岩手「とおの物語の館」で魅力的な民話の世界に入り込もう

岩手「とおの物語の館」で魅力的な民話の世界に入り込もう

更新日:2020/11/28 15:46

Ise Shinkurouのプロフィール写真 Ise Shinkurou
はるか昔から多くの商人が行き来してきた岩手県遠野市。ここは新しいものを受け入れながら古き良き時代を語り継いできた民話の地でもあります。城下町にある「とおの物語の館」で昔話の世界に入り込み、悠久の時間を旅するのはいかがでしょうか?

最先端の技術を使って昔話の世界に

最先端の技術を使って昔話の世界に

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

遠野市は、七つの街道が交わる交通の要所で、商人や旅人が全国中の民話・昔話をここへもたらしてきました。さらに雪深く冬の長いこの地域では、それらの物語を親から子へと大切に語り継いでいきます。

この昔話の魅力を体感できるのが、造り酒屋の蔵をリフォームした建物「とおの物語の館」。大人も子どもも興味深く昔話を知ることが出来るよう、様々な工夫がなされています。新しい物を取り入れながら古きを知る、ここ遠野ならではの魅力を持つ館です。

最先端の技術を使って昔話の世界に

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

この鉢には、面白い仕掛けが。上に手をかざし、影を手で掬い民話をを楽しむ仕組みになっています。思わず大人も夢中に。
このように、影絵・切り絵・イラスト・映像など、最先端の技術で昔話を紹介。楽しんで体感しながら、私たちを昔話の世界へと誘ってくれます。

ゲーム世代の子どもたちも不思議そうに夢中になっていますよ。この館の魅力のひとつですね。

最先端の技術を使って昔話の世界に

写真:Ise Shinkurou

世界一の嫁入り先を探し求め、最終的に同じ仲間のネズミと結ばれる「ネズミの嫁入り」。このお話を紹介するのは詳細に作られた木製のオブジェ。とてもリアルな作品に仕上がっています。子ども目線で楽しめるよう、乗り物の中まできれいに彫ってあります。まるで今にも動き出しそう。

空想と想像の世界へと入り込める、幅広い世代が目を引く展示です。

「遠野物語」が生まれた場所

「遠野物語」が生まれた場所

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

日本民俗学の父と呼ばれる「柳田国男」は、ここ遠野で「遠野物語」を編み出しました。彼が長期に滞在した旅籠「旧高善旅館」が敷地内に移築されています。「とおの物語の館」のチケットで入館できます。

この建物は明治から昭和にかけての遠野を代表する旅籠で、「遠野物語」の草創に深く関わった宿として知られています。

では彼が長期滞在をした旅籠の内部を少しご紹介しますね。

「遠野物語」が生まれた場所

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

太い柱で屋根を支える、雪深い地域特有の重厚な建物は、白壁と磨かれた床、障子から差し込む柔らかい光のコントラストが素敵。この時代の和風建築の美しさを醸し出す魅力ある旅籠です。

「遠野物語」が生まれた場所

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

囲炉裏のある和室には、この地域独特の神棚が奉られています。どこかから座敷童が覗いているのでしょうか?昔物語の世界に入り込める素敵な室内。

囲炉裏端に座り、古民家特有の雰囲気を思う存分味わって下さいね。時間を旅する魅力を感じさせてくれる素敵な空間です。

語り部が誘う昔話の世界

語り部が誘う昔話の世界

写真:Ise Shinkurou

地図を見る

また敷地内にある「遠野座」では古くから受け継がれてきた昔話を聞くことが出来ます。日々の生活の中で生まれ、人々によって口承されてきた昔話を、手振り身振りを交えながら方言で聞く。知らず知らずに民話の世界に引き込まれています。20分で二本の昔話を楽しめます。民話の里遠野ならではの体験ですよね。

こちらも「とおの物語の館」の入場チケットで無料で参加出来ます。入館時に受付で開始時間を確認されてから、昔話蔵・旧高善旅館を回られるとよいでしょう。

語り部が誘う昔話の世界

提供元:岩手県観光ポータルサイト

https://iwatetabi.jp/downloadimage/地図を見る

昔話を紐解けば、千年以上も前のその地域の生活が現れるといわれています。さらに詳しく昔話を学びたければ、館内奥にある絵本コーナーがお薦め。

日本だけでなく世界中の懐かしい絵本や珍しい本が多数あります。民話好きにはたまらないコーナーですので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。

とおの物語の館の基本情報

住所:岩手県遠野市中央通り2-11
電話番号:0198-62-7887
アクセス:釜石自動車道遠野ICから約10分
開館時間:午前9時から午後5時(入館受付午後4時30分まで)
休館日:年中無休
入館料:大人510円・高校生以下210円

2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/03 訪問

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -