ここが始まり!「志賀高原歴史記念館」はスノーリゾートホテルのパイオニア

ここが始まり!「志賀高原歴史記念館」はスノーリゾートホテルのパイオニア

更新日:2021/03/29 16:00

きんぎょ 美歩のプロフィール写真 きんぎょ 美歩 温泉と歴史旅 Walker
長野県北東部にある志賀高原は、日本初の国際スキー場に指定されたスノーリゾートで有名なエリアです。「志賀高原歴史記念館」は、もともとはスキー用の本格的ホテルとして、国策で建てられた「旧志賀高原ホテル」。現存する記念館の建物には、エントランスの大暖炉や、色とりどりの素敵なステンドグラス、趣ある調度品など、スノーリゾートホテルのパイオニアであった当時のままの姿が残されています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

「旧志賀高原ホテル」とは

「旧志賀高原ホテル」とは

写真:きんぎょ 美歩

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「志賀高原歴史記念館(旧志賀高原ホテル)」があるのは、志賀高原の琵琶池、丸池のすぐ傍です。建物は平成19年には、経済産業省の「近代化産業遺産」として認定され、登録無形文化財の建物は「志賀高原歴史記念館」として、無料で公開されています。

草津方面に向かうと左手後方の高台にあり、山小屋風の赤い三角屋根が目印です。気づかず通り過ぎてしまわないよう、ご注意くださいね!

「旧志賀高原ホテル」とは

写真:きんぎょ 美歩

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「志賀高原ホテル」は社交の場としての役割を兼ね、外国人観光客誘致のスキーリゾートを目的に、「国策ホテル」として着手、建設されました。

当時、長野県内の国策ホテルとして、この「志賀高原ホテル」と「上高地ホテル」、「野尻湖ホテル」の3つが建設されましたが、近年「上高地ホテル」は建て替えられ、「野尻湖ホテル」は解体に…。

志賀高原ホテルも両サイドにあった客室棟は解体されましたが、エントランス棟はそのまま、当時の面影を残しています。

「旧志賀高原ホテル」とは

写真:きんぎょ 美歩

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ホテルの開業は昭和12年。自然石の柱で支えられたエントランスポーチの、丸くて赤い屋根は、当時の華やかな様子が偲ばれるような雰囲気を醸しだしています。

ドイツ人指導者の下で建設されたモダンな建物は、スキー本格ホテルでは日本国内最初のもの。建物は全4階建て。1階は当時には珍しい鉄筋コンクリート、2階より上部は木造です。

外観の1階部分の窓枠や外壁にも、石が施されています。半地下式で、乾燥室が完備された地下室は見学不可ですが、玄関脇には、スキー専用の出入り口も残されていますので、こちらもお見逃しなく!

歴史の重みを感じる館内

歴史の重みを感じる館内

写真:きんぎょ 美歩

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ギ〜っと音を立てる玄関の扉。黒塗りの木製カウンターは、まるでバーカウンターのような雰囲気です。外国人用のフロント対応らしく、高さもあります。

吹き抜けのロビーを取り囲むように、階上には洒落た手すりも巡らされ、ロビーフロアは、さすが「旧志賀高原ホテル」といった風情と重厚感であふれています。

歴史の重みを感じる館内

写真:きんぎょ 美歩

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注目すべきは、ロビーの真正面にある大きな石暖炉。寒い日には管理人さんのご好意で薪がくべられ、暖かく訪問者を出迎えてくれます。そして暖炉の上には、日本の文化を象徴するかのような、獅子頭!

館内には、このように、日本と西洋の文化を融合したような飾りや工夫が、数多く見受けられます。日本初のスノーリゾートホテルの建設に向け、当時の試行錯誤した様子が偲ばれますね。

歴史の重みを感じる館内

写真:きんぎょ 美歩

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暖炉脇にあるのは、当時の客室への案内板とともに、アンティークな、趣あるスキー板です。

ほかにも、スキーを楽しむ皇室の方々がホテルや志賀高原をご利用された時の写真や、1956年(昭和31)にイタリア冬季五輪で銀メダルを獲得した猪谷千春さんゆかりの品々など、志賀高原のスノーリゾートの歴史を感じさせる、いろいろな展示物が館内に展示されています。ぜひゆっくりとご覧ください。

異国を感じる素敵な「ステンドグラス」

異国を感じる素敵な「ステンドグラス」

写真:きんぎょ 美歩

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「志賀高原歴史記念館(旧志賀高原ホテル)」で、ぜひご覧いただきたいのが「ステンドグラス」です。

西洋建築の優美さを象徴するかのようなステンドグラスですが、館内では一般的な色ガラスの組み合わせだけでなく、直接、図柄を焼き付ける技法も取り入れられたガラスもあり、繊細で豪華な設えとなっています。

異国を感じる素敵な「ステンドグラス」

写真:きんぎょ 美歩

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可愛い花柄や、馬に乗った騎士(ナイト)など、色とりどりで美しい模様のステンドグラスは、館内のどのフロアでも見かけることができます。

どれも華やかで、見応えのあるものばかり。まるで異国にいるような、そんな気分になること間違いなし!

