森に実物大の恐竜が出没!?恐竜の聖地 福井「かつやま恐竜の森」

森に実物大の恐竜が出没!?恐竜の聖地 福井「かつやま恐竜の森」

更新日:2021/02/05 09:06

藤井 麻未のプロフィール写真 藤井 麻未 元秘境系海外旅行添乗員
大迫力の断崖絶壁が続く東尋坊や、曹洞宗の大本山永平寺など見どころが多い福井県。その中でも欠かせないキーワードが「恐竜」だ。実は国内で発見された新種恐竜のうち5種が福井で発見されており、福井は言わずと知れた恐竜王国なのである。今回は、その中でも恐竜ロボットや実物大のリアル恐竜と出会える恐竜好きの聖地「かつやま恐竜の森」をご紹介しよう。

恐竜好きの聖地「かつやま恐竜の森」

恐竜好きの聖地「かつやま恐竜の森」

写真:藤井 麻未

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「かつやま恐竜の森」は、福井県東部に位置する緑豊かな勝山市にある。起伏のある地形を利用したテーマパーク形の公園で、広大な敷地内では博物館や化石発掘体験ができる施設、恐竜模型の野外展示などがあり、恐竜にまつわる様々な体験ができる。まさに恐竜の聖地ならではのスポットだ。

その中でも、まるでジュラシックパークさながらの動くリアル恐竜と遭遇できる「かつやまディノパーク」、世界三大恐竜博物館の一つに数えられる「福井県立恐竜博物館」は、子供から大人まで一度は訪れてみたい注目の施設だ。

ジュラシックパークの世界!「かつやまディノパーク」とは

ジュラシックパークの世界!「かつやまディノパーク」とは

写真:藤井 麻未

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かつやま恐竜の森で、一つめの目玉といえば「かつやまディノパーク」だ。かつやまディノパークはアップダウンのある森の中に、かつて生きていた頃と同じ実物大の恐竜模型が再現されている。それらはただの模型にあらず、動きや鳴き声までリアルに再現されているのだ。まさに恐竜の棲む森を探検している気分になれる。

森の中で実物大のリアル恐竜に遭遇!?

森の中で実物大のリアル恐竜に遭遇!?

写真:藤井 麻未

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博物館などでは、なかなか生きた恐竜の様子を体感することまでは難しい。ところが、ここかつやまディノパークでは実際の森の中を歩きながらリアルな恐竜に遭遇することで、まるでジュラシックパークのようなドキドキ感を味わうことができるのだ。

エントランスを潜ると、早速巨大な恐竜の卵や草食恐竜たちがお出迎え。ここから鬱蒼とした山道を下ってゆくと、どこからともなく恐竜たちの鳴き声が。気が付くといつの間にか肉食恐竜の群れに囲まれていて、思わずドキッとする。ふと視線を感じて振り向くと、狡猾そうなユタラプトルが茂みの中から目を光らせてこちらを狙っている。怪しげな目のきらめきや瞼の動きが実物さながらで、なかなかリアルだ。

森の中で実物大のリアル恐竜に遭遇!?

写真:藤井 麻未

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イグアノドンがユタラプトルの群れに襲われている現場を過ぎ、しばらく平坦な一本道を歩いていると、木々の間をぬって低空滑空するプテラノドンに遭遇する。プテラノドンは翼を広げると全長8メートルのも大きさになり、想像以上の迫力に圧倒されるだろう。

図鑑や博物館では掴みにくいサイズ感も、実際に森の中で見れば現実のものとして体感できるのが面白い。襲撃の谷ゾーンでは、映画「ジュラシックワールド」のワンシーンを再現できるフォトスポットもあり、映画ファンにもたまらない。

森の中で実物大のリアル恐竜に遭遇!?

