ベタ踏み坂、秘密のトンネルも!大阪のディープな観光地5選

ベタ踏み坂、秘密のトンネルも!大阪のディープな観光地5選

更新日:2021/03/01 15:13

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
大阪観光といえば、USJや大阪城が定番ですが、市民生活に必要なインフラや工場には意外と面白いディープなスポットがあり、大阪独自の観光名所として楽しむこともできます。そこで、最もおすすめは「天保山の渡船場」「大正内港のはしけ桟橋」「なみはや大橋」「舞洲(まいしま)工場」「安治川トンネル(隧道)」の5つのスポット。大阪のディープな観光地で、小さな旅行気分。いつもと違った、大阪観光を楽しみましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。また、外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(LINEトラベルjp)

USJの裏ルート!天保山渡船場

USJの裏ルート!天保山渡船場

写真:沢木 慎太郎

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大阪は、水運で発展してきた都市。明治のころは、“水の都”と呼ばれていました。今も堂島川や道頓堀川など、都心を囲む水の回廊があり、クルーズ船や遊歩道で、水辺の魅力を楽しむことができます。

でも、ディープなスポットが「渡船場」。渡し船で川を渡るなんて、なんだか時代劇みたいですが、市民生活に絶対必要な足として今も運行。大阪では、江戸時代から渡し船があり、上方浮世絵の『浪花百景』にも見られます。

写真は、天保山の渡船場。JR大阪駅周辺の高層ビル街を遠く見ながら、のんびり無料の船旅を楽しみましょう。

USJの裏ルート!天保山渡船場

写真:沢木 慎太郎

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天保山渡船場の場所は、“日本一低い山”で知られる「天保山(天保山公園)」。天保山の標高は4.53メートル。江戸時代(天保2年)に安治川の河口整備が行われ、川底の土砂を積みあげた人工の山が、天保山のはじまり。小高い公園は港の情緒が感じられ、桜の穴場スポットにもなっています。

天保山といえば、世界最大級の水族館「海遊館」や、帆船型の観光船「サンタマリア号」、観覧車が思い浮かびますが、マーケットプレースのすぐ近くには天保山渡船場があるのでぜひ訪れて下さい。

USJの裏ルート!天保山渡船場

写真:沢木 慎太郎

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天保山渡船場の対岸には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)があるので、裏ルートとして、のんびり小さな船旅を楽しみながらUSJに行くのもおすすめ。

渡し船の背後に見える建物は、「LIBER HOTEL」。おしゃれなホテルや、未来型のテーマパークがある一方、昔ながらの風景が楽しめるのは、なんだか不思議な気分。ちょっとディープな観光旅行もできますよ。

<天保山渡船場の基本情報>
住所:大阪府大阪市築港3丁目
アクセス:Osaka Metro「大阪港駅」から徒歩約10分
乗船料金:無料(歩行者、自転車、原付等不可)

港の情緒!大正内港のはしけ桟橋

港の情緒!大正内港のはしけ桟橋

写真:沢木 慎太郎

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さらにディープな水辺空間を楽しみたい方におすすめのエリアが大正区。大阪には、大阪市が運営する8つの渡船場があり、このうち7つが大正区に集まっています。

大正区の渡船場や水辺空間などは大阪市の都市景観資源にも選ばれ、おすすめは「大正内港のはしけ桟橋」。1975年(昭和50年)に整備され、今も当時の面影をとどめています。

港の情緒!大正内港のはしけ桟橋

写真:沢木 慎太郎

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かつて貯木場として使われた大正内港。沿岸には多くの工業が立地しています。はしけ桟橋にたたずむと、潮風が頬をなで、あたりは不思議な静けさ。運搬船やタグボートなどの船舶が係留され、情緒的な港の風情が漂っています。

港の情緒!大正内港のはしけ桟橋

写真:沢木 慎太郎

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はしけ桟橋からは、「千歳橋(青色の橋)」や「港大橋(赤色の橋)」「なみはや大橋(大阪のベタ踏み坂)」の風景が重なり、感慨深い情景が続きます。

海で生きる人々の生活が、肌で感じられる場所。都市幻想小説の舞台にもなりそうなディープスポット。想像力をかき立てられるのではないでしょうか?

<大正内港のはしけ桟橋の基本情報>
住所:大阪府大阪市大正区千島3丁目
アクセス:Osaka Metro・JR大正駅から、大阪シティバス「大正区役所前」徒歩約5分

大阪のベタ踏み坂!なみはや大橋

大阪のベタ踏み坂!なみはや大橋

写真:沢木 慎太郎

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水の都・大阪には、シンボリックなデザインの橋が多いのも魅力的。おすすめは「なみはや大橋」。水面から一番高い橋面までの高さは約59メートル。全長1740メートルの長大橋は、天を昇る龍のような躍動感があり、ゆるく弧を描くようなカーブが美しい。

大阪のベタ踏み坂!なみはや大橋

写真:沢木 慎太郎

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「なみはや大橋」は、“大阪のベタ踏み坂”でも知られるスポット。ダイハツ工業のテレビCMで話題になったベタ踏み坂は、島根県と鳥取県の県境にある「江島大橋」で、勾配は約6.1%(100メートル進むと、約6.1メートル登るという意味)。
これに対し、「なみはや大橋」の勾配は約6.9%(角度は約4度)。大阪のベタ踏み坂に軍配があがります。

