東京・大倉集古館は建物も魅力のアート空間

東京・大倉集古館は建物も魅力のアート空間

更新日:2020/12/06 15:14

東京・虎ノ門にある大倉集古館は1917年に設立した日本初の私立美術館です。ホテル「The Okura Tokyo」の敷地内にあり、ホテルとともに2019年にリニューアルオープンしました。約2500件の日本・東洋の美術品を収蔵し、企画展や特別展を開催しています。堂々とした外観、館内の装飾、前庭、ホテルが一体になったアート空間を楽しんで下さい。

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華やかで優美な美術館とホテル

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東京・虎ノ門にある大倉集古館は、実業家・大倉喜八郎(1837〜1928年)が1917年に設立した日本で初めての私立美術館です。

また、大倉集古館は、1962年に長男・喜七郎(1882〜1963年)が開業したホテルオークラの敷地内にあります。2019年9月、ホテルは「The Okura Tokyo」としてリニューアル、同館も同時にリニューアルオープンしました。大倉集古館の左にはホテルの「ヘリテージウイング」(中層階)、正面には「プレステージタワー」(高層棟)が望めます。

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大倉喜八郎は明治維新以来、産業の振興に多くの功績を残し、日本の美術品の海外流出に心を痛めて、美術品の蒐集を始めました。

所蔵品は喜八郎が蒐集した日本・東洋の美術品、喜七郎が蒐集した日本近代絵画など約2500件です。そのなかには《古今和歌集序》をはじめとする国宝3件、重要文化財13件、重要美術品44件が含まれています。年5回開催される企画展や特別展では、名品を並べるだけではなく、ストーリーが感じられる構成で国宝をはじめとした貴重な品々を鑑賞することができます。

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当初の建物は1923年に関東大震災で焼失し、現在の建物は1928年に建築家・伊東忠太が設計したものです。1998年には国の登録有形文化財に指定されました。銅板の緑の屋根、朱の柱、白壁が鮮やかな堂々とした威厳のある建物です。今回の約5年半に及ぶ大改修では、建物自体を6.5m移動して地下に収蔵スペースを増築し、免震工事も行いました。大倉集古館とホテルの間には新たに水盤がつくられ、建物が水面に映る姿もひとつの美術作品のようです。

伊東忠太の幻獣が棲む館

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門を入ると一対の青銅の灯籠が来館者を迎え、灯篭の左右には、青銅の香炉、羊の石像、五重の石塔など、韓国や中国の作品が並んでいます。建物を背にした設立者・大倉喜八郎の銅像はベンチに腰掛け、片方の草履を脱いでくつろいだように見えます。

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喜八郎像と向かい合うのは、いまにも歩み寄ってきそうな大きな亀《双亀》です。両方とも喜八郎像といっしょに1913年に武石弘三郎によってつくられました。

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設計者の伊東忠太は、日本、中国、インド、欧米など世界中の文化から着想を得て、平安神宮や築地本願寺、湯島聖堂なども設計しました。また、伊東が幼少期に親しんだ妖怪や中国風の空想上の獣を屋根の上、館内にも登場させています。屋根の両側では、頭は獅子、足は龍のような吻(ふん)という想像上の獣が口から棟を吐き出しています。

来館者を迎える仁王・如来・獅子の像

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石垣には5つのアーチがあり、中央が入口で鮮やかな朱色の扉、扉を挟んで両側には眼光鋭い金剛力士立像が立っています。

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館内に入ると正面に、高さ3メートルを超える重要文化財の《如来立像》(常設)があります。砂岩を彫った中国北魏時代(5世紀〜6世紀)のもので、光背には如来を囲んでたくさんの小さな仏があり、裏側には立派な建物や多くの人々のレリーフがあります。

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階の移動にはエレベーターもありますが、階段をお勧めします。階段の手摺りの上には獅子が次々に現れて睨みをきかせています。獅子も建物を設計した伊東の作品です。この獅子の姿は、ミュージアムショップで販売されているオリジナルの菓子「黒豆きなこ有平糖」のパッケージに登場します。地下1階に降りると、階段の横には、中国・六朝時代(3〜6世紀)につくられた重要美術品《獅子》がどっしりと鎮座しています。

見どころは館内の装飾とテラスの景色

見どころは館内の装飾とテラスの景色
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2階に上がったら、是非テラスに出てみてください。朱色の柱と窓、白い天井と壁のコントラストが外の柳の緑に映えて美しく、向かいには41階建てのプレステージタワー正面の入口も見えます。

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2階の展示室で天井を見上げると、一面に龍の姿が漆喰で描かれています。展示ケースは、ケースごとに温度・湿度を細かく測ることができる装置を導入し、文化財の保護の観点がさらに強化されました。改修によって、いままで白い板で覆われていた壁面の朱色の窓枠が見えるようになり、テラスや外側の窓とも合わせて統一された雰囲気になりました。

見どころは館内の装飾とテラスの景色
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柱の1本1本の上部には屋根にものっていた吻が尾を上に、口を開けた姿で刻まれています。展示作品だけではなく、建物自体も見どころが多いのが大倉集古館の特徴です。

オリジナルグッズも人気のミュージアムショップ

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地下1階にはミュージアムショップ、映像資料コーナー、ホールなどがあります。
常設展示として、左側の木枠ケースに展示されているのは重要美術品《夾紵大鑑(きょうちょたいかん)》です。夾紵とは麻布を漆で貼り重ねて素地をつくる乾漆法で、「大鑑」とは鉢の形をしたもののこと。20年をかけて調査・修理が行われました。底の中央には栓がありますが、使い道はわかっていません。中国の戦国時代(紀元前5〜前3世紀)に乾漆でこのような大きな器をつくる技術があったのです。

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来館者のリクエストで絵葉書ができたという、人気があるのが《怖畏金剛像(ふいこんごうぞう)》(中国・清時代 17世紀末〜18世紀)です。密教の本尊で、角を生やした水牛の頭、顔や腕、足の数が多く、恐ろしい姿ほど絶大な霊力をもつとされています。

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ミュージアムショップには、図録、書籍、絵葉書、文具、和風の小物など多種が用意され、その時の展示にちなんだオリジナルグッズも充実しています。

青銅の大屋根の外観、館内の装飾、前庭の彫像、水盤、ホテルが一体になったアート空間を楽しんで下さい。

大倉集古館の基本情報

場所:東京都港区虎ノ門 2-10-3(The Okura Tokyo 前)
アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅改札口(泉ガーデン方面)より 5 分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 4b 出口より 7 分 、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅 A1 または A2 出口より 8 分

開館時間:10:00〜17:00(入館は 16:30 まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12/28〜1/1)
入館料:一般1,000円(特別展1,300 円)、大学生・高校生800円(特別展1,000 円)、中学生以下無料
※同会期中のリピーターは 200 円引き

ホテル「The Okura Tokyo」とのセット鑑賞券は大倉集古館受付、オールデイダイニング「オーキット」で販売しています。ランチセット鑑賞券 は5、000円、茶菓セット鑑賞券は 2,500円です。

「ミュージーアムパスポート」は入会金5000円で1年間有効です。何度でも入館できるほか、特典もあります。

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/02 訪問

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