グリーンアスパラの時期におすすめな前菜が、アスパラジ・アッラ・ミラネーゼ(asparagi alla milanese)ミラノ風アスパラガスです。
お店により、アスパラジ・アッラ・ビスマルク(asparagi alla Bismarck)ビスマルク風アスパラガスと記載されることもあります。
特徴として、バターでアスパラガスを炒めていること、仕上げに目玉イタリアチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノを目玉焼きにがふりかけられていること。半熟な黄身と、バターで炒めたアスパラガスを絡めて召し上がれ。
前菜に続いて一皿目のおすすめは、黄金色が特徴の「ミラノ風リゾット(risotto alla milanese)」です。実はミラノのあるロンバルディア州は田んぼが多い米どころ。
ミラノ風リゾットは豊かさの象徴と言われ、その理由は色づけに使われている高級食材のサフランにあります。サフランはクロッカスのめしべを採取し乾燥させたものですが、20万の花からめしべを摘み取り、サフランとなるのはわずか1kg!
この希少性からミラノ風リゾットをいただくことは経済的にも豊かである象徴だったのです。
二皿目のメインにおすすめなミラノ料理「オッソブーコ」は、仔牛の骨付きスネ肉を3−4センチに輪切りにし白ワインで弱火でじっくりと煮込んだもの。香味野菜やブロードでコトコト煮こまれているのでお肉がとても柔らかく、フォークで崩れるほど。
料理名の由来は、イタリア語で「骨」を表すオッソ(osso)と、「穴」を意味するブーコ(buco)からきています。輪切りされた骨付き部分の骨髄が、穴に見えますね。
イタリアのレストランでは、通常二皿目のメイン料理には付け合わせはついておらず、別でポテトやホウレンソウ等の付け合わせを注文します。ですが「オッソブーコ」は、付け合わせとしてミラノ風リゾットが一緒に提供されていることが多いです。
そのため、オッソブーコを注文する時は、念のためリゾットが一緒に提供されるかどうかを確認した方がよいでしょう。知らずに一皿目でミラノ風リゾットを注文して重ならないようにしましょう。
二皿目のメインでもう一品おすすめなのが、仔牛肉のミラノ風カツレツ、コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ(Cotoletta alla Milanese)です。バターで香ばしく揚げるように焼いたカツレツで、日本でも知られていますね。
メニューでコストレッタ(Costletta)と記載されていることがあります。コトレッタとコストレッタの違いは、骨がついているかいないか。骨がついておらず仔牛肉を叩いて薄くしたカツレツがコトレッタ。一方、骨付きで厚めに切られたロース肉をカツレツにしたのがコストレッタです。
「フランチャコルタ(DOCG Franciacorta)」は、ミラノがあるロンバルディア州を代表する名産スプマンテです。イタリア最高峰のスプマンテとして有名で、イタリア国内の華やかな場所には欠かせません。料理は前菜からメインまであわせていただけるすぐれものワインです。
フランスのシャンパーニュと同じ瓶内二次製法でつくられて、ブドウの収穫は手摘みが義務付けられています。グラス内で煌めくように輝く細やかな泡が特徴です。果実味バランスがよく、すっきりとした後味です。ミラノ料理の数々と合わせてみて下さいね。
写真:Etsuko Ciao
地図を見るミラノと言えばシンボル的存在のドゥオーモ!ミラノ郷土料理を堪能した後は、ドゥオーモ前の広場からショッピングなどいかがでしょう?広場の横にはデパート「リナシェンテ」があり、イタリアのファッション、小物、雑貨類を目で見て楽しんだり、近くのジェラート屋さんでジェラートを購入したり。スフォルツエスコ城、スカラ座も徒歩圏内なので、街並みを眺めながら見学するのもおすすめです。
いかがでしたでしょうか?経済の中心ミラノでは豊かさを象徴する料理が印象的ですね。日本でもよく知られているミラノ料理がありますが、日本では食材や作り方がアレンジされて伝わっているものがあります。
今回ご紹介した料理は、市内のレストランではごく一般的に召し上がっていただけるので、記事をご参考に本場の味をしっかりとミラノで召し上がってくださいね。
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/12更新)
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