写真:小野 雅子
地図を見るギリシャ料理は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「地中海料理」の代表例といえるもの。豊富に実るオリーヴをはじめとする果実と野菜、穀物、魚介類、乳製品、肉類、そして沢山のハーブやスパイスを使います。
また地中海料理はトマトを多用するイメージが強いものの、トマトの原産地は南米ペルー。つまりトマトがヨーロッパに渡来したのは新大陸発見後で、交易が盛んとなった18世紀以降なのです。
トマトが伝来する前までは、酢が大活躍。古来よりたくさん採れたブドウからはワインだけでなく酢も作られるので、今もギリシャ料理ではオリーヴオイルとワイン酢が潤沢に使われています。
写真:小野 雅子
地図を見る代表的なギリシャ料理のひとつが肉や魚の炭焼きで、調味にはパセリやオレガノなどハーブを上手に使うのも特色。
こと豚、羊、牛、鶏の角切り肉を串に刺して炭焼きにしたスーヴラキは、国民食と言えるほどポピュラーです。トマトや玉ねぎなどの野菜とツァツィキ(ヨーグルトにキュウリやニンニクを混ぜたソース兼ディップ)を添えたら、パンにくるんで豪快に食べましょう!
写真:小野 雅子
地図を見る本土は東西南の三面を海に囲まれているうえに、3,000以上もの離島を有するギリシャ。有人の島だけでも約200島あるので、フレッシュな海産物に恵まれています。
レストランやタヴェルナ(大衆食堂)で気軽にオーダーできる魚介類メニューも色々あり、魚ならばイワシやスズキ、ヒメジ、タラは定番。また海老、イカ、タコも新鮮で絶品です。
いずれもレモンをたっぷり搾りかけるのがギリシャ流。そのレモンは農家だけでなく一般家庭の庭でもたわわに実っているほどで、ギリシャの食卓に欠かせません。
写真:小野 雅子
地図を見る美味しい食材がリーズナブルな価格でそろうスーパーマーケットは、旅行者にも強い味方。店員さんとの会話はお会計時だけというのも、ギリシャ語が話せない人にとって便利です。
特産品のオリーヴは、塩漬けやオリーヴオイルなど、バラエティ豊かな商品群を見るだけでも価値があるでしょう。各社・各種のさまざまなオリーヴオイルが陳列棚を覆いつくす様子は圧巻!ガラス瓶入りは持ち帰るのに勇気がいりますが、プラスチック容器や缶入りも。また塩漬けオリーヴは缶入りだけでなく、レトルトパック入りもお土産に重宝します。
また蜂蜜も豊富にとれ、ギリシャ産は濃厚で高品質。こちらも瓶入りの他にプラスチック容器や缶入りの製品があります。
写真:小野 雅子
地図を見る現代でも金曜日や四旬節などには、べジタリアン食生活を守る敬虔なキリスト教信者が少なくないギリシャ。豆類は大いに使われ、種類も多岐にわたります。とくにお土産には、最近日本でも人気が高まってきたレンズ豆やヒヨコ豆の乾燥品がお勧め。また乾燥ハーブ類が驚くほど安く、お料理好きにはたまりませんね!
ギリシャならではのスイーツといえば、パリッとした食感のフィロ生地にシロップやナッツ類を添えたお菓子バクラヴァ。手頃なサイズの箱入り商品はお土産に向いています。チョコレートやクッキーも豊富で、ピスタチオナッツやアーモンドを贅沢に使ったお菓子が多いのも特徴。
写真:小野 雅子
地図を見る大手スーパーは数社ありますが、アテネ市内でよく見かける代表的なものは「アルファベータ」や「スクラヴェ二ーティス」。どちらも現代的で外国人にも利用しやすいスーパーです。
<アルファベータの基本情報>
住所:AB, Mitropoleos 80, Athina 105 56 他アテネ市内に多数
<スクラヴェ二ーティスの基本情報>
住所:sklavenitis, Kanari 9, Athina 106 71 他アテネ市内に多数
写真:小野 雅子
地図を見るスーパーは便利だけど、もうちょっとギリシャらしい買物体験をしたい人もいるはず。小さな店が沢山並ぶマーケットや、地元で愛されている個人商店は、見るだけでも楽しく旅の思い出になりますよね。
アテネっ子御用達の乾物屋さんは、その一例。ハーブやスパイス、お茶などが驚くほどリーズナブルな値段で買えるため、人気店はちょっとした行列が出来るほど。おすすめ店は、旧市街にある「バハール」です。
写真:小野 雅子
地図を見るギリシャ料理に欠かせないオレガノ、パセリ、タイムなどのハーブ&スパイスがずらり。また風味豊かなサンドライド・トマトやハーブ茶も充実しています。スーパーと違い好きなだけ量り売りで買えるため、便利でムダがありません。
なかでもお勧めはサンドライド・トマト。一見まるで大きな赤唐辛子のようですが、甘みたっぷりの美味しい食材です。お湯で戻してからオリーヴオイル、ケイパー、微塵切りニンニクで味付けしたものは、ギリシャの常備菜として欠かせない逸品ですよ!
