台湾「日月老茶廠」で日月潭紅茶のルーツを辿る旅!

台湾「日月老茶廠」で日月潭紅茶のルーツを辿る旅!

更新日:2021/01/11 10:51

花村 千尋のプロフィール写真 花村 千尋 台湾在住フリーライター、ローカルスポット案内人、台湾ゴールドコンシェルジュ
美しい湖や山の風景が楽しめる日月潭は、台湾で有名な「日月潭紅茶」の産地です。海抜600〜800メートルで生産される紅茶は、芳醇な香りと甘みが特徴。今回ご紹介する「日月潭茶廠」は、フォトジェニックな建物が魅力!製茶の知識や紅茶のルーツが学べる製茶工場です。工場内では、紅茶の試飲もでき、たくさんのお茶が販売されています。お土産にも最適ですよ!

新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)

風格漂う伝統的な茶工場「日月老茶廠」

風格漂う伝統的な茶工場「日月老茶廠」

写真:花村 千尋

地図を見る

「日月老茶廠」は、1959年に建設された製茶工場です。日月潭から車で約10分。山の渓谷に位置し、四方を深い緑に囲まれた茶工場は、白い壁に青い窓枠といった風格漂う外観が特徴の建物です。

風格漂う伝統的な茶工場「日月老茶廠」

写真:花村 千尋

地図を見る

現在「日月老茶廠」の名称で親しまれている茶工場ですが、元の名は、「台湾農林公司魚池茶場」と呼ばれていました。

半世紀以上たつ日月老茶廠の歴史を辿ってみると、最も工場が盛んだった1970年代当時は、たくさんの工員を雇用し、三交代制でフル稼働していました。お茶栽培に適した風土で栽培された日月潭紅茶は評判がよく、順調に輸出をしていましたが、インドやスリランカ、ベトナムによる大量生産で、安価な紅茶が市場に出回ったことにより輸出量が減少。

価格競争に敗れた台湾の紅茶産業は衰退の一途を辿り、工場での生産も減少。それにより、荒廃した茶園では、次々に茶樹が檳榔(ビンロウ)に植え替えられました。その後、1999年の台湾中部大地震(921大地震)を機に、工場に残ったわずか5名の工員が紅茶産業の復興に積極的に取り組み、2004年に再建が実現。現在の「日月老茶廠」に改名しました。

風格漂う伝統的な茶工場「日月老茶廠」

写真:花村 千尋

地図を見る

再建するにあたり、地下水を利用した有機農法により茶樹を栽培し、日月潭紅茶を生産。更に、台湾紅茶を若い世代に伝えるべく、健康な飲食提供・観光・教育をテーマとした工場として再出発を果たしました。その努力により、2006年には、台湾における有機農業の模範農場に認定。

半世紀を経て、より存在感を深める歴史的な工場は、日月潭の美しい山の風景に溶け込み、多くの観光客が訪れる観光スポットになりました。

工場の敷地内には、自園の茶畑があり、自然豊かな景色が広がっています。

お茶の香りが漂う製茶工場を見学しよう!

お茶の香りが漂う製茶工場を見学しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

2階建ての工場は、1階が茶葉を販売するギフトショップにレストラン、工場。二階は、展示エリア、講演に使用する教室、休憩に使用する多目的スペース、製茶機具が置かれた作業場になっています。

工場内は、自由に見学ができ、入館料は必要ありません。茶葉の収穫は、4月〜11月にかけて行われる為、時期によっては、工場内で作業をしています。作業しているスタッフ達の邪魔にならないように、静かに見学をしましょう。

※レストランは、団体客予約のみ解放。

お茶の香りが漂う製茶工場を見学しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

紅茶製造の工程は、茶摘みを終えた後、工場内にて、萎凋(茶葉に含まれる水分量を蒸発させ、酵素の働きにより発酵を促す)→揉捻(機械で圧力をかけながら茶葉を揉み込む)→解塊(茶葉の粒が均等になるように、機械にて茶葉の塊を解く)→発酵→乾燥→茶葉の等級分けという順序で生産されます。上記の写真は、工場2階の「萎凋室」です。

現在はまっさらな状態の萎凋槽ですが、収穫時には、萎凋槽いっぱいに茶葉が並びます。

お茶の香りが漂う製茶工場を見学しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

開放感ある萎凋室の窓は、風通しをよくするための三方窓になっており、室内の蒸れを防止する役割を果たしています。この窓枠は、茶工場ではよく目にするスタイルで、観光客の撮影スポットになっています。窓辺に立つと、山からの心地よい風を感じることができ、気分爽快です。

茶葉作りに欠かせない製茶機具について

茶葉作りに欠かせない製茶機具について

写真:花村 千尋

地図を見る

2階の見学ルートを進み、1階へ戻ると、茶葉製造に欠かせない大型の製茶機具がたくさん並んでいます。こちらは、萎凋した茶葉を揉捻する揉捻機です。茶葉は2階の床から落とされ、機械に流れ込む構造になっています。

茶葉作りに欠かせない製茶機具について

写真:花村 千尋

地図を見る

その後、解塊の機械で、茶葉の温度を下げ、品質を管理。次に、発酵室にて、茶葉本来の香りや滋味の生成を促進します。

茶葉作りに欠かせない製茶機具について

写真:花村 千尋

地図を見る

発酵が終わると、大型の乾燥機にて、品質を保持しながら水分を発散し、乾燥させます。最後に、形の整った茶葉を選び、1級・2級・級外といった茶葉の等級分けを行い製茶工程が終了します。

上記で紹介した以外にも実際に使用している製茶の機具があります。茶の香りや文化を感じながら、飲むだけでないお茶の楽しみ方を学ぶことができるでしょう。

お茶販売ショップで日月潭紅茶を購入しよう!

お茶販売ショップで日月潭紅茶を購入しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

お茶販売ショップには、日月潭特産!自家製の紅茶や緑茶が綺麗に陳列されています。中でもオススメは、東南アジア・ミャンマーのアッサム種と台湾原生の野生山茶を品質改良して作られた「日月潭紅茶(台18号紅玉紅茶)」です。

お茶販売ショップで日月潭紅茶を購入しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

店内では、台茶18号紅玉紅茶の試飲サービスがあります。紅玉紅茶は、芳醇な香りで飲みやすく、喉を通る時に糖蜜のような甘い香りが漂います。日月潭ではイチ押しのお茶で、ギフトとしても人気です。

日月潭紅茶以外にも、アッサム茶や東宝美人茶、四季春烏龍茶等、豊富な種類のお茶がラインナップ!

お茶販売ショップで日月潭紅茶を購入しよう!

写真:花村 千尋

地図を見る

店内の冷蔵庫の中には、ボトルに入った水出し茶や茶葉蛋(茶葉で煮込んだ卵)、他、お茶に合う茶菓子や茶器、有機米なども販売しています。お好みのお茶と合わせて、是非お買い求め下さいね!

日月老茶廠の基本情報

住所:南投縣魚池郷有水巷38號
電話番号:+886-4-9289-5508
営業時間:8時00分〜17時00分
アクセス:台中新幹線駅から南投客運バス6670で、日月潭まで。日月潭から4駅。豐榮客運6289バス(水里-埔里)にて、「茶廠前」下車。

2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/12/21 訪問

- PR -

条件を指定して検索

ナビゲーターアワード2020 ナビゲーターアワード2020

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- PR -