写真:藤谷 ぽきお
地図を見る温泉で有名な別府市内には、あちこち温泉の源泉がありその蒸気がモクモクと湧き出しています。そして、千年以上も前の「豊後風土記」にも、その温泉の色合い・吹き出し方などから、近寄ることもできない忌み嫌わた土地であるとして「地獄」と呼ばれていました。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る「別府地獄めぐり」の一つ「かまど地獄」が、大ブームの鬼滅の刃やその聖地としてファンの訪問も多い「八幡竈門神社」との縁(えん)やゆかりがある為に注目されています。
園内には、主人公・竈門炭治郎の技にも描かれている「青い水龍(しっぽには鬼を倒すための刀も備えている)」と、主人公の氏名が書かれたアイテムを持って高台に立つ赤鬼のシンボリックな像があります。八幡竈門神社で悪さをした鬼が、ここでは改心し、地獄の門番をしているというストーリー。園内一の写真スポットです。
※「八幡竈門神社」の鬼のストーリーについては関連MEMOの記事参照
また、シンボリックなオブジェの鬼の周辺には、5〜6月になると藤の花が咲きます。作中では、藤の花は鬼たちの弱点の一つとして描かれており、多くの鬼たちを倒すきっかけになっていたり、藤の家紋も各所に描かれています。
また、鬼滅の刃のコスプレイヤーたちも続々と訪れ、大注目に一役買っています。そんなコスプレイヤーが、かまど地獄で別府市の観光PR動画やYouTubeなどの撮影もしているので、動画サイトも要チェックですね。
2020年11月中旬には「ナイトイベントinかまど地獄」も開催され、コスプレイヤー・カメラマンなどクオリティーの高い参加者が多く、大変盛り上がりました。
また、シェアサイクルにも鬼滅柄の自転車が登場! この自転車で鬼滅の聖地「八幡竈門神社」とここ「かまど地獄」を一緒に回ると更に良い思い出ができますね。サイクルポートで見掛けたら、即乗りしましょう!
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る地獄めぐりのコース内でも、かまど地獄は一級品の観光地です。かまど地獄だけでも色の違った源泉地があったり、温泉と泥が湧き出す噴気孔がいくつもあります。
地獄の三丁目では、地獄を思わす真っ赤な柵に囲まれたコバルトブルーの地獄を見ることができます。白色物質は非晶質のシリカ(温泉沈殿物)で、70年前後の年数がかかって出来たものです。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る四丁目では、温泉と共に噴き出してきた泥が形作ったひょうたん型の熱泥地獄を見ることができます。
池の色は、地下にある岩盤が地熱により溶けだしできあがった粘っこい物質で、色んな種類の粘土がとけだしたものです。通常、茶褐色の色は酸化鉄が色を出すことが多いのですが、酸化鉄の色ではありません。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る六丁目の地獄も四丁目と同じ熱泥地獄です。以前はこのような色ではなく灰色でしたが、年々色が変化し現在の色になりました。地中に含まれている鉄分が溶け出し変化したものです。
特に色が赤いので、地獄で煮えたぎる血の池を思い起こさせますね。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る園内には、地獄ばかりではなく「極楽」エリアもあります。温泉や蒸気を利用した健康や美容などに良いエリアです。
極楽一丁目は岩盤浴場です。靴下を履いたまま利用可能で、足が濡れることもありません。利用すると体がポカポカと温まってきますよ。
隣の二丁目には飲料泉があり、温泉を飲むことができます。様々なミネラルを含んでいるので健康に良いですよ!
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る三丁目には蒸気を利用して、手&足の蒸し湯を楽しめます。保湿と美肌に良く、ツルツルになりますよ。
四丁目はとっても珍しい「喉湯」や「肌湯」が体験できます。直接温泉を浴びることができるので保湿効果は抜群です。しかし、鬼の口から温泉蒸気が出てくるように演出されているので、一見、地獄の拷問を受けているかのようです。面白い写真を撮ってみて下さい。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る園内順路の最終地点には、ゆっくりと座って足湯を楽しめるコーナーと売店があります。売店の商品には地獄蒸し(温泉の蒸気で食材などを調理する方法)で調理されたものもありますので、別府名物を頂きましょう。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る実は、鬼滅の刃の聖地「八幡竈門神社」へここの地獄蒸しで調理された食材を奉納していた歴史があり、かまど地獄の「かまど」も八幡竈門神社が由来です。
最近の推しメニューは「抹茶石垣まんじゅう」「温泉ピータン」「醤油プリン」です。
「抹茶石垣まんじゅう」とは、別府の名物「石垣まんじゅう」の抹茶バージョンですが、蒸しパンの生地にゴロゴロとしたさつまいもを練りこんで蒸したものです。「醤油プリン」はプリン生地に醤油を混ぜてあるのですが、塩味がちょうどよく濃厚な味わいですよ。
写真:藤谷 ぽきお
地図を見る「温泉ピータン」は中華料理のピータンとは違い、純粋に温泉の蒸気だけで鶏の卵を蒸したものですが、色の変化は薄茶色です。
外側の白みの部分には塩を、黄身の部分には特製「柚子胡椒入り地獄醤油」をかけて食べて下さい。それぞれ抜群の相性で美味しさ倍増ですよ。
既に鬼滅の刃の聖地となっている「八幡竈門神社」と一緒に、鬼滅柄のシェアサイクルに乗って、ここ「かまど地獄」も回ってみて下さい。
住所:大分県別府市鉄輪621
電話番号:0977-66-0178
営業時間:8:00〜17:00 年中無休
入場料金:(高校生以上の大人)400円、(小・中学生)200円
駐車場:無料駐車場50台
アクセス:
大分自動車道「別府I.C」より車で約5分
JR別府駅西口より「鉄輪」を経由のバスで「鉄輪」下車徒歩約8分
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/13更新)
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