京都市内・嵯峨野の眺望抜群!長尾山おすすめハイキングルート4選

京都市内・嵯峨野の眺望抜群!長尾山おすすめハイキングルート4選

更新日:2020/12/12 09:30

嵯峨野は、京都盆地を囲む西北部の山辺に位置し、天皇の陵墓も多く、平安時代には貴族の山荘が多く営まれていたと伝えられる地域です。その嵯峨野の奥には、お月見スポットして人気の大覚寺(大沢の池)、広沢の池などがあり、渡月橋辺りとは違った雰囲気の古都を感じることができる場所です。

その2つの池の奥に位置する標高296mの長尾山からは、嵯峨野や市内の眺望が抜群。おすすめのハイキングルートをご紹介します!

長尾山から見える景色は抜群

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嵯峨野と呼ばれるエリアは、渡月橋近くの嵐山エリアより北に位置する嵯峨清凉寺(嵯峨釈迦堂)を中心に、西を小倉山、北を朝原山・長尾山、東を世界遺産の仁和寺近くを流れる御室川、南を京福電鉄(嵐電)の通る三条通に囲まれた地域で、古くは清少納言による「枕草子」で「野は嵯峨野、さらなり」と著されているほど、歴史に彩られた地域でもあります。

嵯峨野の北には日本三大お月見スポットの一つとして知られている大覚寺(大沢の池)があり、その東には、お盆の時の五山送り火の鳥居形のビュースポットとして知られている広沢の池があり、その間には、田園地帯が広がっています。

その田園地帯の北方向に、200m〜300mの山が連なっていて、その中で一番高い山が標高296mの長尾山です。上の写真は、大覚寺大沢の池畔から見た長尾山で、多宝塔の右手方向奥の一番高い山です。

長尾山から見える景色は抜群
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紹介するどのコースを使っても小一時間ほどのハイキングとなるので、ひと汗かきますが、到着した山頂からは嵯峨野、桂川、京都市内方向の絶景を見渡すことができるので、思わず歓声をあげたくなります。

長尾山から見える景色は抜群
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山頂から、眼下に見える大覚寺大沢の池方向を、望遠レンズを使って見てみると、大覚寺のシンボルともいうべき多宝塔と池の姿が、上の写真のようにくっきりと見えます。

ハイキングルート1 後宇多天皇陵・長刀坂から

ハイキングルート1 後宇多天皇陵・長刀坂から
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このルートは歩く距離は長いですが、一番なだらかに山を登って行けます。
嵯峨野の田園地帯の北に、池と林に囲まれている「後宇多天皇陵」があり、長尾山に向かうスタート地点となります。天皇陵の池の前の道を東方向に進み、鬱蒼とした林の中の道を徐々に登って行くと山道登り口に着きます。

ハイキングルート1 後宇多天皇陵・長刀坂から
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約10分ほど進むと住宅街への舗装道が突然現れます。そこが「長刀坂」で、その手前の急な石畳の階段が長尾山の登り口です。長尾山に登らずに、そのまま道なりに住宅街を進むと、京都市内と福井県の小浜町を結ぶ国道162号線(周山街道)に面している「平岡八幡宮」(花の天井で知られています)に行くことができます。

ハイキングルート1 後宇多天皇陵・長刀坂から
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途中、標識などほとんどありませんが、市内の風景が垣間見える尾根道を進んで、正面方向の頂に向かって進めば、長刀坂からおよそ40分ほどで長尾山山頂に到着します。

ハイキングルート2 直指庵から京見峠経由

ハイキングルート2 直指庵から京見峠経由
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このルートは、山に向かってほぼ真っすぐ登っていく道で、山道の登り始めから山頂までにかかる時間は短め。嵯峨野の最も北に位置する紅葉の隠れ名所と言われる「直指庵」山門の右手の道から、小川沿いに進み、小さな石橋を渡って、菖蒲谷池方面へと書かれた看板の横を通って、山道に入ります。

