写真:Ise Shinkurou
地図を見る生涯で57回出陣し一度も傷を負わなかった不敗の武将は、戦国時代が終わりを告げると、桑名藩の初代藩主として名君ぶりを発揮しました。
桑名は古くから伊勢路への玄関口と言うだけでなく、米・材木などの運搬船が東西に分かれる大切な湊町。その理由から、徳川幕府は特に信頼できる人物を藩主として置きたかったと言われ、その名誉を得たのが「本多忠勝」でした。
この人物の人生を彷彿させるのが桑名城三の丸跡「吉之丸コミュニティーパーク」にある甲冑姿の「本多忠勝像」。戦国武将としての凛々しさと平和を見つめる穏やかさの両方を持つ銅像は、武将ファンの間で人気のスポットとなっています。
獅子の兜と鹿の角に象徴される彼の鎧兜は、ニューヨークのメトロポリタン美術館でも展示され絶賛を受けた程。世界に通用するオシャレな武将なのですね。
銅像の後ろにある大身槍は、穂先に止まったトンボがまっぷたつに分かれたと言う逸話が残り、天下三名槍の一つと言われています。6メートルの長槍(通常4.5メートル)と、倒した敵を供養する為に肩にかけた大きな数珠が、激動の時代を生きた武将の心情を象徴していると思われませんか?
前に立つとその大きさに圧倒されますが、何よりも彼の不屈の精神がひしひしと感じられる素晴らしい像です。
最近、この場所は「人生の運気アップ」のパワースポットとしてひそかに注目を集めています。「ただ勝つ」のみというネーミング「忠勝」の勝負運と人生運!皆様も彼の人生運にあやかって運気をアップして下さいね。
熱田神宮から海上を七里行けば桑名湊「七里の渡し」。東海道42番目の宿場町でもある「桑名宿」は多くの商人・おかげまいりの人々で賑わいを見せていました。
またここからは伊勢路に入り、「伊勢の国一の鳥居」は歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれている桑名宿の象徴です。大きな鳥居を船から眺め伊勢の国へ!当時の人々はとても素敵な旅をしたのですね。
そしてこの湊は徳川家康の孫「千姫」ゆかりの恋のスポットでもあります。豊臣家に嫁ぎ、豊臣の滅亡と共に徳川へ戻されると言う、時代に翻弄された千姫。傷心の彼女が本多忠刻(忠勝の孫)に出会い恋をした場所が「七里の渡し」であったと伝わります。その後二人は結ばれ、本多家が姫路に移るまで、幸せな結婚生活を桑名で過ごしました。
忠勝像・七里の渡し跡はどちらも「吉之丸コミュニティパーク」内にあり、海沿いに素敵な遊歩道が整備されています。潮風を感じながら往時の姫の恋物語に思いを馳せる散策はいかがでしょうか?恋を語り合う場所としても絶好のロケーションですよ。
写真:Ise Shinkurou
地図を見るまた「吉之丸コミュニティーパーク」と隣接している「九華公園」もお勧め散策スポット。県史跡・桑名城の本丸跡に造られた公園で、春には桜・つつじ・花菖蒲などが咲き誇り、地元の憩いの場所になっています。
この公園内で特にお勧めしたいのが堀。この堀の位置は、藩当時とほとんど変わっておらず、往時を偲ばせる素晴らしい景観を見せています。また堀を愉しむための橋が架かり、中央には堀を眺め一休み出来る東屋が!ここからの眺めは最高に美しく、まるで江戸時代にタイムスリップした雰囲気での散策が楽しめます。地元自慢のお勧めスポットです。
本多忠勝は、この地で亡くなり家臣と共に「浄土寺」(九華公園から歩いて10分程)にて永遠の眠りにつきました。1617年本多家は姫路に移封となり、以後松平家がこの地を引き継ぎ幕末を迎えます。
本多忠勝像・七里の渡し跡・九華公園だけでなくここ桑名には歴史を感じるスポットが多く残ります。また桑名名産の「焼きハマグリ」は一度食べたら忘れられないほど深い味わいを持つお勧めの食材。九華公園周辺には桑名ハマグリを味わえるお店が多くありますが、今回筆者がお勧めするのは、桑名市漁業交流センター「はまぐりプラザ」。地元の特産「桑名はまぐり」が美味しくリーズナブルに召し上がって頂けます。地元では大好評のお店です。(詳細はメモ欄からどうぞ。)
本多忠勝像からパワーを貰い、千姫ゆかりの「七里の渡し跡」で、ロマンチックな散策を!
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(2024/12/13更新)
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