滋賀県「湖北野鳥センター」でお手軽バードウォッチング&周辺散策

滋賀県「湖北野鳥センター」でお手軽バードウォッチング&周辺散策

更新日:2020/11/29 09:49

阿部 吾郎のプロフィール写真 阿部 吾郎 フリーカメラマン、ライター、日本旅のペンクラブ会員、日本旅行写真家協会会員
滋賀県長浜市にある「湖北野鳥センター」では、バードウォッチングが趣味の方はもちろん、初心者やお子様でもお手軽にバードウォッチングを楽しむことができます。館内には、湖北の野鳥に関するパネルや、剥製が展示されています。ここで、ざっと湖北の野鳥に関して学んだら、館内に設置された双眼鏡や望遠鏡で目の前の湿地を眺めてみましょう。様々な水鳥を観察することができます。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

湖北野鳥センターとは

湖北野鳥センターとは

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターは、車で名神高速道路の長浜インターチェンジから湖周道路を20分ほど北上した場所にあります。手前に写っている建物が湖北野鳥センター、奥に写っている三角屋根の建物が「琵琶湖水鳥・湿地センター」です。
道路を挟んで、琵琶湖岸のヨシやヒシなどが茂った湿地に面して建っており、ここに多くの水鳥や小鳥たちが集まります。

湖北野鳥センターとは

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターの窓から眺めた風景です。肉眼で見ると、このような風景が広がっています。

湖北野鳥センターとは

写真:阿部 吾郎

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センター内は、横一面がガラス張りになっており、双眼鏡や望遠鏡がずらりと設置されています。入館料を支払って中に入れば、これらを使って自由に野鳥を観察することができます。
使い方はスタッフの皆さんが教えてくれますし、野鳥に関しても質問すれば教えてもらえますので、バードウォッチング初心者でも、お子様でも手軽に楽しむことができます。

事実、このセンターを訪れるお客様のうち、バードウォッチャーは2割ほどで、8割は家族連れをはじめ一般の方です。

湖北野鳥センターで見られる野鳥

湖北野鳥センターで見られる野鳥

写真:阿部 吾郎

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では、センターの窓から湿地を観察してみましょう。様々な種類の水鳥たちが見られます。

*センターの窓から望遠レンズで撮影したものです。双眼鏡や望遠鏡で覗くと、さらに高い倍率で見られます。

湖北野鳥センターで見られる野鳥

写真:阿部 吾郎

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ここで是非見ていただきたい野鳥のひとつが「オオヒシクイ」です。体長90センチ、羽を広げると170センチにもなる大型の鳥で、天然記念物に指定されています。
毎年9月末に第一陣が飛来し、300から400羽程度がこの周辺で越冬しています。3月上旬ごろまで見ることができます。

ヒシやマコモなどの水草や近くの田んぼの落穂などをエサにしています。夜行性で、昼間は休んでいますので、センターから観察していると寝ている姿もよく目にします。
※上の写真と次の写真は、センター前の遊歩道から望遠レンズで撮影したものです。

湖北野鳥センターで見られる野鳥

写真:阿部 吾郎

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オオヒシクイと並んで、人気が高いのが「コハクチョウ」です。10月中旬ごろから400から600羽程度が飛来し、そのうち8割ほどが湖北で越冬しています。3月下旬ごろまで観察できます。体長は約140センチ、羽を広げると200センチありますので、オオヒシクイよりさらに大きいですね。
幼鳥は、7月ごろにシベリアで生まれて親鳥と共にやってきます。真っ白な親鳥の他、灰色がかった幼鳥も観察できます。

もちろん、この2種類以外にも多くの水鳥たちを観察できます。オオバンやホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、カンムリカイツブリなどはたくさんいますし、人気のミコアイサやカワアイサなどが観察できることもあります。

センター内の様子

センター内の様子

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターには、このようなボードが設置されており、その日に確認された野鳥が一目でわかるようになっています。これを見て、お目当ての鳥を決めてから、観察するのもいいですね。

センター内の様子

写真:阿部 吾郎

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センター内には、野鳥の剥製もたくさん展示されています。上の写真で真ん中に展示されている大きな鳥は「オオワシ」。この周辺では、11月下旬から2月にかけて観察できます。

近くにある山本山を縄張りにする「山本山のおばあちゃん」と呼ばれる個体が1997年から毎年確認されており(2019年現在)、多くの人々に親しまれています。これは、年齢が確認されているオオワシの個体としては国内最高齢です。また、2、3年に一度の割合で別の個体も飛来しています。
枯れ木や琵琶湖の中の人工物に留まっていることが多く、見つけられたら観察しやすい鳥です。

