金沢の湯涌江戸村で江戸時代の加賀藩にタイムスリップ

金沢の湯涌江戸村で江戸時代の加賀藩にタイムスリップ

更新日:2020/12/14 11:19

Yuma A.のプロフィール写真 Yuma A. 観光学修士、インバウンド観光推進事業者代表
石川県金沢市は、金沢城公園や兼六園といった加賀百万石の栄華を今に感じさせる歴史スポットが多いまちとして有名ですが、金沢駅からバスで45分ほどの場所にある湯涌温泉にもこうした江戸時代の名跡があるんです。それが「金沢湯涌江戸村」。江戸村といえば日光が有名ですが、こちらの「金沢湯涌江戸村」はアトラクション施設ではなく、江戸時代の家屋を移築し、当時の姿のまま保存しているれっきとした歴史博物館なのです。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出されました。またそれ以外の地域でも、各自治体ごとに往来の自粛を要請している場合や、施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(LINEトラベルjp)

湯涌温泉ってどんなとこ?

湯涌温泉ってどんなとこ?

写真:Yuma A.

地図を見る

湯涌江戸村のある湯涌温泉とは、金沢の奥座敷と呼ばれ、金沢駅からバスで45分ほどの山に囲まれた場所にある温泉街のこと。加賀藩の代々の藩主が湯治に訪れた歴史ある温泉場で、今も大小合わせて9軒の旅館が軒を連ねています。

金沢市内からは頻繁にバスもでているので、あえて金沢市内に宿をとらず、温泉目当てでこちらの湯涌温泉に宿泊する旅行者も多いです。

湯涌温泉ってどんなとこ?

写真:Yuma A.

地図を見る

この湯涌温泉を有名にしたのが、テレビアニメの「花咲くいろは」。このアニメの舞台となった湯涌温泉では、アニメ内の架空のお祭りである「ぼんぼり祭り」を湯涌稲荷神社が再現し、話題となりました。

実際の祭りをアニメ化するのではなく、アニメの祭りを実際に再現するという面白い手法で、毎年秋に開催されており、多くのアニメファンが訪れる恒例行事となっています。

なお、この湯涌稲荷神社のとなりには、日帰り入浴施設である総湯「白鷺の湯」があるので、時間があれば入浴したいところ。

湯涌温泉ってどんなとこ?

写真:Yuma A.

地図を見る

また、湯涌温泉は大正時代の詩人画家、竹久夢二のお気に入りの場所でした。その縁があって、湯涌稲荷神社の隣に竹久夢二の作品やゆかりの品を展示した「金沢湯涌夢二館」が開設されており、こちらも湯涌温泉の観光スポットとして人気を博しています。

金沢湯涌江戸村とは

金沢湯涌江戸村とは

写真:Yuma A.

地図を見る

「金沢湯涌江戸村」は上述の湯涌稲荷神社付近から歩いて10分ほどの北部にあり、お屋敷のような門構えをしています。

ここは江戸時代の家屋を移築し保存しているテーマパークで、金沢市内で見かける武家の住宅だけでなく、商家や農家もあり、バラエティに富んでいるのが特徴です。ちなみにこの入り口も金沢市兼六元町から移築された上級武士の屋敷の表門です。

なお、山間部にあるという場所柄、季節によってはクマがでますので、入り口でクマよけの鈴が貸し出されることもあります。

金沢湯涌江戸村とは

写真:Yuma A.

地図を見る

園内は移築した当時の建築物が実際の町のように立ち並んでおり、江戸時代の気分を味わえます。なお、建物は全て中に入ることができます。映画セットではなく、本当の江戸時代の家なので、タイムスリップした気分を味わえますね。

まずは商家から

まずは商家から

写真:Yuma A.

