写真:佐原 ねお
地図を見る日本最古の武家文庫と言われる神奈川県立金沢文庫の程近く、横浜市金沢区柴町には金沢園という木造建築の日本家屋があります。昭和初期には与謝野晶子、高浜虚子といった時代を代表するような文豪たちが愛した旗亭(きてい・宿泊ができる料亭)で、弓道場や遊覧船などもあるレジャー施設でもありました。現在、この明治期に築かれた建物の中では、カフェがオープンしています!
2階建て入母屋造りのカフェ金澤園は、昭和4年に品川から運ばれてきたという建物。2004年には国の登録有形文化財になった、とても風情ある佇まいが特徴です。博物館のような荘厳さもありながら、実は人気ドラマなどのロケ地としても使われているようなオープンな場所。2020年5月まで数年間違う経営者の元で旅館として使われていましたが、同年9月からカジュアルスタイルのカフェとして装い新たにオープンしているのです。
写真:佐原 ねお
地図を見る金沢園自体の創業は、桜木町付近で営まれていた料亭満月を前身として今から100年以上前の大正5年。関東大震災後に今の金沢区に拠点を移し、品川にあった建物を解体して海で運んで立て直したという、とても深い歴史のあるお店です。2階の大広間は与謝野晶子が歌を詠んだり、ドラマ撮影にも使われたりする部屋。ロケなどで使用されていなければ2階の座敷で飲食することも可能です!
写真:佐原 ねお
地図を見る座敷の外側は格子状の窓ガラスが広く張りめぐらされ、とても開放感のある空間。広間からは庭が見渡せ、梅や桜の季節には広間からお花見しながら食事をすることができますよ。1階はテーブル席とカウンター席の洋風スタイルで、正座が苦手な人にも安心です!
写真:佐原 ねお
地図を見るまるで博物館の中に入り込んだような雰囲気のカフェ金澤園では、外観からは想像もできないようなリーズナブルな料金でオムレツやパスタが食べられます。もちろんカフェだけの利用も可能で、タルトやドリンクが楽しめます。上の写真はオムレツデミグラスソースで、ハーフサイズの自家製タルトをセットにしたものです。
タルトはバナナやクルミといった定番メニュー以外に、季節のタルトがメニューに加わります。かつて料亭として栄えていた場所で、街中のカフェと同じような料金の食事ができるのはとてもありがたいですね。
写真:佐原 ねお
地図を見る金沢園は過去に海軍の指定旅館だった歴史があったことにちなんで、「海軍さんの珈琲」という過去に海軍で飲まれていた、幻のコーヒーを再現したコーヒー豆を使用しています。またタルトセット注文時についてくるティーカップは、海軍に支給されていたものを再現したもの。歴史に思いを馳せながら飲むコーヒーは、香ばしくて味わい深いです!
写真:佐原 ねお
地図を見る海が近いカフェ金澤園の辺りは、歌川広重が金沢八景として描いた、風光明媚の地として江戸時代にも栄えていた行楽地。近隣には旧伊藤博文別邸や称名寺もあるので、車か電車で行くならいっそ着物や浴衣で出かけてみたいところですね。カフェ金澤園の入口には竹も生い茂り、外も和の雰囲気を醸し出しています。
八景島シーパラダイスなどのレジャー施設や歴史スポットに囲まれたカフェ金澤園の周辺は、家族旅や女子旅、大人のデート旅にも使えるスポットです。子供連れにも嬉しいキッズメニューも用意されていますよ。お店は閉まるのが少し早いので、注意してくださいね。週末の朝は10時半までモーニングもやっています!
住所:神奈川県横浜市金沢区柴町46
電話番号:045-701-8664
アクセス:シーサイドライン「海の公園柴口駅」より徒歩5分
定休日:火・水(祝日は営業)
営業時間:平日10:30〜15:00(14:30LO)、土日8:30〜16:00(15:30LO)
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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