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目黒不動尊は、平安時代に慈覚大師が開いた由緒ある天台宗の寺院です。日本三大不動尊の一つで、正式名称は泰叡山瀧泉寺。江戸時代には、三代将軍徳川家光の庇護により、50棟あまりの伽藍が並ぶ大寺院となり、「目黒御殿」と称されるほど隆盛しました。
江戸の庶民にはお参りを兼ねた人気の行楽地でした。池波正太郎の『鬼平犯科帳』にも、度々登場します。
急な男坂をのぼると本堂。祀られているご本尊の不動明王は、12年に一度の酉年御開扉の秘仏。あらゆる災難厄災を除けて福となす「福寿開運」の仏様です。
本堂の裏には、不動明王の本地仏の大日如来。高さ4m近い大きい仏様で、江戸時代前期に建立され、その時にはお堂がありました。台座の蓮座から、江戸の庶民たちによる建立だったことがわかっています。
本堂の横には、縁結びにご利益のある愛染明王。「良縁成就」を願い、男性は像の右側から、女性は左側から心静かにまわりお参りします。
本堂から女坂を下ってくる途中には、江戸時代中期作の修験道の開祖役行者小角像。目黒不動尊は、関東最古の不動霊場ですから、修験道とは密接な関係があり、足腰健全にご利益があると信仰されています。
目黒不動尊は、湯島天神、谷中感応寺とともに「三富」の一つとして、幕府公認の富くじ(今の宝くじ)の興行が許されていました。開運にも縁がありますね。
男坂の上り口にある独鈷の滝は、開山以来千年以上枯れずに流れる霊水と言われています。その前立っている像が水かけ不動明王。恐ろしいお顔ですが、仏教の修行の滝業を身代わりになってしてくださるという心優しい仏様です。病気平癒を願い、水をかけて祈りましょう。
独鈷の滝の横には、不動明王三尊が安置されている前不動堂。江戸中期の建築で、東京都の指定文化財です。
お堂の前には、犬の狛犬!目黒不動尊には、この他にも犬の狛犬がたくさんいます。珍しいですから探してみましょう。子犬もいますよ。犬は目黒不動明王のお使いとされています。
この狛犬は、男坂を上った所にあり、従来の獅子の形。胸のところ「承應三年」と彫られています。西暦1654年、4代将軍徳川家綱の時代ですから、360歳を超える都内最長寿狛犬です。
独鈷の滝の横の大きい石碑は、江戸時代中期の儒学者・蘭学者の青木昆陽をたたえたものです。青木昆陽は、8代将軍徳川吉宗の命により、飢饉の備えとしてサツマイモ(甘藷)の普及につとめ、自ら「甘藷先生」と称してました。本堂の裏手の墓は、国指定史跡。
御朱印は、三種類あり、仁王門の右奥の寺務所でいただけます。ご本尊の不動明王と、江戸三十三観音霊場の札所として聖観世音です。
江戸最古の「山手七福神巡り」の恵比寿神。おみくじの恵比寿様のだるまも可愛いですよ。
今回ご紹介した目黒不動尊は、江戸時代の地誌『江戸名所図会』にも取り上げられた江戸有数の名所でした。将軍も江戸庶民も信仰した寺院で、今でも、地元では「お不動さん」と呼ばれて親しまれています。ぜひ訪れてみましょう。
住所:東京都目黒区下目黒3-20-26
電話番号:03-3712-7549
アクセス:
JR山手線・目黒駅より徒歩20分
東急目黒線・不動前駅より徒歩12分
JR五反田駅(西口)より東急バス渋谷行(渋72系統)「目黒不動尊境内」下車
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2022/8/19更新)
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