日本一短い「ぶつぶつ川」に奇岩も!?和歌山県那智勝浦町の珍風景巡り

日本一短い「ぶつぶつ川」に奇岩も!?和歌山県那智勝浦町の珍風景巡り

更新日:2021/01/25 11:55

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
紀伊半島南端の和歌山県には手つかずの豊かな自然が数多く残り、橋杭岩や一枚岩など、私たちの度肝を抜くような風景も各所に見られます。そんななかで、今回、お勧めしたいのは那智勝浦町にある「日本一短い川」や身の毛もよだつ不気味な奇岩。その光景はまさしく「珍風景」の名にふさわしいものであり、ぜひ、実際にご覧いただきたいスポットです。今回は那智勝浦町の珍風景をご紹介しましょう。

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日本一短い川!?粉白地区の「ぶつぶつ川」

日本一短い川!?粉白地区の「ぶつぶつ川」

写真:乾口 達司

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「日本一長い川」といえば、長野県に源流を持ち、日本海に注ぎ込む信濃川(千曲川)を思い浮かべる方も多いでしょう。では、反対に「日本一短い川」はいったいどこにある、何という河川でしょうか?

その答えは、和歌山県那智勝浦町の粉白地区。その名も「ぶつぶつ川」です。ぶつぶつ川は粉白地区を流れる粉白川の支川に当たり、2008年10月21日、2級河川として法指定を受けたことで「日本一短い川」として正式に登録されることとなりました。

ぶつぶつ川は国道42号線から少し脇に入った地区の一角にあります。ご覧のような案内板が数か所に設置されているため、スムースに現地までたどりつけますよ。

日本一短い川!?粉白地区の「ぶつぶつ川」

写真:乾口 達司

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ぶつぶつ川は、ご覧のとおり。画面の右手前に水源地があり、左手奥に見える粉白川と合流しています。その長さはわずか13.5メートル!これが「日本一短い川」の全貌です。

何とも衝撃的な全貌だと思いませんか?

日本一短い川!?粉白地区の「ぶつぶつ川」

写真:乾口 達司

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「みずのみば」と記された案内板の掲げられているところが、ぶつぶつ川の水源地。ぶつぶつ川は湧き水を水源としています。

水源地から水の「ふつふつ」と湧き出す様子が「ぶつぶつ」と訛り、「ぶつぶつ川」という名称になったものといわれています。

清流としてのぶつぶつ川

清流としてのぶつぶつ川

写真:乾口 達司

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豊かな自然にかこまれた和歌山県の河川ゆえ、もちろん、水質は良好。ご覧ください、この透明度!わずか13.5メートルという短さであっても、侮ってはいけません。

清流としてのぶつぶつ川

写真:乾口 達司

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そんな透明度の高い清流・ぶつぶつ川には、貴重な動植物の生息が確認されています。

岩に付着しているのは、ハゼの一種でしょう。こういった生きものが普通に見られるのも、ぶつぶつ川の魅力です。

清流としてのぶつぶつ川

写真:乾口 達司

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水面に浮かんでいるのは、野菜の切れ端。地元の方々は、収穫してきた野菜類をぶつぶつ川で洗っておられるのです。切れ端はその証となるもの。

ぶつぶつ川が地域の暮らしに根差した河川であること、ここからもうかがえますね。

<ぶつぶつ川の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字粉白字橋ノ本272番1地先
アクセス:JR紀勢本線「下里駅」より徒歩約15分

閲覧注意!不気味な「浦神の虫喰岩」

閲覧注意!不気味な「浦神の虫喰岩」

写真:乾口 達司

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粉白地区から国道42号線を南下すること、数分。浦神地区に入る手前に「岩屋崎」と呼ばれる小さな岬がありますが、その周辺には、虫に食われたような姿をした奇妙な巨岩が見られます。

巨岩は地区の名前とその形状をとって「浦神の虫喰岩(うらがみのむしくいいわ)」と呼ばれており、那智勝浦町の天然記念物となっています。

閲覧注意!不気味な「浦神の虫喰岩」

写真:乾口 達司

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岩盤の表面に見られるおびただしい数の穴は「タフォニ」と呼ばれる風化穴。岩体の内部にあった塩類が結晶化することで岩体の表層部が破壊され、このような風化穴が生じると考えられています。

「浦神の虫喰岩」から南西へ数キロのところにある国の天然記念物「高池の虫喰岩(古座川町)」と同様のもので、いまから1500万年ほど前に誕生した火成岩帯「古座川弧状岩脈」の東端に位置している奇岩です。

閲覧注意!不気味な「浦神の虫喰岩」

写真:乾口 達司

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おびただしい数のタフォニに、不気味さ、気持ち悪さを感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、それは自然のいとなみがいかに人知を超えた神秘性をたたえたものであるかの証でもあるといえるでしょう。

全国的にも珍しい造型の奇岩ゆえ、ぜひ、ご覧ください。

<浦神の虫喰岩の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浦神
アクセス:JR紀勢本線「浦神駅」より徒歩約10分

水遊びも!風光明媚な「玉の浦海水浴場」

水遊びも!風光明媚な「玉の浦海水浴場」

写真:乾口 達司

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「ぶつぶつ川」や「浦神の虫喰岩」は、太平洋を間近にのぞむ海岸沿いに位置しています。したがって、これらの珍風景を楽しんだ後は、海岸で水遊びも楽しめます。

写真は「ぶつぶつ川」の前に広がる「玉の浦海水浴場」。『万葉集』に「我が恋ふる妹はあはさず玉の浦に衣片敷きひとりかも寝む」(巻9-1692)と詠まれた名所でもあり、現在でも白浜が広がっています。

水遊びも!風光明媚な「玉の浦海水浴場」

写真:乾口 達司

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浦神の虫喰岩から玉の浦海水浴場方面に目を向けると、巨大な岩が海に突き出した光景も見られます。その豪快な眺めも見所の一つです。

<玉の浦海水浴場の基本情報>
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字粉白
アクセス:JR紀勢本線「下里駅」より徒歩約15分

「日本一短い川」や不気味な「虫喰岩」を楽しもう!

ぶつぶつ川や浦神の虫喰岩といった珍風景、いかがでしたか?いずれも国道42号線沿いに位置しているため、アクセスも良好。大自然のいとなみが見せる珍しい風景を探しに、和歌山県那智勝浦町をめぐってみてはいかがでしょうか。

2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/12/27 訪問

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