カドキョイ以外にも!イスタンブール・アジア側おすすめエリア5選

カドキョイ以外にも!イスタンブール・アジア側おすすめエリア5選

更新日:2021/01/11 12:00

山口 琴美のプロフィール写真 山口 琴美 モスクマニア
黒海からマルマラ海に注ぐボスポラス海峡はトルコ最大の都市イスタンブールをヨーロッパ側とアジア側に二分しています。イスタンブールのアジア側といえば、キリスト教公会議が開かれたカドキョイという街が有名ですが、アジア側の魅力はここだけではありません。歴史がつまったアジア側で立ち寄りたいエリアを5つご紹介します。

ベイコズ

ベイコズ

写真:山口 琴美

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ベイコズはイスタンブールのアジア側のボスポラス海峡沿いの北端にあり、黒海から流れ込む穏やかな海流が心地よいエリアです。

ボスポラス海峡のいわば玄関口にあるこの街には、古くはトラキア人やギリシア人が多く住みました。しかしその地理的条件から度々居住者は変わり、ビザンチン人やローマ人、ペルシア人なども住みつき、のちにトルコ人が住みつくようになりました。

緑生い茂る森には、オスマン帝国時代にはスルタンが市中から静養や趣味の狩りのために訪れました。そのため、海峡沿いにはスルタンが建てさせた小さなパヴィリオンがいまでも残っています。その後は商業地区として発展し、17世紀にはガラス製品で有名なパシャバフチェというメーカーがここベイコズで生まれました。

市中の喧騒から逃れて、黒海とボスポラス海峡の海風を感じながらゆっくりとした時間を過ごしたいときにおすすめのスポットです。

<基本情報>
住所:Merkez,Fevzi Pasa Cad.No:15,34820 Beykoz/Istanbul
アクセス:ヨーロッパ側のサルイェルの埠頭から船で約10分

カンルジャ

カンルジャ

写真:山口 琴美

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第二ボスポラス大橋(ファーティフ・スルタン・メフメト大橋)のすぐ北側にあるカンルジャは、ヨーグルトで有名なエリアです。ヨーグルトに雪のように真っ白でサラサラの砂糖、ハチミツやフルーツシロップなどをかけて食べるのがカンルジャ流で、カンルジャのカフェやレストランのメニューには必ずといっていいほど載っている名物です。

カンルジャ

写真:山口 琴美

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オスマン帝国時代には富裕層が住んだ場所で、ヤルという別荘が多く建てられました。自然に囲まれた公園や、16世紀の宮廷建築家ミマール・スィナンが設計したモスクなどが残っており、古き良きトルコの雰囲気を感じることができる場所でもあります。

<基本情報>
住所:Kanlica,Barıs Manco Cd.No:4,34810 Beykoz/Istanbul
アクセス:ユスキュダルから船やバスで20〜30分

チェンゲルキョイ

チェンゲルキョイ

写真:山口 琴美

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第一ボスポラス大橋と第二ボスポラス大橋の間に位置するチェンゲルキョイではボスポラス大橋と海峡が織りなす美しい景色を楽しみながら、カフェや屋台で販売されている名物の大きなワッフルを食べることができます。

チェンゲルキョイ

写真:山口 琴美

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6世紀にユスティヌス2世がこの近くに港を造ったことがチェンゲルキョイの起源で、その後オスマン帝国時代には高官たちがここから見える景色を好み、競って邸宅を建てて住みました。現在は閑静な住宅街や海峡が見えるカフェやレストランが建ち並び、若者たちに人気のアジア側のスポットのひとつになっています。

<基本情報>
住所:Cengelkoy,Cengelkoy Mah.Iskele Meydani Sok,UskUdar/Istanbul
アクセス:ユスキュダルから船やバスで約20分

ベイレルベイ

ベイレルベイ

写真:山口 琴美

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チェンゲルキョイから第一ボスポラス大橋の方へ南下すると、ベイレルベイというエリアがあります。ベイレルベイにはオスマン帝国時代に建てられたモスクや海峡を見渡すことができる公園がありますが、中でも最も有名なスポットがベイレルベイ宮殿です。

ベイレルベイ宮殿は、オスマン帝国第32代スルタン、アブデュルアジズの命により1861年から1865年にかけて建設された宮殿で、設計を手掛けたのは当時宮廷に仕えていた建築家のバルヤン一族でした。従来のオスマン建築様式に西洋の建築様式が織り込まれた宮殿は、この時代にバルヤン一族が手掛けた建築物の最大の特徴です。

ベイレルベイを訪れたら、他の国ではなかなか見ることができないオスマンと西洋の折衷建築にぜひ触れてみてください。

<基本情報>
住所:Beylerbeyi,Abdullahaga Cd.34676 Uskudar/Istanbul
電話番号:+90-216-321-9320
アクセス:ユスキュダルからバスで約15分

ユスキュダル

ユスキュダル

写真:山口 琴美

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スレイマン大帝の愛娘、ミフリマー・スルタンのモスクや、アフメト3世の母のために建てられたイェニ・ヴァリデ・モスクといったオスマン帝国時代の皇室女性のモスクのほか、ボスポラス海峡にポツリと浮かぶ乙女の塔で有名なユスキュダルは、イスタンブールに来たら必ず訪れておきたいアジア側の名所のひとつです。

紀元前7世紀頃、古代ギリシアの都市国家メガラが造船所を造ったことがユスキュダルの起源とされており、オスマン帝国時代を経て現在に至るまで発展を遂げてきた街です。随所に歴史の重みを感じさせてくれるユスキュダルは、一度歩けばまた何度も訪れたくなる、どこか懐かしさを感じさせるエリアです。

<基本情報>
住所:Kuloglu,Haci Hesna Hatun Cami Sk.No:9,34664 Uskudar/Istanbul
アクセス:ヨーロッパ側のエミノニュ、カラキョイなどの埠頭から船で約10分

アジア側の魅力を発見しよう!

世界遺産に登録されている地域はイスタンブールのヨーロッパ側ですが、アジア側にもそれに負けないくらいの多様な魅力が隠されています。ボスポラス海峡で船旅を楽しみながら、アジア側の名所にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/03/10 訪問

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