写真:乾口 達司
地図を見る「大美和の杜展望台(おおみわのもりてんぼうだい)」があるのは、奈良県桜井市に鎮座する「大神神社(おおみわじんじゃ)」の境内。
大神神社は『古事記』や『日本書紀』にも登場する日本最古の社の一つで、背後にそびえる三輪山そのものを御神体としています。神さまをまつる本殿がなく、拝殿を通して、直接、御神体である三輪山を拝するという点で、古代の信仰形態を色濃く残した社です。
写真:乾口 達司
地図を見る大美和の杜展望台はそんな大神神社の境内の一角にあります。開園は1985年。ソメイヨシノや枝垂れ桜、彼岸桜など、さまざまな種類の桜が植えられており、桜の開花する時期になると、桜を見ようとたくさんの人で賑わいます。
写真:乾口 達司
地図を見る桜を前景にして背後に控えるのは、大神神社の御神体である三輪山。
三輪山のふもとに位置する拝殿一帯は鬱蒼とした社叢が広がっているため、直接、三輪山を拝することができません。しかし、大美和の杜展望台からだと、三輪山を真正面に拝することができます。
桜ばかりに目を奪われず、三輪山も拝しましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る大美和の杜展望台の最大の魅力は、たくさんの桜を前景にして、奈良盆地を一望のもとに見渡せる点にあります。
写真:乾口 達司
地図を見るたとえば、写真に写り込んでいる鳥居は、大神神社のシンボルというべき「大鳥居」。
大鳥居の竣工は1986年。材質には耐候性鋼板が使われています。高さ32.2メートル、柱間23メートルの偉容を誇る日本有数の大鳥居ですよ。
写真:乾口 達司
地図を見る大鳥居からさらに南方にも目を向けてみましょう。おむすびの形をした山が平地から突き出すように点在していることに、お気付きになるでしょう。
右手は「耳成山(みみなしやま)」、左手は「畝傍山(うねびやま)」。そして、写真には写っていませんが、畝傍山のさらに左手には「天香具山(あまのかぐやま)」があり、これらは一般に「大和三山」と呼ばれています。
大和三山は『万葉集』に「香具山は畝傍惜しと耳成と相争ひき神代よりかくにあるらしいにしへもしかにあれこそうつせみも妻を争ふらしき」(中大兄皇子)や「春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天香具山」(持統天皇)などと詠まれている山々で、桜とセットで眺めれば、古代のロマンが感じられることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るベンチも設置されているため、ベンチに腰掛け、のんびりくつろぐのもよいでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る園内をぐるりとめぐるように、遊歩道も設置されています。
写真:乾口 達司
地図を見る桜のあいだからはあたたかな日差しが差し込み、気持ちよく感じられるでしょう。ここを訪れるなら、桜と眺望、どちらも楽しむのがおすすめ。ぜひ、お天気のよい日に足をお運びください。
写真:乾口 達司
地図を見るもちろん、大神神社の境内ゆえ、桜を堪能しながら、各所に点在する社もめぐりましょう。
写真は拝殿。ここから御神体である三輪山を拝みます。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは拝殿の脇に立つ「巳の神杉(みのかみすぎ)」。三輪山の大物主命の化身とされる白蛇が棲むといわれる巨木であり、白蛇の好物である卵がたくさんお供えされています。大神神社のシンボルというべき杉であるため、参拝の折にはあわせてお参りしましょう。
大美和の杜展望台がいかに魅力的なお花見スポットであるか、おわかりいただけたでしょうか。桜がたくさん植えられている上、眺望も抜群なので、奈良観光のよい思い出となるでしょう。大美和の杜展望台を訪れ、奈良の春の一日をご堪能ください。
住所:奈良県桜井市三輪
電話番号:0744-42-6633(大神神社)
アクセス:JR三輪駅より徒歩約10分
2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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