写真:小野 雅子
地図を見る<バハールの基本情報>
住所:Bahar, Evripidou 31, Athina 105 54
アクセス:地下鉄モナステラキ駅またはオモニア駅から徒歩5分くらい
写真:小野 雅子
地図を見る料理だけでなく、ハーブの医学的効能にも古代より注目していたギリシャ。医学の父ヒポクラテスも、薬理学の父ディオスコリデスも、医薬品としてハーブを活用していました。
天然素材で身体に優しいハーブは現代ギリシャ人にも愛用されており、その代表がシデリティスという野草を乾燥させたもの。標高の高い地域に自生するため、「山のお茶」を意味するチャイトゥヴヌーと呼ばれています。
白い産毛に覆われた茎と葉に黄色い花がついているのが一般的で、カラカラに乾燥させたものが乾物店やスーパーに出回っていますよ。
写真:小野 雅子
地図を見る効能は風邪予防から整腸作用、生理痛や頭痛の緩和、二日酔い醒ましなど・・・ほぼオールラウンドな万能茶として愛飲されています。
煎じ方は簡単。1人分なら1本か2本のシデリティスを、鍋の大きさに合わせて適当にポキポキ折ります。それを鍋に入れて水200mlを足して煮立て、弱火で5分ほど煮たら出来上がり!
お好みで煮る際に1粒か2粒のクローブを一緒に入れたり、飲む直前にレモン果汁を絞り入れる人も。また子供向けには蜂蜜を足して甘くするのもアリです。
写真:小野 雅子
地図を見るもちろん、そのまま飲んでもクセがなく優しい味。カフェインフリーなので寝る前に飲んで、ほっこり温まるのも良いですね。風邪のひき始めにはこれを飲んで寝れば治るよ!と言われるほど、ギリシャ人に信頼されているハーブティー。それが山のお茶なのです。
写真:小野 雅子
地図を見るグルメ食材を買い求めたら、ギリシャ料理に似合うキッチン雑貨も見つくろってみませんか?普段使いにぴったりな、プチプラで可愛いキッチン用品がいっぱい揃っています。ギリシャでは塩コショウと同じくらい、オリーヴオイルとワイン酢は基本の調味料。テーブル置きに使える素敵なボトル類が、数ユーロで買えるのは見逃せません!
写真:小野 雅子
地図を見るスーパーにもキッチン用品コーナーがありますが、庶民的な個人商店も覗いてみませんか?とくに中央市場付近には食器やキッチン用品を扱う小さなお店が沢山あり、ワクワク楽しいエリアです。
<中央市場の基本情報>
住所:Athenas St, Athena, 105 51
アクセス:地下鉄モナステラキ駅から徒歩数分
写真:小野 雅子
地図を見る最後にギリシャを発つ際には、空港の免税店も活用したいもの。ワインと同じくらい食卓で飲まれるお酒ウーゾは、アニスが香る独特なリキュール。ご自分用に1本買うのもよし、バラマキ用に小瓶をいくつか買うのもよし。ギリシャらしいデザインのラベルが多いのも嬉しいですね。
健康的で美味しい地中海料理。その王道をいくギリシャ料理は、自然に恵まれた食材がいっぱいです。グルメなお土産を持ち帰って、旅行中に食べた美味しいものの数々をご家庭でも再現してみませんか?
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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