地図を見る

入り口から最も近い場所にあるのは商家である旧松下家(国指定重要文化財)で、その奥が旧山川家(県指定重要文化財)。前者は種苗を後者は米仲買商を営んでいました。

前者はまだ現役で、湯涌江戸村の管理事務所として使用中。手入れをしっかりすれば、展示物としてだけでなく建築物として機能することが分かりますね。

まずは商家から

写真:Yuma A.

地図を見る

江戸時代最大の藩として栄えた加賀藩の庇護のもと地方文化の黄金時代を築いた金沢の商家は内部もかなりゴージャス。この地方独特のベンガラ塗りの赤い壁が素敵ですよね。

なお、この時代は内廊下というものはなく、ふすまで間仕切りしてある隣はすぐに別の部屋というレイアウト。プライバシーはともかく、大きな部屋にすぐになるので家全体に開放感がありますね。

まずは商家から

写真:Yuma A.

地図を見る

こうした商家は茶の湯も嗜み、家に茶室を設けるケースも。入り組んだ家の中を探検し、どこにあるか発見してみましょう。

次に武家

次に武家

写真:Yuma A.

地図を見る

このしっかりと屋根に瓦を使った堅牢な建物は旧石倉家(国指定重要文化財)。福井県南越前町から移築した人馬継立問屋の建物ですが、石倉家は御用商人として名字帯刀を許され、家も本陣(大名クラスが泊まる宿)として使用されました。

次に武家

写真:Yuma A.

地図を見る

本陣ともなると天皇陛下もご宿泊に。明治11年(1878)明治天皇が北陸巡幸の際に座った玉座もあり、実際に座ってOKです!

次に武家

写真:Yuma A.

地図を見る

またお庭も見事に再現されていて必見です。こうした移築により保存された江戸村はもともと金沢湯涌温泉の別の場所にあったのですが、文化財保存により適したこの場所に金沢市が再移築し、オープンしたのが2010年。つまり、ここにある建物は少なくとも二度移築されているわけです。この保存への情熱に感謝ですね。

最後に農家も忘れずに!

最後に農家も忘れずに!

写真:Yuma A.

地図を見る

そして最後に忘れてはいけないのが、農家。世界遺産白川郷のような茅葺きの屋根が並ぶ農家ゾーンは、周りの田園風景も手伝い、今も人が住んでいるような錯覚を覚えます。

ちなみに手前の建物(旧野本家)は茅葺きの技能者の研修場所などとして、実際に今も使用されています。そして実はこの湯涌温泉一体は茅を供給するための茅場として「ふるさと文化財の森」に設定されており、ゆえに風景とマッチするのも当たり前といったところでしょうか。

最後に農家も忘れずに!

写真:Yuma A.

地図を見る

もちろんこうした農家も屋内に入ることができ、中では茅葺き屋根の保全やその技術の伝承に関するパネル展示に加え、写真の旧園田家(国指定重要有形文化財)では、この家が紙漉き農家であったことから、加賀の伝統工芸である加賀奉書の展示もしています。

最後に農家も忘れずに!

写真:Yuma A.

地図を見る

こうした江戸時代の家屋の建築は見るだけでも楽しいですが、内装の畳などの建具には現代の伝統工芸職人の技がふんだんに使われており、江戸時代から続く文化の伝承を肌で感じることができます。それもまた、湯涌江戸村の魅力といえるでしょう。

そして予約すれば屋内のスペースをイベントなどにも活用でき、保存だけでなくきちんと利用もできるよう手入れがしてあるのは本当に素晴らしいですね。

金沢中心部から日帰りも可能ですので、ぜひ湯涌温泉まで足を延ばして、この歴史博物館を訪れてみてください。

それでは気をつけていってらっしゃいませ〜

金沢湯涌江戸村の基本情報

住所:石川県金沢市湯涌荒屋町35-1
電話番号:076-235-1267
アクセス:JR金沢駅から北鉄バスで約45分、湯涌温泉下車徒歩5分

2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/23 訪問

- PR -

条件を指定して検索

ナビゲーターアワード2020 ナビゲーターアワード2020

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- PR -