京都・丹後地方に点在する「明智光秀ゆかりの地」をめぐる旅

京都・丹後地方に点在する「明智光秀ゆかりの地」をめぐる旅

更新日:2020/12/12 09:40

Aya Hasegawaのプロフィール写真 Aya Hasegawa フリーランスライター、編集者
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』は、明智光秀が主人公。「本能寺の変」の首謀者であり、逆臣のイメージが強い光秀ですが、丹波平定という大仕事を成し遂げ、福知山城を築城した京都・丹後地方では、今も名君として愛されています。光秀ゆかりの地はほかにもいくつもありますが、いくつかの見どころが点在する京都・丹波地域で、光秀ゆかりの地を散策してみませんか。

昨今の状況により、施設等の営業日や営業時間などに変更が生じている場合があります。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、Go To トラベルキャンペーンについては全国で一時停止となっています。お出かけの際はしっかりと新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止対策をして行動しましょう。(トラベルjp)

明智光秀は善政を布いた良き領主

明智光秀は善政を布いた良き領主

写真:Aya Hasegawa

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明智光秀は、京都・丹後地方、とくに福知山では、地子銭(税)の免除や城下町の整備、また、由良川に堤防を築いて川の氾濫を防ぐなど善政を布いた領主として今もなお慕われています。

光秀に思いを馳せ天守閣からの福知山市街を望む

光秀に思いを馳せ天守閣からの福知山市街を望む

写真:Aya Hasegawa

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信長は、信頼を置いていた家臣・光秀に丹波侵略を託します。光秀は約5年の月日をかけ1579(天正7)年に丹波を平定。中世に築かれた横山城を改築し、丹波統治の本拠地として福知山城を築城しました。光秀はいくつかの城を築城していますが、ここは唯一天守閣に登ることができる城でもあります。

光秀に思いを馳せ天守閣からの福知山市街を望む

写真:Aya Hasegawa

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明治の廃城令により、天守周辺の石垣や銅門以外の大半は失われましたが、1986(昭和61)年、天守閣が復元。望楼からは、福知山の美しい街並みをのぞむことができます。

城内には、歴代城主や福知山の歴史に関する資料などが多数展示されています。なかでも、光秀が記した織田軍の軍法「家中軍法」(レプリカ)は必見。じつはこちらは、本能寺の変のちょうど1年前に記されたものですが、主君である信長への感謝の言葉も書かれていました。

光秀に思いを馳せ天守閣からの福知山市街を望む

写真:Aya Hasegawa

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城の石垣もチェックを。天守台から本丸にかけては、光秀の時代のものが残されています。五輪塔や石仏、墓石、お地蔵さんなどを転用して石垣に使用しており、形、色、大きさも統一されていません。これは「野面積み」という手法。築城から400年を経過した今も崩れる気配はありません。

<福知山城の基本情報>
住所:京都府福知山市字内記5
電話番号:0773-23-9564
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休業日:火、12/28〜12/31、1/4〜1/6
※令和2年1月1日から1年間無休
アクセス:JR山陰本線、福知山線、または京都丹後鉄道宮福線福知山駅から徒歩15分

期間限定!「福知山光秀ミュージアム」

期間限定!「福知山光秀ミュージアム」

写真:Aya Hasegawa

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「福知山光秀ミュージアム」は、大河ドラマ『麒麟がくる』の放送を記念し、福知山城公園内にある佐藤太清記念美術館2階に、ドラマの最終回が放送される2021年2月7日(日)までの期間限定でオープンしています。

館内では『麒麟がくる』の企画展をはじめ、丹波と光秀の関わりを紹介。その生涯を年表や映像、資料で深堀りします。家康から信長に送られた長刀、肖像画、古文書など、延べ約110点の貴重な資料を10期に分けて展示します。

<福知山光秀ミュージアムの基本情報>
オープン期間:〜2021年年2月7日(日)
住所:福知山城公園内・佐藤太清記念美術館2階 京都府福知山市字岡ノ32-64
開館時間:9:00〜17:00
・年中無休
入場料:大人500円、子ども250円
問い合わせ先:福知山光秀プロジェクト推進協議会0773-48-9108
アクセス:JR山陰本線、福知山線、または京都丹後鉄道宮福線福知山駅から徒歩15分

期間限定!「福知山光秀ミュージアム」

写真:Aya Hasegawa

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光秀の霊が祀られている「御霊神社」は、地元の人から「ごりょうさん」の愛称で親しまれています。創建は1705(宝永2)年。五穀豊穣・商売繁盛の神・宇賀御霊(ウカノミタマ)大神祀る稲荷社でしたが、光秀の死後、天災が続いたこともあり、9代目の福知山城主・朽木稙昌は領民の願いを受けいれ、光秀の御霊を合祀しました。

拝殿には明智家の家紋・桔梗が見られ、光秀の直筆の書状や、軍での規律を定めた家中軍法なども残されています。

期間限定!「福知山光秀ミュージアム」

写真:Aya Hasegawa

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境内には、光秀の本能寺の変直前の心境を表した頼山陽の漢詩の石碑も。願いを叶えてくれるとされる「叶石」もあります。

