写真:Kaycom D
地図を見る神奈川県横須賀市佐島地区の天神島(てんじんじま)は、三浦半島西岸の相模湾に囲まれた周囲約1キロメートルの小さな島。
島の大部分は海岸林に覆われ、沿岸部は散策路が設けられた「天神島臨海自然教育園」となっています。
また、島の先端は、1965年創業のマリンリゾート「佐島マリーナ」となっていて、客船をイメージした「佐島マリーナホテル」※や、クルーザーなどが係留するハーバー施設があります。
※「佐島マリーナホテル」については、関連MEMOに記載の『三浦半島の海に囲まれた「佐島マリーナホテル」で癒しステイ』を参照してください。
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地図を見る天神島は、島といっても三浦半島とは細い水路で隔てられているだけなので、そこに架かる15メートルほどの「天神橋」を渡れば簡単に上陸できます。
この橋は、昭和61年に竣工され、島の中央部に建つ「天神社(天満宮)」の参道のイメージを擬宝珠の高欄で表現。
平成2年には「かながわの橋100選」にも選定されました。
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地図を見る天神橋から道なりに進むと、海岸林の中にひっそりと「天神社」が建っています。
天神社は明治の初めに建立され、毎年3月には大漁安全祈願のお祭りが開催。古くから、地元の人々の守り神となっています。
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地図を見る天神橋を渡ると正面右手に「天神島臨海自然教育園」の北側の入り口があります。
天神島と沖合に浮かぶ笠島及びその周辺海域(54万平方メートル)は、三浦半島に残された希少な自然海岸の一つで、たくさんの海浜植物や海岸動物を見ることが可能。
また、横須賀市の市の花となっている「ハマオモト(ハマユウ)」が自生する北限地で景勝地でもあることから、神奈川県の天然記念物及び名勝に指定されています。
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地図を見る沿岸に広がる磯では、様々な縞模様の地層を見ることができます。
この地層は「三浦層群」と呼ばれ、約500万年前に火山の噴出物によって形成されました。この辺りの地層は、地殻変動により40〜50度の角度で傾いていますが、教育園の北口近くでは、約80度傾いた上下逆転の地層も観察できます。
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地図を見る教育園の南口には「天神島ビジターセンター」が隣接。
天神島周辺の植物や魚類の標本、伝統的な漁具などの展示のほか、園内での自然観察のルールや方法なども紹介されています。
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地図を見る潮が引いた岩場の窪みには、海水がたまった「潮だまり」が多くでき、マダコやホンヤドカリ、ハゼ、カニなど、小さな生き物があちこちで見られます。実際に触ることができますが、中には毒を持っているものもいるので、扱いには十分注意しましょう。
提供元:photolibrary
https://www.photolibrary.jp三浦半島で唯一自生する天神島のハマオモト(ハマユウ)は、7〜9月に可憐な白い花を咲かせます。教育園の南口近くに自生地があるので、開花の季節に訪れたらぜひ鑑賞してみてください。
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地図を見るその他にも、ハマゴウやハマボウなど、約50種類の海浜植物が見られ、海からの強い風により風下側に枝を伸ばした樹々の姿も見られます。
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地図を見る天神島を訪れたら、海に沈む夕日と相模湾越しの富士山は必見。
天気にも左右されますが、秋冬の空気が澄んだ季節には見える確率が高いのでおすすめです。
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地図を見る富士山は「天神島臨海自然教育園」の北側から正面に一望でき、すぐそこには笠島の姿もあります。夕暮れ時には、富士山が赤く染まる紅富士が見られるかも。
「天神島臨海自然教育園」は、貴重な自然環境の保全のため、入園時間が決められています。そのため、ここから夕日を見るには、開園時間内に夕暮れを迎える日没時間の早い季節に訪れる必要があります。
住所:神奈川県横須賀市佐島3-7-3
アクセス:JR逗子駅または京急逗子・葉山駅からバス「佐島マリーナ入口」行(約35分)終点下車
開園時間:4〜9月 9:00〜17:00/10〜3月 9:00〜16:30(無料)
閉園日:月曜日 (祝日、振替休日の場合は翌日)、年末年始
駐車場:普通車15台(無料)
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/19更新)
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