一生モノの椅子を探しに飛騨高山「柏木工」ショールームへ

一生モノの椅子を探しに飛騨高山「柏木工」ショールームへ

更新日:2021/02/18 10:49

みなみ じゅんのプロフィール写真 みなみ じゅん 雑誌編集者、旅ライター、侘び寂び温泉ファン
一生モノの椅子を探すなら、飛騨高山へ! 知る人ぞ知る椅子作りの町なんです。ここでは木製家具メーカー「柏木工」のショールームを紹介します。

実は近頃、椅子が注目されているのをご存知ですか。在宅勤務が増え、座り心地のいい椅子が見直されています。柏木工にはグッドデザイン賞に選ばれた椅子も多数あり。白川郷の合掌造りや市内に点在する町屋など木造建築に感嘆しつつ、あなたにピッタリの椅子を探しましょう!


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奈良時代から続く伝統の木工技術

奈良時代から続く伝統の木工技術

写真:みなみ じゅん

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森の国飛騨高山は古来より木材を加工する技術が高く、藤原京や平安京の建設にも、高山の職人たちが従事しました。その伝統が、今も木工技術に活きています。

近年開業したりリニューアルしたホテルや旅館では、座り心地がよくデザイン性の優れた飛騨の椅子に出会う機会が増えました。

ここで紹介する柏木工もそのひとつ。1943年に創業した、椅子作りを得意とする家具メーカーです。

奈良時代から続く伝統の木工技術

写真:みなみ じゅん

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椅子選びは、実際に腰掛けてみないと自分に合う合わないが判りません。そこで、ショールームや家具店に出向いて座ってみるのがマストです。

柏木工の高山ショールームは、ビッグチェアが目印。椅子の上手な選び方もアドバイスしてもらえます。

奈良時代から続く伝統の木工技術

写真:みなみ じゅん

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建物は、木造の商業施設として日本一の大きさ。東京の建築事務所が設計し、施工は神社仏閣の経験が豊富で木の性質を知り尽くした地元高山の工務店が手がけました。

中央の大黒柱は一辺50cmのケヤキの巨木。2階部分を梁から吊り下げ、ショールーム内の柱を減らした珍しい構造です。つまり、2階は宙に浮いているんです。

グッドデザイン賞の椅子たち

グッドデザイン賞の椅子たち

写真:みなみ じゅん

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柏木工が製作する椅子のなかで、最も人気の高いのがダイニングチェアの“CIVIL(シビル)”。背を支えるスポークと前脚がつながるデザインで、2014年にグッドデザイン賞を受賞しています。別売のクッションは、生地や色を選べます。

グッドデザイン賞の椅子たち

写真:みなみ じゅん

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柏木工が得意とする木の座面。意外なほど薄く、軽さを追及しています。座った時のフィット感を高めるため、絶妙な曲面がついています。

グッドデザイン賞の椅子たち

写真:みなみ じゅん

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柏木工は「曲げ木」という加工技術も高く、1枚の板や棒を曲げて曲面や曲線を作ります。削り出すよりも原材料を無駄なく使え、木の繊維を活かしているので強度も高まります。

2016年にグッドデザイン賞を受賞した“CHIC ARM CHAIR(シック アームチェア)”は、ウォールナット材の背を絶妙な角度に曲げ木加工。背のフィット感を高めます。

曲面加工された座面には革が張られていますが、窪んだ面に生地を張るのも高い技術の証。アームのないモデルも用意します。

日本の美を込めた椅子

日本の美を込めた椅子

写真:みなみ じゅん

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ショールームには和室や旅館の畳部屋に似合う椅子や座椅子のコーナーがあります。手前にある“GECCA(月華)”は、背に竹を使う日本らしいシリーズです。

