写真:Ise Shinkurou
地図を見る遠野市は、七つの街道が交わる交通の要所で、商人や旅人が全国中の民話・昔話をここへもたらしてきました。さらに雪深く冬の長いこの地域では、それらの物語を親から子へと大切に語り継いでいきます。
この昔話の魅力を体感できるのが、造り酒屋の蔵をリフォームした建物「とおの物語の館」。大人も子どもも興味深く昔話を知ることが出来るよう、様々な工夫がなされています。新しい物を取り入れながら古きを知る、ここ遠野ならではの魅力を持つ館です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るこの鉢には、面白い仕掛けが。上に手をかざし、影を手で掬い民話をを楽しむ仕組みになっています。思わず大人も夢中に。
このように、影絵・切り絵・イラスト・映像など、最先端の技術で昔話を紹介。楽しんで体感しながら、私たちを昔話の世界へと誘ってくれます。
ゲーム世代の子どもたちも不思議そうに夢中になっていますよ。この館の魅力のひとつですね。
世界一の嫁入り先を探し求め、最終的に同じ仲間のネズミと結ばれる「ネズミの嫁入り」。このお話を紹介するのは詳細に作られた木製のオブジェ。とてもリアルな作品に仕上がっています。子ども目線で楽しめるよう、乗り物の中まできれいに彫ってあります。まるで今にも動き出しそう。
空想と想像の世界へと入り込める、幅広い世代が目を引く展示です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る日本民俗学の父と呼ばれる「柳田国男」は、ここ遠野で「遠野物語」を編み出しました。彼が長期に滞在した旅籠「旧高善旅館」が敷地内に移築されています。「とおの物語の館」のチケットで入館できます。
この建物は明治から昭和にかけての遠野を代表する旅籠で、「遠野物語」の草創に深く関わった宿として知られています。
では彼が長期滞在をした旅籠の内部を少しご紹介しますね。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る太い柱で屋根を支える、雪深い地域特有の重厚な建物は、白壁と磨かれた床、障子から差し込む柔らかい光のコントラストが素敵。この時代の和風建築の美しさを醸し出す魅力ある旅籠です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る囲炉裏のある和室には、この地域独特の神棚が奉られています。どこかから座敷童が覗いているのでしょうか?昔物語の世界に入り込める素敵な室内。
囲炉裏端に座り、古民家特有の雰囲気を思う存分味わって下さいね。時間を旅する魅力を感じさせてくれる素敵な空間です。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るまた敷地内にある「遠野座」では古くから受け継がれてきた昔話を聞くことが出来ます。日々の生活の中で生まれ、人々によって口承されてきた昔話を、手振り身振りを交えながら方言で聞く。知らず知らずに民話の世界に引き込まれています。20分で二本の昔話を楽しめます。民話の里遠野ならではの体験ですよね。
こちらも「とおの物語の館」の入場チケットで無料で参加出来ます。入館時に受付で開始時間を確認されてから、昔話蔵・旧高善旅館を回られるとよいでしょう。
昔話を紐解けば、千年以上も前のその地域の生活が現れるといわれています。さらに詳しく昔話を学びたければ、館内奥にある絵本コーナーがお薦め。
日本だけでなく世界中の懐かしい絵本や珍しい本が多数あります。民話好きにはたまらないコーナーですので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
住所:岩手県遠野市中央通り2-11
電話番号:0198-62-7887
アクセス:釜石自動車道遠野ICから約10分
開館時間:午前9時から午後5時(入館受付午後4時30分まで)
休館日:年中無休
入館料:大人510円・高校生以下210円
2020年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
Ise Shinkurou
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