ハイキングルート2 直指庵から京見峠経由
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約15分ほど急な山道を登ると、京見峠に到着します。京見峠は、その名の通りはるか遠くに市内を望むことができる場所です。山道の十字路になっていて北西方向は菖蒲谷池、北東方向は長尾山、南西方向は嵯峨天皇陵、南東方向は直指庵に行くことができます。

ハイキングルート2 直指庵から京見峠経由
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長尾山へという標識のある京見峠から、そのまま嵯峨野方向を背にしながら南に面した山道を登って行くと、20分ほどで長尾山山頂に到着。上の写真は、京見峠からの市内方向の風景です。

ハイキングルート3 嵯峨天皇陵参道から京見峠経由

ハイキングルート3 嵯峨天皇陵参道から京見峠経由
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このルートは、大覚寺にもほど近く、遠くからでも見つけやすい嵯峨天皇陵の参道の階段を目印にして、行くことができる道です。
市バス終点になっている大覚寺入り口からおよそ700m北に嵯峨天皇陵参道入り口があり、自転車も10台程度駐輪できるスペースがあります。入り口からかなり長い参道に作られた階段道を約10分ほど登って行っていくと「嵯峨天皇陵」に到着します。

ハイキングルート3 嵯峨天皇陵参道から京見峠経由
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山道への入り口は、天皇陵を少しだけ右手に少し進んだところにあります。入り口から尾根道となる山道の登り降りを繰り返しながら、10分足らずで、市内最高峰の標高926mの愛宕山を見渡せる絶景ポイントを通ります。

ハイキングルート3 嵯峨天皇陵参道から京見峠経由
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絶景ポイントから少し下っていったところにあるのが、市内を大きく眺めることのできる展望所。この展望所は十字路になっていて、北方向は菖蒲谷池、北東方向は京見峠から長尾山、南西方向は嵯峨天皇陵、南方向は山道を通って嵯峨天皇陵の入り口の参道下まで行くことができます。

展望所から北東方向に進むと5分ほどで京見峠に出ます。京見峠からはルート2と同じように、北東方向に進むと約20分ほどで長尾山山頂に着きます。

ハイキングルート4 嵐山・高雄パークウェイの菖蒲谷池駐車場から京見峠経由

ハイキングルート4 嵐山・高雄パークウェイの菖蒲谷池駐車場から京見峠経由
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このルートは、標高200mほどの菖蒲谷池駐車場まで車で行けるので、一番楽に登れるコースです。有料の自動車専用道路の「嵐山・高雄パークウェイ」に作られている菖蒲谷池の畔から登ることができます。菖蒲谷池は、バーベキュー施設、釣り場などがあり、家族で楽しめる場所で、広い駐車場があります。

ハイキングルート4 嵐山・高雄パークウェイの菖蒲谷池駐車場から京見峠経由
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菖蒲谷池のほとりに、池を約30分ほどで一周できる遊歩道があります。

ハイキングルート4 嵐山・高雄パークウェイの菖蒲谷池駐車場から京見峠経由
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駐車場とはちょうど反対側のところに、ルート2,3で紹介した京見峠に向かう山道への入り口があります。京見峠までは約10分ほど。京見峠からはルート2と同じように、北東方向に進むと約20分ほどで長尾山山頂に着きます。
また山道入り口近くの遊歩道で区切られた小さな池の西側の木立の中の踏み跡を登っていくと、約10分ほどでルート3で紹介した展望所にも行くことができます。

今回紹介したコースは、案内標識はほとんどない山道ばかりなので、少々迷いやすいかもしれません。国土地理院2万5千分の1の「京都西北部」地図の準備とスマホGPSを見比べながら歩くことをおすすめします。

長尾山の基本情報

住所:京都府京都市右京区北嵯峨朝原山町
アクセス:本文中に詳細を記載

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/04/07−2020/11/21 訪問

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