写真:土庄 雄平
地図を見る今回紹介する「伊予ヶ岳(標高337m)」が位置するのは南房総市。なだらかな山地地形が展開する房総丘陵の主峰の一つです。伊予というと”愛媛県”がすぐに思い浮かびますが、実は愛媛県の最高峰・石鎚山と山容が似ていることから「伊予ヶ岳」と命名されました。
その山容は麓からでも健在!岩峰が空に向かって突き出ているのが特徴です。その外観から”房総のマッターホルン”として親しまれ、山頂の展望も素晴らしいため、地元ハイカーに好んで登られています。
登山口は幾つかありますが、今回は最も手軽で面白い「平群天神社(へぐりてんじんじゃ)」からのピストンコースをご紹介!往復2時間未満と短いコースタイムですが、登り応え十分で岩場もあり、アドベンチャーな登山が楽しめます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそれではコースを詳細にご紹介。まず平群天神社までの道のりですが、鋸南富山ICを降りて、車で15分ほど走るとアクセスできます。便数は限られますが、JR内房線の岩井駅からバスで訪れることも可能です。
平群天神社へ到着したら、伊予ヶ岳登山口の標識に従って、道なりに進みましょう!神社には樹齢1000年以上と伝わる夫婦杉も根付き、上手く言葉にできない荘厳な雰囲気を醸し出されています。
写真:土庄 雄平
地図を見るまずコースの前半は、気持ちの良い樹林帯歩きです。緑が濃く、里山らしい素朴な景観の中、差し込む木漏れ日に心を奪われながら歩いて行きます。市街地からさほど離れていないものの、こんなにも豊かな自然がある!千葉の意外な印象に驚くことでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見るそしてスタートから15分ほどで急登が登場します。階段として整備されているので、危ない箇所はほとんどないですが、体力を要するので、息が上がり過ぎないペースを維持しながら登ってくださいね。景色はまだ開けませんが、緑の樹林を進む道は、絵になる風景です。
写真:土庄 雄平
地図を見る登山開始から30分後、伊予ヶ岳の中腹に到着です。東屋と展望台が設けられ、一服するのにちょうど良いスポットなので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。展望台からは南側の眺望が抜群で、房総半島の内陸部を一望することが可能。なだらかな丘陵が広がり、海とは一線を画す自然景観が楽しめます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして十分に休憩したら、いよいよ伊予ヶ岳山頂に向けてのクライマックスです!東屋から2〜3分で急勾配の岩場が現れ、ロープを手繰り寄せながら登ることになります。登山初心者の方は、最初は驚いてしまうかもしれませんが、慣れればアスレチック感覚で楽しめるはず!
写真:土庄 雄平
地図を見る低山ながら、こうした本格的な山の登山コースに近い雰囲気を楽しめるのが「伊予ヶ岳」の魅力と言えるでしょう。岩場は結構長いので、しっかりロープを持ち、足場をしっかり確保しながら慎重に登ってくださいね。なお傷を付けるのが怖いカメラは、リュックなどに閉まって登るのがベターです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして登山開始から約1時間で山頂へとゴール!山頂は、下から見上げていた通り、岩が突き出したピークを形成しており、その先には360度の絶景パノラマが展開します。標高は300m少しと低いものの、高度感がものすごく、空も近く感じられるため、テンションが上がること間違いなし!
写真:土庄 雄平
地図を見る山頂からは、北と東に房総丘陵の山並み、西と南に太平洋が広がります。まさに山と海が近接する房総半島の自然景観を物語っていると言えるでしょう。その一方で、房総半島の山深さも思いっきり感じることができます。標高200m〜300mほどとは思えない、緑が濃く、広大な山並みには、冒険心を掻き立てられて止みません。
写真:土庄 雄平
地図を見るまた山頂(南峰)まで来たらぜひ隣接する北峰まで足を運んでみて下さい!こちらも山頂と並ぶくらい素晴らしいパノラマを誇りますが、特筆すべきは山頂を見渡すこの構図。房総半島の山並みに抱かれながら、空と対峙するかのように佇む山頂は、まさに名前の由来となった石鎚山のピーク・天狗岳を彷彿とさせてくれる絶景です。
写真:土庄 雄平
地図を見るどちらかと言えばメインは海、登山という印象の薄い千葉県ですが、実は房総半島の内陸には幾重にも山並みが張り巡らされており、標高は低いものの面白い山が数々根付いています。
特に今回紹介した「伊予ヶ岳」はその代表例。深い樹林帯と、やや険しい岩場、山頂に広がる360度の大パノラマは、どれも低山からは想像できない野趣あふれる内容ばかり。
ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
住所:千葉県南房総市川上
アクセス:鋸南富山ICから登山口となる平群天神社まで車で約15分。登山口から山頂まで往復徒歩1時間半〜2時間 ※平群天神社の駐車場は無料
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/14更新)
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