曲がった竹が美しく、後ろから見える置き方をするのがオススメ。光が当たると、キレイな影を楽しめます。

竹はしなりやすい半面、節があって曲がり方も1本づつ違うので、角度をつけるのが難しい素材。それだけに価値のあるデザインといえるでしょう。

日本の美を込めた椅子

写真:みなみ じゅん

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2020年秋の新作は、ヒノキをつかったスツール“HINOCO(ヒノコ)”です。

岐阜県産の東農ヒノキの薄板を曲げ、樫の木釘で留めた曲げわっぱのようなデザインは、とてもモダンでありながら純日本的。

日本の美を込めた椅子

写真:みなみ じゅん

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2階には、家具デザイナー岩倉榮利氏の作品を展示。TWW(高山ウッドワークス)というブランドで、限られた取扱店にのみ卸される限定アイテムです。一般家庭はもちろん、宿泊施設やレストラン、バーなどにも置かれます。

職人のワザ

職人のワザ

写真:みなみ じゅん

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現在は休止中ですが、敷地内の工場見学もできるんです。工場内はとてもキレイで、働く職人さんたちも元気に挨拶してくれます。

ここでの椅子作りは、あらかじめパーツを作っておいて、注文が入ると組み立てて塗装するという受注生産。ラインにはひとつひとつ異なる椅子が流れる、自動車組み立て工場などで採用される作り方です。これで余分な在庫がなくなり、納期も早く注文から3週間ほどで届きます。

職人のワザ

写真:みなみ じゅん

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座面を加工する様子です。お尻の形に合わせて専用の機械で削ったのち、角に丸みをつけたり仕上げたりと、椅子作りのほとんどの行程に職人さんたちの熟練技術が活きています。

職人のワザ

写真:みなみ じゅん

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曲げ木加工をしています。蒸した板の上に半円形の「型」を当て、パーツになる木材(灰色の棒状に見える部分)を上に巻き上げます。このまま乾燥室に入れてから数日置くと、木は曲がったままの形を保つようになります。

柏木工には修理工房もあって、古くなった椅子の修理や傷の補修、生地の張り替えなどを行います。廃盤になった商品も、修理は可能です。

身体になじんだ椅子は一生モノの価値がある。そんな思いを修理工房が支えます。

地元のオイシイモノをカフェで

地元のオイシイモノをカフェで

写真:みなみ じゅん

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ショールームの一画にはカフェも用意。柏木工の椅子に座って、コーヒーや紅茶、フルーツティーやジュースなどをいただけます。

地元のオイシイモノをカフェで

写真:みなみ じゅん

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飛騨のオイシイモノを味わえるのもここのウリ。写真は地元高山市の寺田農園が生産・加工するジュース「庄兵衛さん家のとまじゅう」と「キャロりんご」。

とまじゅうは強い甘みが特徴の品種「桃太郎」を使った優しい味で、トマトが嫌いな人でも飲めそうな甘味のある味。キャロりんごは人参とリンゴをブレンドしたヘルシーなジュースです。

地元のオイシイモノをカフェで

写真:みなみ じゅん

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ショールームには、地元の作家や工房が作る小物やアクセサリーのコーナーもあって、お土産探しに役立ちます。写真は作家が作る木製の装飾アクセサリー「月の環」のピアスです。

こんな風に、最新の木工技術と日本の伝統が融合する飛騨家具の世界。近ごろはホテルや旅館で飛騨の椅子を試す機会が増えました。宿のラウンジや湯上り処に椅子が置かれていたら、ぜひ腰かけてみてください。これも、旅行だからこそ得られる体験のひとつです。

愛用の椅子を探すなら、飛騨高山へ旅に出るのがオススメです。

柏木工高山ショールームの基本情報

住所:岐阜県高山市上岡本町1-260
電話番号:0577-32-7288
アクセス:高山駅東口の高山濃飛バスセンターより「匠バス(飛騨の里線)」か「さるぼぼバス」に乗り柏木工前で下車。
営業時間:9:30-17:30 カフェ:10:30〜16:00

2020年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/12/08 訪問

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