エカテリーナ公園の敷地内には、18世紀から19世紀までのロマノフ王朝時代の建築物が点在していますが、その中で最も有名なのが、こちらのエカテリーナ宮殿です。宮殿があるエカテリーナ公園は、ツァールスコエ・セローと呼ばれる敷地にあります。まばゆい美しさを持つ建築は、世界中の観光客の注目を惹きつけています。
ちなみに、宮殿の名前の由来となっているのは、2世の方ではなく、ピョートル大帝の2番目の妻で2代目ロマノフ王朝皇帝(女帝)エカテリーナ1世にちなんだものです。今の宮殿のようになったのは、彼女の娘で6代目ロマノフ王朝皇帝(女帝)のエリザヴェータ・ペトロヴナの時代です。
エカテリーナ宮殿は内部を見学することができます。内部の数々の部屋には、豪華な金装飾がたくさんあり、目がくらむほどです。
18世紀末江戸時代、日本人漂流民の大黒屋光太夫が、女帝エカテリーナ2世と謁見をしたのがまさにこの場所なのです。鎖国時代の東洋の島国日本と、ヨーロッパ列強の一員となったロマノフ王朝ロシアの繋がりの「始まりの場所」とも言えます。
日本との繋がりもある、豪華な宮殿をぜひお楽しみください!
宮殿を見たら、エカテリーナ公園を散策しましょう!広い敷地内には、美しい自然はもちろんのこと、小さなロマノフ王朝時代の建築物に出会うことができます。
こちらは、エルミタージュ・パビリオン(Hermitage Pavilion)です。18世紀の建築物で、まるで先ほどのエカテリーナ宮殿の小型版のようです。エカテリーナ宮殿の建築を手がけたラストレッリは、この建物の設計にも関わっています。
エカテリーナ公園内のイチ押しの建築物は、こちらのトルコ風呂パビリオン(Pavilion Turetskaia bania)です。エカテリーナ公園の南西に位置し、大きな湖にぽっかりと浮いているかのように見えます。
西ヨーロッパの影響を絶大に受けている建築物が点在するエカテリーナ公園に突如現れるオリエンタルな景観は、まるで別世界です。
このトルコ式建築は19世紀半ば、ロシア帝国の露土戦争勝利を記念して建てられたものです。エカテリーナ公園の中で最も新しく建てられました。
観光客が多い場所を見学して疲れたら、静かなで美しいオリエンタルな景観を楽しみましょう!
今回の記事で最後に紹介する、エカテリーナ公園内の建築物は、こちらのKholodnaia banian s Agatovymi komnatami (直訳すると瑪瑙の部屋付き冷風呂)です。18世紀末、エカテリーナ2世の命により、ウラル山脈の鉱山資源を用いて建てられたものです。
江戸時代の日本人がロシア皇帝と謁見した宮殿、トルコとの戦いの面影、そして東のウラル地方の資源を用いて建てられた建築。エカテリーナ公園は、ヨーロッパの大国として栄華を誇った側面のみならず、ロマノフ王朝のアジアとの深い繋がりも感じさせる観光スポットです!
住所:Garden St, 7, St. Petersburg.
電話番号:+7-812-415-76-67
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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