写真:スズキ ミズエ
地図を見るエクアドルは西の海岸エリア、東のアマゾンエリア、そして真ん中に線を引くようにアンデス山脈がそびえ立ち、パイロン・デル・ディアブロもアンデス山脈の一部にあります。
場所はエクアドルでも有名な温泉街バーニョスから17キロの所にあります。バーニョスはパスタサ川沿いにある街で、周辺には大小合わせて60以上の滝があります。川沿いといってもむしろ崖の上にあり、川は100メートル下を流れています。街に架かるサンフランシスコ橋からはスリルを求めてバンジージャンプをする観光客の姿も。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る標高1820メートルのバーニョスは年間の平均気温が17度とサトウキビ栽培に適した環境。街にはサトウキビやその場で絞るサトウキビジュース、砂糖とバターを混ぜて作るお菓子タフィーを売っているお店がいっぱいあり、エクアドル人の温泉帰りのお土産として好まれています。高地でサトウキビってちょっと意外ですよね。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るパイロン・デル・ディアブロとはスペイン語で「悪魔の大釜」という意味。主流のパスタサ川にヴェルデ川とチンチン川が合流し、増水で岩山を砕いてできた滝なのです。80メートルの落差は日光の華厳の滝とほぼ同じ高さです。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るパイロン・デル・ディアブロは落差はそんなに高い滝ではありません。しかし水が滝壺から砕けた岩の間をしぶきと共に流れる落ちる姿は、滝同様に激しい勢い。それら全てを含めてパイロン・デル・ディアブロなのです。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る滝壺が覗ける展望台からは、底に打ち付けるように落ちてくる滝を見ることができます。滝壺周辺は真っ白で、大釜で煮立っている湯気のような景色。まさしく“悪魔の大釜”!
写真:スズキ ミズエ
地図を見る滝のすぐ横にある岩の隙間を削ってできた道が、さらに上の展望台へと続きます。しゃがんでやっと通れる道を進むにつれて、気分もだんだん探検家に!最後は岩を殆ど垂直に登って、展望台に到着です。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る最上の展望台からは滝の裏側を見ることができます。落ちる水の勢いと音でその強さを肌で感じられます。もうこの時には全身びしょ濡れです。勿論、濡れても構わない服装で訪れてください。
ここからだとあまりにも滝が近すぎて、どんな滝なのか分からないですよね。でも、ちゃんと全体を見ることができる場所もありますのでご安心を!
写真:スズキ ミズエ
地図を見るこちらが滝の全貌を見ることができる、入口付近にある吊り橋。ただしこの滝は岩にぶつかりながら流れてくるので、垂直な形ではありません。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る滝は山の奥深いところにありますが、道はトレッキングコースとして舗装されているので初心者でも問題ありません。
バーニョスからのバスを降りておよそ15分ほど歩きます。行きは下りなので比較的楽ですが、帰りは登りになるので、周りの景色を楽しみながらゆっくり戻ってきてください。深い緑に囲まれて日本ではあまり見かけない植物などにも出会えます。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る雲霧林のこの場所では蘭の種類も豊富。道に自生しているので、ぜひ道中にも注意しながら歩いてください。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るこんな赤いバナナにも出会えます!
エクアドルはバナナの宝庫。マーケットでは黄色の他に緑のバナナ、30センチ近くあるバナナなど色々なバナナを見かけます。赤いバナナは小ぶりで、中は他のバナナ同様にクリーム色をしています。少し酸味のある甘さで、すっきりした味わいが特徴。緑のバナナは全く甘くない、お米の代わりに主食として食べられています。
写真:スズキ ミズエ
地図を見るバーニョスにはパイロン・デル・ディアブロ以外にも個性的な滝があります。バーニョスとパイロン・デル・ディアブロの間にあるルータ・デ・ラスカスカーダスもその一つです。
この滝は二つの滝が同時に見られるもので、その見方がちょっとスリル満点。まるで動物の檻のようなゴンドラに乗って、真上から見るものなんです。小さなモーターで動くゴンドラは、風で揺れてさらにドキドキです。
写真:スズキ ミズエ
地図を見る足元を見ると滝壺にそのまま落ちていきそう!上から滝を見下ろせる珍しい光景です。
いかがでしたか?アンデス山脈にあるバーニョスにはこの他に本格的なトレッキングやキャニオニングなどアウトドアも充実しています。体を動かした後は温泉でゆっくり。ぜひ、温泉と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか?
<ルータ・デ・ラスカスカーダスの基本情報>
住所:Kilometro 5, Via a Banos
ゴンドラ営業時間:7:00〜18:30
ゴンドラ往復料金:2ドル
住所:Banos de Agua Santa
電話番号:+593-3-249-3014
営業時間:8:00〜19:00
入場料:大人2ドル
2021年2月現在の情報です。最新の情報などは公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
スズキ ミズエ
"楽しく生きる"を求め世界中を旅しています。あらゆる場所で人に触れ、文化に触れ、自然に触れて模索中。そこで見つけた"楽しいこと"と、グラフィックデザイナー目線で…
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