写真:Hiroko Oji
地図を見る地中海に面した世界的なリゾート地スペインの「コスタ・デル・ソル」は太陽海岸の意味を持ち陽光溢れる地域です。その中心地が「マラガ」!
マラガは他国からの飛行機が発着する空港がある国際都市でもあり、港や鉄道駅・バスターミナルも完備され、ミハスやフリヒリアナなど青い空と白い村が象徴のアンダルシア地方に点在する美しい村々への起点ともなっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るマラガはフェニキア人によって紀元前1000年頃に築かれ、紀元前6世紀からはカルタゴの支配下に、紀元前3世紀からは古代ローマの支配下にありました。ローマ帝国崩壊後、約800年間はイスラム勢力の支配下に入り、1487年にはカスティーリャ王国のレコンキスタによってキリスト教勢力の支配下に戻ったという古い歴史を持つ町です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る現在は人気リゾート地コスタ・デル・ソルの中心地となり、町中では歴史を物語る建造物にカフェやショップが入り、色とりどりの花屋が何軒も並び、南国ムードいっぱいの並木道や遊歩道が続く活気に満ちた町です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の入り口となるマラガ鉄道駅やバスターミナルから東に延びる通りを進んでグアダルメディナ川に架かる橋を渡り、アラメダ・プリンシパル通りという活気ある並木道へ入ってから北へ曲がるとアタラサナス中央市場に行けます。
マラガ市民の台所となる中央市場の建物は、イスラム時代には造船所だったもので鉄の素材を組み合わせた設計。中央にどっしり構えるイスラム風装飾の馬蹄形アーチを持つ門は14世紀のものです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る中央門を入るとそこはまさに市民の台所!新鮮な魚介類がどっさり並ぶ魚屋をはじめ、色鮮やかな野菜や果物、種類豊富なチーズやハムを売るお店がズラリと並んでいます。一角では、市場の新鮮な食材を使ったお料理が楽しめるコーナーもありますので、お腹が減った時に訪れるのがお勧めです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る店頭に売っているものだけでなく、もう一つ見逃せないものがこちらのステンドグラス。中央門から入ると一番奥にある裏門が、この迫力あるステンドグラスで覆われているのです。
<アタラサナス中央市場の基本情報>
住所:Calle Atarazanas,10,29005 Malaga
電話番号:+34-951-92-60-10
営業時間:8:00〜15:00
休業日:日曜日
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街のランドマーク的存在の「エンカルナシオン大聖堂」は、アンダルシアのルネッサンス建築の最高傑作の一つです。
16世紀に建設が始まったのですが、マラガの最も重要な建造物の一つでありながら資金不足のため、南側の塔と正面ファサードは未完成のまま残されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る大聖堂内部はルネッサンスおよびバロック様式の影響を受けており、中央にある内陣の17世紀の聖歌隊席やペドロ・デ・メナによる彫刻は必見!
17もある礼拝堂もそれぞれ趣向が凝らされたもの。そのうちの一つに教会の名前の由来となったキリストの受肉(エンカルナシオン)をテーマにしたものや、アロンソ・カーノ作の油絵「ロサリオの聖母」があるロサリオ礼拝堂、クラウディオ・コエリョ作の「聖母マリアの無原罪の御宿り」があるコンセプシオン礼拝堂、「悲しみの聖母マリア」のロス・カイドス礼拝堂など見逃せません。
写真:Hiroko Oji
地図を見る礼拝堂だけでなくパイプオルガンも見事な装飾で飾られ、目を惹く一つです。
<エンカルナシオン大聖堂の基本情報>
住所:Calle Molina Lario,9 29015 Malaga
電話番号:+34-952-22-03—45
写真:Hiroko Oji
地図を見るカテドラルの東側にそびえるのが「アルカサバ」。6世紀のイスラム時代に建てられた要塞跡に、11世紀モーロ人によって築かれました。要塞内中央部は二重の城塞で囲まれています。アルカサバと聞くとグラナダのアルハンブラ宮殿を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、アルカサバとは要塞を意味する言葉でスペイン国内にはたくさんあり、マラガのものもそのうちの一つです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るアルカサバ内には水路や水場が確保された3つのイスラム式庭園と宮殿の一部、いくつかの城壁や塔が残されています。
またイスラムの建築様式が残る建物内にも入ることができ、部屋と部屋をつなぐ通路の馬蹄形アーチや石壁の表面には素敵な装飾が見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るアルカサバの麓にはローマ劇場の遺跡も残されています。
<アルカサバの基本情報>
住所:Calle Alcazabilla, 2 29012 Malaga
電話番号:+34-630-93-29-87
入場時間:
(4月〜10月)9:00〜20:00
(11月〜3月)9:00〜18:00
休館日:月曜日
写真:Hiroko Oji
地図を見るアルカサバの奥に進むとさらに高い丘の上にある「イベリア半島の難攻不落の城塞」と言われたヒブラルファロ城へと続きます。古代から砦があった場所に、14世紀、アルカサバを守る砦として再建され、軍隊の宿泊地としても利用された要塞です。
ヒブラルファロ城(Castillo de Gibralfaro)とは、アラブ語の「yabal(山)」と、ギリシャ語の「faruh(灯台)」から来ており、「山の灯台」という意味を持っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るヒブラルファロ城はマラガ市街と港や地中海までもを一望する丘の上に建ち、パノラマの眺望と城壁歩きを楽しみたい人におすすめの観光スポット。2つの城壁と8つの大きな塔で構成されていて、1931年には芸術的歴史建造物に指定されました。
2つの城壁のうち外側の城壁は、アルカサバ城につながるように配置されたジグザグの壁であるコラチャと合流します。内側の城壁伝いには、アップダウンしながら城の周りをぐるりと歩いて回ることができます。中央部には戦争についての博物館もありますので、お時間があればお立ち寄りください。
写真:Hiroko Oji
地図を見るマラガの町並みや地中海までも見渡せる眺めの中に、ふと足元に視線を動かすと見えるのがネオ・ムデハル様式で1874年完成の「マラゲータ闘牛場」。闘牛はもちろんのこと、併設の博物館で闘牛にまつわる興味深い展示も見られます。
<ヒブラルファロ城の基本情報>
住所:Camino Gibralfaro, 11, 29016 Malaga
電話番号:+34-952-22-72-30
入場時間:
(4月〜10月)9:00〜20:00
(11月〜3月)9:00〜18:00
地中海沿いの南国ムード溢れるマラガは、ご紹介したスポットの他にもピカソ生誕の地として生家や美術館がありピカソが洗礼を受けたサンティアゴ教会も見どころの一つとなっています。また民俗博物館や人形の家博物館も展示と共に建物自体も興味深いものです。
飛行機・船・列車・バスなど便利な移動手段に恵まれており、この町から日帰り訪問も可能な観光名所が盛りだくさん。地中海の風に吹かれながら青空の下で過ごすひと時を楽しんでくださいね。
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/11更新)
- 広告 -