「三上山」が位置するのは、滋賀県野洲市。野洲と栗東を隔てる野洲川の北岸に位置しています。整った円錐形が特徴で、その端正な山容から、いつしか”近江富士”と呼ばれるようになりました。古来、和歌に呼ばれた由緒正しい山でもあります。
写真:土庄 雄平
地図を見るそんな三上山の登山口となるのは、山麓の御上神社。無料駐車場に車を停めたら、妙見結社を目指します。ここが登山口の正式な入り口です。三上山には、大きく表登山道と裏登山道の二つがありますが、前者の方がコースとして面白く、傾斜がなだらかなのでオススメ!
写真:土庄 雄平
地図を見るなお、ここで注意点があります。今回紹介するのは「三上山」へのナイトハイキング。行きは日があるうちに登りますが、帰りになると真っ暗な夜道を歩くことになります。光量の大きいライトや懐中電灯を持参し、必ず歩きやすい靴と服装で臨んで下さい。また、日没30分前には登頂しておきたいので、日没時間の1時間半〜2時間前から登り始めると良いでしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る三上山表登山道の山頂までの標準タイムは約1時間。前半は樹林帯の中を歩く、静かで情緒漂うコース。登山道の随所に、歴史の痕跡も垣間見られ、好奇心を掻き立てられつつ進んで行きます。山頂まで一度だけ分岐があるので、そこだけ帰りに間違えないように覚えておきましょう!
写真:土庄 雄平
地図を見るそして登山開始から約30分、登山道の丁度中間あたりで「割石」という奇岩が現れます。その名の通り、巨大な岩が真二つとなっており、その間を通り抜け可能!かなり狭いものの、スリル満点で面白いのでぜひ進んでみて下さい!三上山が誇るメタボチェッカーとも言われています(笑)。
写真:土庄 雄平
地図を見る「割石」を越えると、小さな岩場が連続します。鎖が必要なレベルではないので、初心者でもアスレチック感覚で楽しめるはず!麓からは樹林に覆われて分からないのですが、三上山の山肌は、山頂に近づくにつれて岩盤が剥き出しとなり、岩山の様相を呈していきます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして登山開始から約1時間、立派なお社の裏手にあるのが山頂です。山頂部は景色が開けておらず、木陰に隠れています。しかしながら、少し下った場所には景色が開けている展望台があり、その場所が夜景観賞スポットです。
写真:土庄 雄平
地図を見るナイトハイキング(=夜景を見るための登山)の醍醐味は、”非日常の時間”。日が暮れ行く時間に登山をして、辺りが真っ暗になるまで、山頂でのんびりと過ごす。そうしていると次第に、麓にポツポツと明かりが灯り始めます。
写真:土庄 雄平
地図を見る天気が良ければ、滋賀県と京都府を隔てている比良山地に沈んでいく雄大な夕日を見ることができます。琵琶湖大橋とのコラボレーションがとても見事!また日が沈む大津方面は、滋賀県でも一番光量があるので、美しいトワイライト夜景に変化していくのもポイントです。
写真:土庄 雄平
地図を見るそうして日没から約20分もすると、町の明かりが出揃います。栗東市街へ伸びる国道8号線を中心として展開する大スケールの夜景が特徴!左手には、大津や草津を中心とする圧倒的な都市部の光量。右手には、湖北エリアまで続く巨大な琵琶湖を一望可能。
夕焼けが残ると、比良山地のシルエットも浮き出て、幻想的な山岳夜景を見せてくれます。
写真:土庄 雄平
地図を見るその中で特に注目してみたいのは、湖東と湖西を一緒に望む夜景!お持ちの方は、望遠レンズや双眼鏡を持参してみると良いでしょう。焼けが琵琶湖に映り込み、その両側を夜景が挟む滋賀県らしい夜景パノラマを眺めることが可能です。鮮やかな赤色がとてもドラマチック!
写真:土庄 雄平
地図を見るあとは思い思いに山頂からの絶景を楽しみましょう!焼けの残り具合によって、夜景の表情は少しずつ変化をしていきます。また一方で、暗くなればなるほど頭上には星も見えはじめ、無意識にうっとり眺めてしまうはず!ナイトハイキングをしたからこそ過ごせる、非日常の時間と空間を心ゆくまで満喫してくださいね。
写真:土庄 雄平
地図を見る下山には表登山道と裏登山道の二つがありますが、行きに登ってきた表登山道の方が分岐が少なく、傾斜が緩やかなので、表登山道の往復がオススメです!途中の道は真っ暗なので、しっかりとライトで照らしながら、足元に気をつけて下山してください。また、複数人で登られる場合は、はぐれないように注意してくださいね。
真っ暗な山の中を下る、という非日常まで楽しめたら、あなたも立派なナイトハイカー(徘徊)です !(笑)
住所:滋賀県野洲市三上
アクセス:御上神社から表登山道経由で山頂まで往復約2時間
※備考
・ナイトハイキングにライトは必須です
・歩きやすい服装を心がけましょう
・夜景撮影用に三脚を持参するのがベターです
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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