵馬が沢山奉納されています。その願い事は人によって様々ですが、“火”は気力・活力の源で「頑張ろう」という気持ちを湧き立たせてくれます。自分の好きなキャラクターに想いを重ね、遊び心を持ち、心を込めて書けば、神様もきっと喜んで読んで下さるでしょう。

『鬼滅の刃』を見ている子供さんには特におすすめです。

絵馬に『鬼滅の刃』イラストを描いて願掛けを!

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社務所の前にはテーブル&イス、そして黒マジックの他、カラーペンも用意されています。絵馬に『鬼滅の刃』のイラストなどを描く環境もバッチリです。

尚、ここでは気力・活力へと導いてくれる火雷神の「火守」、健康で平穏な生活を戴ける笛吹大明神の「音守」、この2つの御守りはご利益が高いと人気があります。もちろん“武内大社葛木火雷神社火印”の文字が入る御朱印も評判です。

葛木坐火雷神社と笛吹神社

葛木坐火雷神社と笛吹神社

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葛木坐火雷神社の創建は不詳ですが、社伝によると神代とも神武天皇の御代とも伝えられています。主祭神は、前述の火雷神(ほのいかづちのおおかみ)と天香具山命(あまのかぐやまのみこと)の2柱です。

火雷神を祀る「火雷神社」と笛吹連の祖神天香山命を祀る「笛吹神社」は元々別にお祀りされていたようですが、現在は合祀されて主祭神二座(火雷神・天香山命)となります。

尚、天香山命の子孫 笛吹連が代々この地に住んだこともあり、地元では正式な「葛木坐火雷神社」という名よりも「笛吹神社」と呼ばれ親しまれています。

日露戦争の戦利品!? 境内のロシア製の大砲も必見

日露戦争の戦利品!? 境内のロシア製の大砲も必見

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境内には、国内に現存するものとして最大級といわれているロシア製の大砲があります。これは明治42年に政府より奉献された日露戦争の勝利による戦利品です。その大きさから太平洋戦争の物資不足の際も容易に運び出せず、ここに残ったと伝わっています。

大砲だけに「火雷神」と関係があるように感じますが、実際には特に関係はありません。とは言え、火の神様であるこの地に巡り落ち着いた不思議な縁を感じます。

葛木坐火雷神社の基本情報

住所:奈良県葛城市笛吹448
電話番号:0745-62-5024
参拝料:境内自由
アクセス:近鉄「忍海駅」より徒歩約40分
※車の場合は、参拝用の無料駐車場あり

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/14 訪問

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