<御霊神社の基本情報>
住所:京都府福知山市西中ノ町238
電話番号:0773-22-2255
アクセス:JR山陰本線、福知山線、または京都丹後鉄道宮福線福知山駅から徒歩12分

自然の中に佇む丹波随一の古刹「天寧寺」

自然の中に佇む丹波随一の古刹「天寧寺」

写真:Aya Hasegawa

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丹波の山間に佇む、室町時代の禅宗文化を今に伝える古刹です。

臨済宗妙心寺派に属する禅宗寺院で、1365(貞治4)年、大中臣宗泰(おおなかおみむねやす)が、僧である愚中周及(ぐちゅうしゅうきゅう)を開山として招いたのが始まりとされています。足利義持などの将軍からも信奉され、山門に架かる扁額は義持の筆によるものだと言われています。

自然の中に佇む丹波随一の古刹「天寧寺」

写真:Aya Hasegawa

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文化財の宝庫としてもよく知られており、国の重要文化財に指定されている絹本箸色十六羅漢像・即休契了像、愚中周及が元から請来した仏具、また、光秀に関わる文書も残されています。

自然の中に佇む丹波随一の古刹「天寧寺」

写真:Aya Hasegawa

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一般公開はされていませんが、光秀の「明智光秀判物」(天正8年2月13日付、天寧寺宛)と、娘婿の秀満の「明智秀満判物」(天正9年10月6日付、天寧寺宛)には、どちらも寺を保護するという内容が書かれています。

<天寧寺の基本情報>
住所:京都府福知山市字大呂1474
電話番号:0773-33-3448
アクセス:JR山陰本線、福知山線、または京都丹後鉄道宮福線福知山駅から車で20分、京都丹後鉄道宮福線下天津駅から徒歩20分

丹波平定後、光秀が最後に攻め落とした場所へ

丹波平定後、光秀が最後に攻め落とした場所へ

写真:Aya Hasegawa

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山家城(甲ヶ峯城)は、丹波地域では光秀が最後に攻めた、標高236mの甲ヶ峯山頂に築かれた山城です。光秀の丹波攻略の際は山家も攻撃を受け一度は降伏。城の破却を命じられますが、城主の和久左衛門佐は、城域内に寺があったことから「城ではなく寺である」と従わず、1580(天成8年)年に光秀軍に攻め落とされます。前述の御霊神社には、「探し出して捕えよ」という意の光秀直筆の書状が残っています。

現在、山家城のふもとは山家城址公園として整備され、園内には模擬櫓門が建てられています。復元された城門の2階は「山家資料館」(見学は事前予約が必要)として、歴史資料が展示されています。

<山家城、山家城址公園の基本情報>
住所:京都府綾部市広瀬町上ノ町76
資料館の見学予約:0773-46-0345(山家公民館)
アクセス:JR山陰本線「綾部駅」からあやバスで12分の「山家」バス停から徒歩で15分

丹波平定後、光秀が最後に攻め落とした場所へ

写真:Aya Hasegawa

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「田辺城」は、光秀の盟友である細川幽斎(藤孝)が1579(天正7)年に築いたお城です。現在の地名である舞鶴は田辺城の別称「舞鶴(ぶかく)城」に由来しています。幽斎は光秀の盟友であると同時に、その息子・忠興が光秀の娘の玉子(のちの細川ガラシャ)と結婚するなど親戚関係でもありました。

田辺城も明治の廃城令で取り壊され、現在は天守台東側と本丸北側、二の丸の一部の石垣が往時の面影を伝えています。

<田辺城、田辺城資料館の基本情報>
住所:京都府舞鶴市字南田辺15-22
電話番号:0773-76-7211
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌々日)、祝日の翌日、年末年始
料金:無料。資料館は大人200円、学生100円
アクセス: JR舞鶴線西舞鶴駅から徒歩5分

丹波平定後、光秀が最後に攻め落とした場所へ

写真:Aya Hasegawa

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田辺城から徒歩15分ほどの場所に、細川家から贈られた仏涅槃図や梵鐘を所有する「桂林寺」があります。光秀と直接関係はありませんが、当時の歴史を知る上では欠かせない場所のひとつです。

寺伝よると創建は1401(応永8)年。細川幽斎が圧倒的に不利の状態で戦った田辺城籠城戦の際、6代目の住職・大渓和尚は弟子を率いて大手門の防備に加わりました。

この勲功をたたえ、細川忠興より仏涅槃図や梵鐘が寄進。仏涅槃図は、年に一度、涅槃会の時に公開されます。

<桂林寺の基本情報>
住所:京都府舞鶴市紺屋69
電話番号:0773-75-0168
アクセス:JR西舞鶴駅から徒歩で10分

明智光秀を知ればドラマや歴史がもっと面白くなる!?

大河ドラマの影響で、今光秀に注目が集まっています。この機会に、丹波地方で歴史散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。歴史的に貴重なものが多く残されているのはもちろん、その自然にめぐまれた風光明媚な景観、そして、食文化も奥深いですよ。おいしいもの、いっぱいあります。

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/10/29−2020/10/31 訪問

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