異国を感じる素敵な「ステンドグラス」

写真:きんぎょ 美歩

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3階フロアの片隅には、現在のリゾートホテルではよく見受けられる「図書室」もあります。よく見るとそこには英語表記で「貸し出しは客室係にお申し出ください」と看板が!

こうした滞在者向けのサービスからも、当時の志賀高原ホテルが、まさにリゾートホテルの先駆けだったことが窺えますね。

日本のビードロのような、丸いおしゃれなステンドグラスがはめ込まれた、ちょっとノスタルジックな図書室の「貸出し窓」にも注目ですよ!

花の壁画、当時の希少家具でゆったりと

花の壁画、当時の希少家具でゆったりと

写真:きんぎょ 美歩

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段差のある窓辺に並んでいるのは、趣あるロッキングチェアです。厚みのある造りは、ロビーの調度品と同じように希少なものです。床に据えられたスチーム暖房器や天井の照明も、当時のままです。

窓辺から見えるのは、雪の志賀高原。遠くに霞む信州の山々。そんな風景を眺め、ホテルの滞在を楽しんだであろう宿泊者たち…。過ぎ去った時間に思いを馳せながら、ゆったり腰かけてみてはいかがでしょうか。

花の壁画、当時の希少家具でゆったりと

写真:きんぎょ 美歩

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3階フロアの壁を覆うのは、四季折々の風情が描かれた大きな壁画です。満開の桜の大木から始まり、夏の草花、紅葉、雪景色という構図で、春夏秋冬の日本の美しい四季がフロアの壁全体を覆っています。

貴重な日本画の大作は、きっと外国の方々にも喜ばれたはず。国際的な観光ホテルとして、志賀高原ホテルの建物に込められた日本文化と西洋文化の繋がりを、ここでも感じることができるでしょう。

志賀高原カフェ

志賀高原カフェ

写真:きんぎょ 美歩

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「志賀高原歴史記念館」の2階のフロアには「志賀高原カフェ」があります。2019年6月に、麓の渋温泉「小石屋旅館」が、カフェバー部門の一環として、それまで館内にあったカフェを引き継ぎ、再開しました。

こちらのカフェでは、歴史ある志賀高原ホテルの雰囲気を肌で感じながら、おしゃれな高原リゾートを体感するかのように、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

地元、山ノ内町のリンゴジュースのほか、信州クラフトビールや、信州牛スジ肉と地元産のキノコを使用したカレーライスなどを提供。

志賀高原カフェ

写真:きんぎょ 美歩

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おススメは、バリスタが丁寧に淹れるコーヒーです。アートなカフェオレも目の前で!

志賀高原カフェ

写真:きんぎょ 美歩

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「志賀高原歴史記念館」がある志賀高原は、冬の楽しみだけでなく、池や湿原も多く点在することから、トレッキングや写真撮影、登山などにも人気があります。

志賀高原にも、発哺温泉や熊の湯温泉などの個性豊かな温泉がありますが、麓の湯田中温泉や渋温泉など「温泉」を堪能できるのも、大きな魅力です。志賀高原の豊かな自然に浸り、信州の歴史を感じる旅に、ぜひお出かけください。

<志賀高原カフェの基本情報>
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏7148-35 志賀高原歴史記念館2F
電話番号:0269-38-0311(小石屋)
営業時間:10:00〜16:00(不定)
定休日:不定休 ※基本は土日祝日限定営業。記念館の開館に合わせ冬季休業あり

志賀高原歴史記念館(旧志賀高原ホテル)の基本情報

住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏7148-35
電話番号:0269-33-2597(財団法人和合会) 
公開時間:9:00〜17:00
休館日:木曜日 ※冬季休業(11月1日から4月31日)
アクセス:
(自家用車)上信越自動車道信州中野ICからR292で志賀高原へ、約30分
(交通機関)長野電鉄「湯田中駅」より奥志賀高原行きバス「丸池」下車

2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/31 訪問

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