写真:藤井 麻未

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角竜類が勢揃いするゾーンを過ぎれば、恐竜界で不動の人気を誇るティラノサウルスの登場だ。体長13メートルのティラノサウルスとトリケラトプスの一騎打ちの様子が再現されていて、巨大なティラノサウルスと一緒に写真を撮るゲストが後を絶たない。

そして最後に現れるのが、なんと全長20メートルにもなるアジア最大の竜脚類マメンチサウルスだ。首の長さだけで10メートルを越え、歴史上最も首が長い生き物の1つであった。草むらからぬッと首をもたげるマメンチサウルスを見上げると、恐竜がいかに巨大な生き物だったかを実感することができるだろう。

<かつやまディノパークの基本情報>
住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
電話番号:0779-88-8777
営業時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)
※季節や天候により営業時間が変更になる場合があります。
休館日:
・第2・第4 水曜日
※夏休み期間は無休
・冬期間(11月下旬から3月末まで)
※展示資料の整理等のため休館する場合があります

絶大な人気!「福井県立恐竜博物館」とは

絶大な人気!「福井県立恐竜博物館」とは

写真:藤井 麻未

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そして、かつやま恐竜の森のもう一つの目玉が「福井県立恐竜博物館」だ。福井県が恐竜王国たる所以は、30年以上にわたり継続して化石発掘を続け、新種恐竜の相次ぐ発見をはじめとした恐竜研究が盛んに行われているということ。「福井県立恐竜博物館」は、恐竜を中心とした国内最大級の地質・古生物学博物館で恐竜研究の拠点となっており、恐竜好きには絶大な人気を誇っている。

恐竜ロボットも!?魅力は展示法にアリ

恐竜ロボットも!?魅力は展示法にアリ

写真:藤井 麻未

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注目すべきは工夫を凝らした展示方法だ。エントランスを潜ると、まずは巨大な円形のホール内を一気に地下1階まで降りる。両側に化石が並んだ仄暗い通路を進んで行くと、その先に貴重なカマラサウルスの産状化石が現れる。これから広がる恐竜の世界に期待が膨らむ瞬間だ。

1階へ上がって行くと、群がる人々の中心に堂々たる姿で動くティラノサウルスのロボットが鎮座している。皮膚の質感、滑らかな動きはリアルそのもので、それはまさに古の恐竜が蘇った現代のジュラシックパークのようだ。

恐竜ロボットも!?魅力は展示法にアリ

写真:藤井 麻未

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1階と2階はゆるやかなスロープで繋がれた1つのホールとなっていて、「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」のテーマ毎に展示がなされている。特に1階の「恐竜の世界」では、実物大の恐竜が生きていた時を彷彿とさせるリアルな姿勢で再現されている。

これは中国四川省の中生代の様子を現したジオラマだ。まるで動物園を歩くような感覚で、ダイナミックな恐竜の世界を肌で感じることができる。巨大な対面スクリーンのダイノシアターに立てば、まるですぐ側に恐竜が動いているような迫力ある映像と音響を楽しむことができる。

恐竜ロボットも!?魅力は展示法にアリ

写真:藤井 麻未

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また、展示されている恐竜の全身骨格標本の多さには驚くだろう。多くの博物館ではレプリカの展示がスタンダードな恐竜の骨格標本だが、ここでは44体中10体が実物。更に、標本の横には実際どんな恐竜だったのかミニ模型が置かれているので、イメージが湧きやすい。

恐竜尽くしの「福井県立恐竜博物館」。恐竜好きはもとより、老若男女、壮大なスケールの世界に魅了されてしまうこと間違いない。

<福井県立恐竜博物館の基本情報>
住所:福井県勝山市村岡町寺尾51-11 かつやま恐竜の森内
電話番号:0779-88-0001
営業時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)※予約制
休館日:
・第2・4水曜日(祝日の時はその翌日、夏休み期間は無休)、
・年末年始(12月29日から1月2日)
※展示替えや施設の点検のため臨時に休館することがあります。

恐竜たちの夢とロマンを体感しよう

今回は、恐竜好きの聖地、福井県勝山市にある「かつやま恐竜の森」、その中でも目玉である「福井県立恐竜博物館」と「かつやまディノパーク」をご紹介した。約1億8千万年という気の遠くなるような年月、地球上の覇者として君臨していた恐竜。彼らの姿は時空を越えて、今なお私たちの心を惹きつけて止まない。そんな恐竜たちへの夢とロマンを体感しに、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。

2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/07 訪問

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