【ログイン後、ご利用いただける機能】
PCからのLINEログイン方法
ログインにはLINEアカウントが必要です。
また以下の手順でLINEアプリのログイン許可をオンにしてください。
写真:小野 雅子
地図を見るイングランド西部コッツウォルズ地方は、独特な色合いでノスタルジックな石造りの家々が並び、絵本の挿絵のように美しい村や町が多い地域。海外からの旅行者はもちろん、イギリス人にとっても大変人気のある観光地です。
そのコッツウォルズにおいて古くからマーケット・タウンとして栄えてきたのが、サイレンセスター。この街の記録は、古代ローマの学者プトレマイオスによる紀元150年の文献まで遡ることができます。
写真:小野 雅子
地図を見るとはいえ当時の地名はローマ人によって命名された「コリニウム」、また鉄器時代からの先住民ドブ二族にちなんで「コリニウム・ドブノルム」とも呼ばれました。ローマ人居住地として最大だったロンディニウム(現在のロンドン)に次ぎ、第2の規模を誇ったイギリス屈指の古都なのです。
今も残る建物の殆どは17世紀以降のものながら、十分クラシック。カフェやショップが立ち並ぶ街並みは、山高帽をかぶった男性や馬車などが往来していた頃と大きく変わっていません。
写真:小野 雅子
地図を見る大通りを歩いていると、こんな標識盤を外壁に掲げる建物も。これはブルー・プラークと呼ばれ、有名人や偉人また重要な史実ゆかりの地である事を示します。ここにあるブルー・プラークは、ドラマーとしてブリティッシュ・ロック最盛期1970年代〜1980年代を中心に活躍したコージー・パウエルに捧げられたもの。
レインボー、ブラックサバス、ジェフ・ベック・グループなどで実力を発揮したパウエルですが、実はこのサイレンセスター出身。まだ17歳の若さで結成したバンドの一員として、このザ・コーンホール内で演奏したと記されています。この街が誇るのは古いものばかりじゃない、という気概を感じますね!
<ザ・コーンホールの基本情報>
住所:The Corn Hall, 26 Market Pl, Cirencester GL7 2NY
電話番号:+44-1285-740641
写真:小野 雅子
地図を見る古代ローマ人の大好きな余興といえば、格闘技観戦。グラディエーターと呼ばれた人間同士の戦いだけでなく大型動物と人間、また動物同士などの死闘をスポーツ観戦のように楽しんでいたことは有名ですね。
当時イギリスで第2の街だったサイレンセスターにも、もちろん円形闘技場の跡が残っていますよ!
写真:小野 雅子
地図を見るおよそ46m×41mの楕円形で客席最上部は7.6mの高さがあり、約8000人の観客を収容できたという大型サイズ。建設されたのは2世紀初頭だったことが、出土された硬貨や陶器をもとに推測されています。
写真:小野 雅子
地図を見るこの円形闘技場へ行くには、市街中心地から約30分ほど歩きます。途中で小さな森林も通り抜けるので、歩きやすい靴でウォーキングがてら楽しみましょう。
<サイレンセスター円形闘技場の基本情報>
住所:Cirencester Amphitheatre, 30 Cotswold Ave, Cirencester GL7 1XW
電話番号:+44-1285-655646
写真:小野 雅子
地図を見る市街中心地には、サイレンセスターの長い歴史を物語るコリニウム博物館があります。もちろんローマ帝国時代からの遺物が大々的にフィーチャーされているものの、新石器時代からヴィクトリア時代まで約1万2千年を網羅している幅広い展示内容。
原始時代の道具、アングロサクソン人の埋葬品、中世の彫刻などが並ぶ中、やはり白眉は見事に保存されたローマ時代のモザイク床。その1つは中央にウサギが描かれており、この博物館のアイドル的存在です。
写真:小野 雅子
地図を見る館内ショップにも、そのモザイク模様で描かれたウサギのグッズが沢山ありますよ!
<コリニウム博物館の基本情報>
住所:Corinium Museum, Park St, Cirencester GL7 2BX
電話番号:+44-1285-655611
写真:小野 雅子
地図を見るまたコリニウム博物館の斜め向かいには、第9代ベイサースト伯爵家の屋敷があります。あいにく一般公開はしていませんが、外からでもよく見える背の高い生垣は必見。1700年代初頭に植えられた生垣の高さは約12メートル、幅およそ137メートルもあり、イチイの木で出来た生垣としては世界最大サイズを誇っています。
この生垣の手入れをするのは、毎年8月。2人の庭師が10日間もかけて剪定するというのだから、いかに大きいか想像できますね。
写真:小野 雅子
地図を見るサイレンセスターの中心地にある大きな教会は、聖ジョン・バプティスト教会。その内陣など一部は12世紀に築かれた古い教会で、今も英国国教会系の教区教会(パリッシュ・チャーチ)として信仰と地域コミュニティの中枢という役割を担っています。
写真:小野 雅子
地図を見る元々ここはローマ人の後にやって来たサクソン人の礼拝所があった場所で、今ある教会を建て始めたのは1100年代のこと。
コッツウォルズ・ストーンで造られた聖堂内には中世のウィンドウや壁画も残っており、天井の見事な扇状装飾など見どころの多い聖ジョン・バプティスト教会。教区教会としてはイングランド最大規模のひとつで、第一級の保存建築物に指定されているのも大いに頷けます。
写真:小野 雅子
地図を見る<聖ジョン・バプティスト教会の基本情報>
住所:St. John Baptist Cirencester, 5 Market Pl, Cirencester GL7 2NX
電話番号:+44-1285-659317
写真:小野 雅子
地図を見る古い街並みにシックリ馴染むように、アンティーク・ショップも多いサイレンセスター。いかにも希少価値のありそうなアクセサリーや時計などがガラスケースに収まった高級店から、露天マーケットのようにカジュアルな古物商まで色々あります。
写真:小野 雅子
地図を見る前出のザ・コーンホール内では、毎週金曜日がアンティーク・マーケットの日になっています。これは約50ものアンティーク・ディーラーが出店する人気マーケット。常時営業しているものでは庶民的な「サイレンセスター・アンティーク・センター」から、やや高級路線の「ポール・リーヴズ」など、チョイスも色々です。
<サイレンセスター・アンティーク・センターの基本情報>
住所:Cirencester Antiques Centre, 25 Market Pl, Cirencester GL7 2NX
電話番号:+44-1285-644214
<ポール・リーヴズの基本情報>
住所:Paul Reeves Furniture & Artefacts, 15 Gosditch St, Cirencester GL7 2AH
電話番号:+44-1285-643917
写真:小野 雅子
地図を見るまた厳密にはアンティークではありませんが、アンティーク調の加工をほどこした家具や小物を扱うお店も。そんな手軽なお値段でヴィンテージ感を味わえるお店があるのは、ブラックジャック・ストリート。小さなお店が幾つか並ぶ、独特な雰囲気の通りです。
<ブラックジャック・ストリートの基本情報>
住所:Black Jack St, Cirencester GL7 2AA
古代ローマ帝国の名残りを残すサイレンセスターは、その出自もあいまってコッツウォルズ地方の首都とも呼ばれます。古い街並みの中に現代的な洗練さが調和している、ちょっとお洒落な街。いつか貴方も行ってみませんか?
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
- PR -