写真:渡辺 裕希子
地図を見る小田急線の地下化に伴い、東北沢駅から世田谷代田駅までの線路跡地を再開発する「下北線路街」が進んでいます。めざすのは、大型チェーン店が並ぶありきたりの街ではなく、シモキタらしい個性を大切にした街づくり。2020年10月に開業した「由縁別邸 代田」も、そんな個性あふれる施設のひとつ。築100年以上の世田谷のかやぶき屋敷から譲り受けた建具や景石を取り入れるなど、地域との“由縁”を大切にしたデザインがコンセプト。静かな住宅街に溶け込むように、ひっそりと佇んでいます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る石畳のアプローチを抜けてロビーに足を踏み入れると、そこは静寂の世界。フロント中央にある盆栽アートと陰影のある照明が、洗練された癒しの空間へといざないます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るチェックインを済ませたら、早速お部屋へ向かいましょう。建物は3階建ての低層建築。1階はレストランや温泉施設、2階が客室となっています。廊下や突き当たりなどあちらこちらにアート作品が展示され、足を止めてつい見入ってしまいます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る木製のカードキーを開けて、客室へ。こちらは3名まで利用できる「デラックスツイン」。今回おすすめする「1泊朝食付きプラン」の場合、3名利用で1泊1名1万5,000円〜と、手頃な価格で旅館ステイが楽しめます。1〜2名なら「スタンダードダブルルーム」が最安。どちらもコンパクトなつくりですが、板間と畳間があり、ほっとくつろげる雰囲気です。
ほかにも露天風呂付きや庭付き、メゾネットなどさまざまなタイプの客室があり、気分や予算に応じて選ぶ楽しみがあります。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るセンスの良いモノに囲まれた客室で、しばしくつろぎのひとときを。世田谷代田はかつて、茶畑が広がっていた地域。各客室には、茶師十弾に認定されている日本茶鑑定士・大山拓郎氏によって厳選された緑茶とほうじ茶が用意されています。
各客室にはタブレットが置かれているのもユニーク。タッチするだけで、館内レストランのメニューや近隣の観光施設などにアクセスできます。お茶を楽しみながら、これからのプランを考えてみてはいかがでしょうか。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るオリジナルの紋刺繍が入った浴衣は、上品かつおしゃれ。館内はもちろん、浴衣姿で近くを散策するのもおすすめです。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るひと息ついたら、温泉施設へ向かいましょう。大浴場は白湯ですが、窓の向こうに広がる美しく整えられた中庭と、富士山の水音が流れるBGMに心癒されます。
ヒバの露天風呂は、箱根「小田急 山のホテル」の自家源泉「芦ノ湖温泉 つつじの湯」から運ばれた天然温泉です。泉質はアルカリ泉単純温泉。透明でぬめりがなく、さっぱりとした湯ざわりです。
女湯には、淡路島の香りアーティストIZUMIKAN氏プロデュースによるオリジナルアロマのミストサウナも用意されています(男湯はドライサウナ)。ヒバやヒノキの香りを楽しみながら心地よい汗を流す、ぜいたくなひとときが楽しめます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る男湯と女湯の両方とつながっている休憩室は、待ち合わせ場所におすすめ。アロマの香りが漂うおしゃれな空間ですが、お楽しみは無料のアイスキャンデー! お風呂上がりに食べるアイスは格別で、ほどよくクールダウンしてくれます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る浴衣姿でぜひお出かけしたいのが、旅館から緑道を通って1分のところにある「BONUS TRACK」。ここは、2020年4月に開業したまったく新しい商店街。日本各地の発酵食品を集めた専門店や、世界の日記をコーヒーを飲みながら楽しめる書店、一点ものの古着やヴィンテージを扱うショップなど、個性豊かな14店が入居。下北沢まで足を運ばななくても、シモキタカルチャーの奥深さを存分に味わえます。
中央にはテーブルと椅子が並び、お店で買った食事や飲み物が楽しめます。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るこちらは台湾のサブカルチャーを発信する「大浪漫商店」の魯肉飯。生姜を効かせた本格的な味わいで、あっという間に平らげてしまう美味しさ。テイクアウトもできるので、持ち帰って客室で食べるのおすすめです。
ほかにも、あきたこまちで作るおかゆやおでん、千葉県の農場で育った豚肉のコロッケ、新鮮なフルーツたっぷりのスムージーなど、多彩なグルメに舌鼓。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る夜が更けるとイルミネーションが輝き、異国の屋台に迷い込んだ気分に。旅館までは歩いて1分ほど。時間を気にせず、のんびりと過ごせるのがうれしいですね。
写真:渡辺 裕希子
地図を見る宿に戻って再び温泉を楽しんだ後にも、まだまだ楽しみが待っています。夜9時から深夜1時まで、夜食のお茶漬けが無料サービスされるのです。焼きおにぎりにお茶をかけていただくと、やさしい味わいが体の隅々にまで染み渡ります。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るふかふかのベッドで熟睡した翌朝、「割烹 月かげ」へ。待ちに待った、朝食の時間です。高級感がある落ち着いた雰囲気に、期待が高まります。
写真:渡辺 裕希子
地図を見るテーブルに並ぶのは、品数豊富な和朝食。世田谷寿豆腐店の湯豆腐、有機野菜のサラダやローストビーフ、加賀美人蓮根のきんぴらなど、一品一品にこだわりが感じられます。ご飯は、“幻の米”と呼ばれている長野県飯田産のこしひかり。わさび漬けやじゃこの有馬煮、明太子など”ご飯のおとも”も多彩で、箸が進みます。
ドリンクは水出し緑茶ほうじ茶、ジュース、コーヒーなどがあり、どれもお代わり自由。とくに水出し緑茶は料理との相性がよく、おすすめです。
温泉+お茶と甘味を楽しむ日帰りプランもあり、こちらも地元の人々を中心に人気。2021年春には、敷地内に本格的なSPA温浴施設もオープンする予定です。
再開発で生まれ変わった世田谷代田と、世界で一番クールな街に選ばれた下北沢の両方を楽しめる、「由縁別邸 代田」。街ブラと旅館ステイの“良いところどり”ができる1泊朝食付きプランで、気軽に楽しんでみませんか?
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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