大阪のベタ踏み坂!なみはや大橋

写真:沢木 慎太郎

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「なみはや大橋」にも歩道があり、徒歩や自転車で渡ることができます。実際に登ってみると、それほど急勾配といった感じがしません。真正面から橋を見ると距離が凝縮され、急な坂道に見えるのです。

橋は高く、ちょっと怖いですが、橋上から眺める風景は絶景。大阪の大パノラマが広がり、UFOのような京セラドームや梅田の高層ビル群、あべのハルカスが眺められます。夜景や夕日も美しい穴場スポット。

<なみはや大橋の基本情報>
住所:大阪府大阪市大正区鶴町4丁目〜港区海岸通4丁目
アクセス:Osaka Metro「大阪港駅」から徒歩約13分
通行料金:無料

もう一つの夢の国!舞洲工場

もう一つの夢の国!舞洲工場

写真:沢木 慎太郎

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大阪市の人工島にも、ディープなスポットがあるので巡りましょう。此花大橋を渡り、人工島の「舞洲(まいしま)」に近づくと、カラフルで色鮮やかなデザインの大きな建物に驚かされます。「夢の国」や「おとぎ話」のお城のよう。これは、ごみ処理場の「舞洲工場」。

もう一つの夢の国!舞洲工場

写真:沢木 慎太郎

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オレンジや赤のストライプは、ごみを焼却する炎をイメージ。独特な芸術性は、ガウディ建築や岡本太郎の「太陽の塔」を彷彿させます。

ウィーンの芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザイン。自然との共生や、自然への回帰をテーマとした建物は、サイズや形の違う窓や曲線が使われています。これは自然界には同一物や直線が存在しないという理由によるもの。手すりや通路までも曲がりくねっています。事前予約で見学することも可能(要確認)。

<舞洲工場の基本情報>
住所:大阪府大阪市此花区北港白津1丁目
電話番号:06-6463-4153
アクセス:JR桜島駅から北港観光バス(舞洲アクティブバス)「環境施設組合前」すぐ
見学料金:無料(要予約)

もう一つの夢の国!舞洲工場

写真:沢木 慎太郎

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「舞洲工場」の隣にも、カラフルな建物が見えます。こちらは、下水汚泥処理場の「舞洲スラッジセンター」。エントツの先にある金色の輪っかは、舞洲工場と同様に将来への夢と希望をイメージ。エントツの青色は、大阪湾の海と空を表しています。

こちらの建物も、フンデルトヴァッサーがデザイン。舞洲工場とともに、環境問題への関心が高まるディープなスポットです。

<舞洲スラッジセンターの基本情報>
住所:大阪府大阪市此花区北港白津2丁目
電話番号:06-6460-2830
アクセス:JR桜島駅から北港観光バス「環境施設組合前」すぐ
見学料金:無料(要予約)

秘密の抜け道!安治川トンネル

秘密の抜け道!安治川トンネル

写真:沢木 慎太郎

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最後のご紹介は、「安治川トンネル(隧道)」。ここも、市民生活に絶対必要な公共施設。写真が安治川。両岸に建物が見えますが、内部に巨大なエレベーターがあり、歩行者や自転車はこれを使って地下トンネルへ。

秘密の抜け道!安治川トンネル

写真:沢木 慎太郎

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さきほどの建物を正面からみると、こんな感じです。歩行者・自転車用のエレベーターが左側に見えます。
正面の巨大なエレベーターは、かつて自動車専用の巨大なエレベーターとして使われ、川底のトンネルへと続いていました。歩行者は、階段を使って上り下りすることもできます。

秘密の抜け道!安治川トンネル

写真:沢木 慎太郎

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こちらが川底のトンネル。戦争中の1944年(昭和19年)に完成したトンネルは、昭和の面影を色濃く残し、レトロで不思議な空間が約80メートル続いています。現代とは違った時間がゆっくり流れ、『ドラえもん』の秘密のポケット(四次元ポケット)にまぎれこんだよう。

コンクリートの箱を川底に沈める「沈埋工法」を日本で初めて採用。歩行者用の河底トンネルは今では珍しく、土木学会の選奨土木遺産に認定されています。

<安治川隧道の基本情報>
アクセス:JR西九条駅から徒歩約4分
通行料金:無料
利用時間:24時間(エレベーターの利用は午前6時〜午前0時まで)

サイクリングコースにもおすすめ!

街には、いろんな人々が暮らしています。街の風景にも、近未来の高層ビルやテーマパークがあり、古くてレトロな建物や渡し船も見られ、いろんな顔を持っています。

何気ない風景であっても、いつもと違った気持で訪れたら、意外な発見があって面白い。ご紹介したスポットは、サイクリングコースとしてもおすすめ。いつもと違った大阪観光を楽しみましょう。

なお、大阪でおすすめのディープスポットをはじめ、穴場のハイキングコースや登山コースなどについてもまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに張り付けたリンクからのぞいてみて下さい。

2021年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2021/02/14 訪問

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