写真:佐原 ねお
地図を見る横浜市金沢区から鎌倉へ抜ける「六国峠ハイキングコース」は、江戸時代に周遊路としてよく歩かれていたルート。天園は上総、下総、伊豆、相模、武蔵、安房の六か国を見渡せることから六国峠とも呼ばれ、コースは近年のトレイルランニングやアウトドアブームで、注目されつつあるのです。円海山周辺を巡るルートで、能見堂緑地から釜利谷市民の森、金沢自然公園、金沢市民の森、横浜自然観察の森を通って鎌倉を目指します。
電車の路線図で見ると、横浜から鎌倉まではかなり距離があるように感じますが、実は横浜市南部と鎌倉市は隣接しており、歩いていける距離なのです。特に六国峠ハイキングコースは、鎌倉時代からの観光地であった八景エリアと鎌倉がつながっているため、自然と歴史に富み、海の眺望も楽しめるルートとなっています。また三浦半島の端から端まで抜けていくようなルートなので、三浦半島を横断したという達成感も得られますよ!
写真:佐原 ねお
地図を見る六国峠ハイキングコースに興味はあるけど、子供が一緒で歩けるか心配という人は、最終目的地を金沢自然公園にするのがおすすめ。金沢自然公園内には金沢動物園もあり、駅へのバスも出ているので、帰りはバスで帰ってくることもできるのです。金沢自然公園は八景島が見える海の眺望が良く、季節の花が楽しめるので、少し山歩き体験をしたいという人には最適!
写真:佐原 ねお
地図を見る金沢自然公園「ののはなカフェ」の裏からつながっている「しだの谷」の散策路は、冬でも横浜市内とは思えない風景が広がっていますよ。しだの谷は湧き水が集まって沢になっており、湿地の上に遊歩道が伸びています。
六国峠ハイキングコースの入口は、京急「金沢文庫駅」西口を線路沿いに能見台駅方面へ向かい、標識に沿って歩いて行くと辿り着きます。六国峠入口は住宅地にあるので迷う人も少なくないのですが、Googleマップで「六国峠」と検索すると場所が表示されます。地図で見るとどこからも道が繋がっていないように見えてますが、住宅街から直接入れるようになっていますので、ナビ設定をしないで六国峠方面へアプローチしてくださいね。
写真:佐原 ねお
地図を見る金沢文庫駅を出発地点として金沢自然公園を目指す場合、途中の能見堂緑地には「金沢八景根元地」の石碑が建っています。交通の要所であった頃の能見堂は眺望がすばらしく、古くからこの一帯は「金沢八景」と呼ばれていました。
徳川家康もこの地を愛し、江戸城の襖絵にも描いているほど。後にこれを題材にして、歌川広重が浮世絵で描き、物見遊山に人が訪れるようになりました。金沢八景がどのように栄えていったかは、近くの案内板に詳しく紹介されていますよ。能見堂跡には他にも歴史ある石碑がいくつもあり、梅の名所の一つでもあります。
写真:佐原 ねお
地図を見る六国峠ハイキングコースは天園まで緑地内を巡り歩くルート。天園への道しるべに従って、自然の息吹を感じながらハイキングできる爽やかなコースです。写真はコース途中の能見台不動池で、ここから釜利谷市民の森辺りはリスもよく見かけます。運が良ければ、水辺には青い宝石色をしたカワセミを見かけることもありますよ!
天園からはいくつかハイキングコースがあるので、予め自分がどのルートで行きたいか決め、調べておく必要があります。横浜市・鎌倉市内ハイキングコースは、2020年12月現在で通行止めのエリアもあるので、お出かけ前に関連MEMOにある鎌倉観光協会、横浜市金沢・栄土木事務所HP等でご確認ください。
六国峠ハイキングコースは、鎌倉から八景方面へ歩いていくのもおすすめです。鎌倉から八景方面へ行く場合、金沢文庫駅を超えて東に行くと、称名寺市民の森というハイキングコースもあります。称名寺は金沢北条氏の菩提寺で、庭園が美しい古刹です。そこから南東へ向かうと、八景島のある海が!八景島駅にはシーサイド・スパ八景島という海洋泉スパもあるので一汗流すことができますよ。
<シーサイド・スパ八景島の基本情報>
住所:神奈川県横浜市金沢区柴町361
電話番号:045-791-3575
アクセス:シーサイドライン「八景島駅」徒歩約2分
六国峠ハイキングコースは、観光地から観光地という移動ができ、初心者にもチャレンジしやすいルート。季節によってはハチがいたりすることもあるので、充分に気を付けてハイキングを楽しんでください。前日に雨が降っていると土がぬかるんで滑りやすくなっていたりするので、ハイキングは控えた方が無難です。日が暮れる前には目的地にたどり着けるように、余裕をもってハイキングの計画を立ててくださいね。
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/3更新)
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