写真:土庄 雄平
地図を見る明治中期、老舗中華料理店「四海樓」の初代店主が、当時日本に訪れていた大勢の中国人留学生に、安くて栄養価の高い食事をさせるために考案したとされるのが「ちゃんぽん」です。豚肉、ネギなどの野菜、蒲鉾など魚肉生産品、十数種の具材をラードで炒め、鶏ガラや豚骨等で取ったスープで味を調えます。
長崎市内には数多くの中華屋さんが軒を連ねますが、中でもオススメしたいのが、江戸びしの「特製ちゃんぽん」。甘いスープに素材の旨みが染み出したスープ、彩り豊かな見た目は、食欲をそそります。またイカやエビが豪快に入っているのもポイント!生ビールとの相性も抜群です。
<江戸びしの基本情報>
住所:長崎県長崎市江戸町1-6
電話番号:095-826-2903
営業時間:11時〜14時、17時30分〜21時
定休日:日曜日
アクセス:長崎電鉄・大波止駅から徒歩2分
写真:土庄 雄平
地図を見る長崎市を発祥とする、大皿に盛られたコース料理・卓袱(しっぽく)料理。和食、中華、洋食(主に出島に商館を構えたオランダ)の要素が互いに混じり合っていることから、和華蘭料理(わからんりょうり)とも評されました。
その中にある東坡肉(とうぽうろう)を「もっと手軽に」「よりおいしく」と願い、岩崎本舗の初代店主が"長崎角煮まんじゅう"を考案しました。饅頭としては1個400円と高級ですが、一度かぶりつけば、とろけるジュシーなお肉と、もちふわの饅頭の相性が堪りません!素材と美味しさに妥協なく、こだわっている絶品饅頭は、今や長崎を代表するB級グルメになっています。
<岩崎本舗 西浜町店の基本情報>
住所:長崎県長崎市銅座町3-17
電話番号:095-818-7075
営業時間:10時〜20時
定休日:なし
アクセス:長崎電鉄・観光通駅から徒歩2分
※市内には他にも「岩崎本舗 JR長崎駅アミュプラザ長崎店」「岩崎本舗 浜町観光通り店」があります。
写真:土庄 雄平
地図を見る“長崎の朝ごはんならここ1択”と言われるのが、長崎港フェリーターミナル内にある「食事処 南蛮亭」です。現在はターミナルが改装されたことで、お店の外観も変わりましたが、実は昭和44年から営業しており、長崎市民に愛される老舗うどん屋さんです。
看板メニューは、彩の五色(天かす、ねぎ、おぼろ昆布、ちくわ、ナルト)が入った「五色うどん」。安くて、お腹にたまるこのうどんは、通勤船に乗って香焼や端島へ働きに出る労働者の胃袋を支えました。50年以上も変わらず提供され、通勤船がなくなった今でも五島行きの船を待つお客さんに食される、長崎が誇るソウルフードです。
<食事処 南蛮亭の基本情報>
住所:長崎県長崎市元船町17-3
電話番号:095-821-9141
営業時間:7時〜17時
定休日:なし
アクセス:長崎電鉄・大波止駅から徒歩5分
写真:土庄 雄平
地図を見る長崎と言えばちゃんぽん、ちゃんぽんと言えばリンガーハット。それほどに全国各地に普及しているリンガーハットですが、長崎県内を見みると、圧倒的な支持を得ているのが、リンガーハットグループの「浜勝かつ」です。
その歴史はリンガーハットよりも古く、1964年に設立された「株式会社浜かつ」が、今のリンガーハットグループの持ち株会社の母体となっており、実に50年以上の歴史があります。メニューは悩んでしまうほど多いですが、やはり一番のおすすめは「黒豚ロースかつ膳」。鹿児島産の黒豚を分厚くスライスし、サクサクジューシーに揚げたカツは、どの世代の人々にも愛される一品。秘伝のタレとも相性抜群です。
<とんかつMかつ 本店の基本情報>
住所:長崎県長崎市鍛冶屋町1-14
電話番号:095-827-5783
営業時間:11時〜22時
定休日:なし
アクセス:長崎電鉄・思案橋駅から徒歩2分
※市内には他にも3店舗あります。
写真:土庄 雄平
地図を見る実はほぼ知られていませんが、パスタの日本発祥の地が長崎なのはご存知でしょうか?実は明治のはじめ、長崎のキリスト教を立て直すために長崎市西出津村に赴任したフランス人宣教師マルコ・マリー・ド・ロ神父が、布教の傍ら、現地の貧しい潜伏キリシタンの人々にパスタ製造を伝えたと言われています。
そんな「ド・ロ様パスタ」。特徴は、手延べ製法ならではのモチモチっとした食感。パスタソースとよく絡み、普通のパスタよりも太く、食べ応え抜群です。外海地区の遠藤周作文学館内にある「軽喫茶アンシャンテ」で頂くことができるほか、併設した道の駅 夕陽が丘そとめにてお土産としても購入できます。
<軽喫茶アンシャンテの基本情報>
住所:長崎市東出津町77 遠藤周作文学館内
電話番号:0959-37-6011
営業時間:10時〜16時30分
定休日:年末年始
アクセス:長崎市街から車で30分〜40分
いかがでしたでしょうか?今回は少しディープな視点から、長崎が誇るソウルフードについて紹介してきました。ポイントとなるのは、歴史と食が深く関わっているということ。絶えずいろんな文化との交流があり、様々な要素が共存するからこそ生まれた食文化です。ぜひ、ここでしか出会えない味を探しに旅をしてみてはいかがでしょうか?
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
土庄 雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。山岳雑…
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