本州最大の湿原、尾瀬ヶ原で自然満喫ハイキング入門ガイド

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本州最大の湿原、尾瀬ヶ原で自然満喫ハイキング入門ガイド

本州最大の湿原、尾瀬ヶ原で自然満喫ハイキング入門ガイド

更新日:2014/06/24 17:51

旅野 道子のプロフィール写真 旅野 道子 国内・海外添乗員、通訳案内士(英語)

自然の作り出す風景の美しい尾瀬。その中でも本州最大の湿原、尾瀬ヶ原では整備された木道の上を歩きながら自然を満喫することができます。雪が解けてハイキングシーズンの始まる5月下旬から6月の水芭蕉に始まり、他の様々な植物も咲き始め、7月のニッコウキスゲ、紅葉の始まる9月中旬から冬枯れの10月まで、いつ訪れても美しい景色が楽しめます。

鳩待峠から尾瀬ヶ原へ

鳩待峠から尾瀬ヶ原へ

写真:旅野 道子

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一番人気なのは鳩待峠から下って尾瀬ヶ原へ行くルート。鳩待峠は標高1591m。尾瀬ヶ原の入口である山ノ鼻は標高1400mなので、標高差200m。所要時間は1時間程です。山ノ鼻からはほとんど標高が変わらず、平坦な木道が続く尾瀬ヶ原に入ります。尾瀬ヶ原は東西6km、南北2kmの大湿原で燧ケ岳(ひうちがたけ)や至仏山(しふつさん)などの標高2000mの山々に囲まれています。湿原のあちこちに植物が堤となり形成された池塘(ちとう)と言われる小さな池が沢山あり、眺めの良い場所には木道が伸びていて見に行くことができます。

休憩場所となるベンチも程よい間隔で見つかるので、眺めを楽しみながら休憩したり、お弁当を食べたりできます。雨の場合は、山ノ鼻、見晴にはシェルターがあるので、そこで休憩するか、山小屋で食事や軽食を注文することもできます。ペットボトルのお茶やお水も買えますが、運送料がかかるため高いです。
山ノ鼻から次に公衆トイレや山小屋のある竜宮十字路まで70分ほど、それから燧ケ岳真下の見晴(みはらし)まで30分。時間を見ながら、来た道を引き返すか、余裕があれば見晴から東電小屋の方へ進み、ヨッピ橋を渡り山ノ鼻へ戻るコース(所要約2時間半)もあります。それほど遠くまで行かなくても十分景色が楽しめるので、日帰り旅行などで帰る時間が決まっている場合は、写真を撮ったり休憩したり自分のペースでゆっくり楽しむと良いと思います。

尾瀬ヶ原のハイキングは標高差がなく楽ですが、帰りの鳩待峠までは上りが続きます。途中のベンチで休みながら登りましょう。

尾瀬の花

尾瀬といえば水芭蕉。湿地や水辺を好んで咲いて、水中でも咲いているのを見かけます。ハイキングシーズン初めの5月下旬から6月初旬に開花します。7月にはニッコウキスゲが咲きます。周囲の緑に映えてとても鮮やかです。アヤメも一緒に咲いてコントラストがきれいです。8月になると花の数は若干少なくなり、9月半ばからは紅葉が始まります。緑の葉がだんだんと色を変え、草紅葉といわれる季節の始まりです。花の時期は終わりますが、草紅葉に彩られた湿原の荒涼とした姿が美しく、紅葉の時期も人気です。

2000m以上の山々に囲まれた盆地状地形であり、地質や気象条件も複雑なことから多様な植物が見られ、オゼソウなど、尾瀬の名の付いた植物もあります。植物の種類は900を超えるとも言われ、花も色とりどりで多くの花を見かけます。山ノ鼻のビジターセンターでは尾瀬の花や動植物の紹介も展示しているので、立ち寄ってみるといろいろな情報が得られます。

尾瀬の花

写真:旅野 道子

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ハイキングの服装

ハイキングの服装

写真:旅野 道子

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標高1400mの高原地帯なので、東京より10度位気温が低くなります。寒暖の差が大きく、朝は涼しく、日中晴れると日差しが強く、木陰がなく遮るものがないので、帽子は必需品で、日焼け対策の長袖も重宝します。サングラスもあると便利です。5月や6月のシーズン初めと秋は特に朝や雨の日は寒いので、フリースもしくはライトダウンが必要になります。年間の降水量が多く、雲や霧も多発します。雨具は上下別れたものがお勧めです。雨に備えてザックカバーも持参しましょう。10月になると風が冷たく、毛糸の帽子や手袋も重宝します。

スニーカーで来る人も見かけますが、木道は雨の日などで濡れていたり、秋には霜がおりていたりで大変すべりやすく、けがをする人の大半が木道で滑ったり、よそ見をしていて踏み外したりしています。トレッキングシューズを履くことをお勧めします。

尾瀬のルール

尾瀬のルール

写真:旅野 道子

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尾瀬のトイレは清潔で快適に利用できます。環境に配慮した設備なので維持管理のためにも一回100円の協力金を入れる箱がトイレの前にあります。クマが出没する地帯もあるので、熊よけの鈴を持参すると良いです。木道上にクマに知らせるための鐘が設置されている場所もあります。

山小屋に泊まる場合は予約が必要です。石鹸、シャンプー、歯磨き粉は使用禁止です。消灯は21:30なので、トイレに行くときなどヘッドライトや懐中電灯が必要です。

あなただけの尾瀬を探しに

尾瀬ヶ原に着くと、道路からも遠いので排気ガスもなく、外界から隔絶された感じがします。空気のきれいな場所です。天気が悪いことも多いので、何度か訪れてようやく良い写真が撮れるところでもあります。尾瀬ヶ原では平坦な木道を歩きますし、公衆トイレも整備されているので、気軽にハイキングを楽しめると思います。

他のルートでは鳩待峠や山ノ鼻から至仏山に登ったり(山開きは7月から)、時間の無い時には山ノ鼻から至仏山手前の自然観察園に行ってみたりと、いろいろな楽しみ方ができます。日帰りでなく山小屋に泊まれば夕焼けや星空も堪能できます。いつ訪れても感動体験のできるところではないでしょうか。
 

掲載内容は執筆時点のものです。

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