センター内の様子

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターの、すぐ横には「琵琶湖水鳥・湿地センター」が併設されています。1993年に琵琶湖がラムサール条約に登録されたのに伴い、1997年に開設された施設です。内部で湖北野鳥センターと繋がっており、湖北野鳥センターに入館すれば、こちらも見学可能です。
こちらも、剥製やパネル展示が主ですが、ライブカメラでセンター前の湿地を映し出せる設備があり、これを使ってスタッフが琵琶湖の生物に関して説明してくれます(2020年11月現在休止中)。

<湖北野鳥センター/琵琶湖水鳥・湿地センターの基本情報>
住所:滋賀県長浜市湖北町今西
電話番号:0749-79-1289
アクセス:
・公共交通機関 JR北陸線河毛駅よりコミュニティーバスで約20分
・車 名神高速道路の長浜インターチェンジから20分
入館料 :大人200円、小中学生100円
営業時間:9時から16時30分
休業日 :毎週火曜日(火曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日から1月3日)

周辺の野鳥観察スポット

周辺の野鳥観察スポット

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターで、野鳥に関して勉強したら、今度はフィールドに出て野鳥を観察してみましょう。
まず、センターを出てすぐ正面の道路を渡り遊歩道に出れば、ヨシ原の間から、水鳥たちをより近くから見ることができます。また、センター周辺の畑や田んぼでも、多くの野鳥を観察することができます。

さて、ここではセンターから徒歩20分ほどの場所にある野田沼をご紹介しましょう。琵琶湖の尾上浜から道路を隔ててすぐのところにある沼で、琵琶湖とは水路でつながっています。沼の北側(琵琶湖に近い方)に遊歩道が設置され、沼岸にアクセスできる場所があります。
ここからは、カイツブリ、カンムリカイツブリ、オオバン、カルガモやマガモなどのカモ類を観察することができます。

周辺の野鳥観察スポット

写真:阿部 吾郎

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遊歩道周辺の木々にも、多くの野鳥がいます。
エナガは、スズメよりもやや小さいぐらいの大きさで、その名前の由来にもなっている長い尾羽が特徴です。群れを作って、木から木へと飛び移りながら虫などの獲物を捕食します。

周辺の野鳥観察スポット

写真:阿部 吾郎

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ピーピーピーという高い音のさえずりが聞こえたら、それはおそらくジョウビタキです。近寄っても逃げないことが多く、比較的写真に撮りやすい鳥です。
この他、人気のあるカワセミを始め、様々な種類の小鳥たちを観察することができます。

道の駅「湖北みずどりステーション」

道の駅「湖北みずどりステーション」

写真:阿部 吾郎

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湖北野鳥センターのすぐ横、歩いて5分ほどのところに、道の駅「湖北みずどりステーション」があります。周辺の野鳥観察スポットには、コンビニやスーパー、レストランなどはありませんが、必要なものはこちらで調達できますし、食事もとれます。もちろん、トイレもあります。
毎月第2火曜日と年末年始はお休みです。レストランは9時から17時、売店は9時から18時までの営業です(トイレと駐車場は24時間利用可能)。

道の駅「湖北みずどりステーション」

写真:阿部 吾郎

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2020年11月現在、レストランのメニューは、日替わり定食の他、うどん、丼もの、カレー、パスタなどとなっていますが、2021年のゴールデンウイークにレストランが改装され、メニューもさらに充実する予定です。
特産品販売コーナーも充実しており、旬の野菜や果物、お米なども購入できます。

道の駅「湖北みずどりステーション」

写真:阿部 吾郎

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お惣菜も充実しています。エビ豆やモロコ・小鮎の佃煮、鮒ずし、焼き鯖そうめんなど琵琶湖の特産品も揃っています。バラ寿司、炊き込みご飯などもありますので、バードウォッチングの途中で食べるお弁当代わりにもなります。

<道の駅「湖北みずどりステーション」の基本情報>
住所:滋賀県長浜市湖北町今西1731-1
電話番号:0749-79-8060
アクセス:北陸自動車道長浜I.C.より車で約20分

年中楽しめるバードウォッチング

一番多くの種類の野鳥が見られるのは秋から冬です。オオヒシクイ、コハクチョウ、オオワシといったスターたちを見られるのもこの季節です。しかし、春から夏にかけては、カルガモやカイツブリなどの子育てが見られますし、オオヨシキリやセッカなどの夏鳥もいます。
季節によって、違った野鳥がみられますので、最初は秋から冬がおすすめですが、野鳥たちに興味が出てきたら、季節を変えて再度訪問してみるのいいでしょう。

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/05 訪問

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