更新日:2021/03/03 09:56
高知県の幡多(はた)地域は、四国西南の端に位置。高知市から約100km〜150kmの距離にあり、四万十市・宿毛市・土佐清水市・黒潮町・大月町・三原村が含まれる自然の恵み豊かな地。日本三大清流の一つとして有名な四万十川や、紺碧の海が広がる足摺岬に竜串海岸、船が宙に浮いて見えるとSNSで話題となった柏島など、この地域には四国の人気観光スポットがたくさんあり、四国観光では絶対に見逃せないところです。
四国最南端の足摺岬を含む地域なので、ちょっと遠いイメージですが、高速道路を使うと愛媛県の松山市から中心地の四万十市中村までは約3時間。高松、徳島、岡山からも4時間以内で到着します。
高知龍馬空港からは高知駅までバスで移動(25分)し、JRとくろしお鉄道の特急で約1時間40分〜2時間。車だと高知龍馬空港から約2〜3時間。飛行機が就航する東京、成田(千葉)、大阪、神戸、名古屋、福岡からなら高知龍馬空港経由でのアクセスが便利です。
特に透明度の高い美しい川や海があることから、川遊びや海遊びなど、自然を楽しめるアクティビティが豊富なのがこの地域の魅力。
透明度抜群で沈下橋で知られる四万十川では、カヌーやSUPで自然と一体になった体験ができます。
足摺、竜串海域公園では、グラスボートで海に泳ぐ美しい魚を眺めたり、奇岩が連なる珍しい景観を楽しめます。2020年にリニューアルした水族館「足摺海洋館 SATOUMI」も必見。柏島ではダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティに加え、4輪バギーで美しい海岸線を走る体験も。
今回の記事では、こんな楽しさいっぱいの四万十・足摺エリアの自然体験プランをご紹介していきます。最後にご紹介する人気グルメを自分で作る体験プランも必見ですよ!
四万十川は、大規模なダムが無いことから、青く澄んだ美しい川の流れが見られ“日本最後の清流”とも言われています。また、増水時には沈んでしまう沈下橋が支流を含め全部で47もあり、この景観を目当てに四万十川を訪れる観光客も少なくありません。
佐田沈下橋から三里沈下橋まで、川漁師が船頭の屋形船で観光遊覧する体験プランも人気。船頭が捕った川えび・青のり・青のり餅などの四万十の旬を炭火で頂けたり、櫓を漕ぐ体験もできますよ。
四万十川流域には、キャンプ場、オートキャンプ場が数多くあります。キャンプは、密を避けつつ楽しむことができ、ウィズコロナ時代に相応しい旅のスタイル。
中でも「四万十 川の駅 カヌー館」には、2020年4月に新しくオープンした20区画のオートキャンプ場があり、バーベキューも楽しめます。キャンピングカーをレンタルして四万十、足摺エリアの観光スポットを周遊、四万十の清流や満点の星空を眺めながら滞在するという観光プランはいかがでしょう?
「とまろっと」「かわらっこ」も施設充実の人気のキャンプ場です。施設の詳細は、記事末尾の関連MEMOからご覧くださいね。
<四万十 川の駅 カヌー館の基本情報>
住所:高知県四万十市西土佐用井1111-11
電話番号:0880-52-2121
営業時間:8:30〜17:30
アクセス:高知市中心部から車で約2時間半。JR高知駅からJR土讃線、土佐くろしお鉄道、JR予土線でJR江川崎駅まで約2時間10分。江川崎駅から徒歩約20分。
「四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこ」では、四万十川の下流域を川下りするタンデムカヤック体験ができます。インストラクターが親切に指導してくれるので初心者や子供、お年寄りの方でも安心。
四万十川をパドルで操りながら下る体験は爽快! 穏やかな流れを全身で感じながらの川下り体験で身も心も癒やされますよ。
カヌーは「カヌー館」「四万十楽舎」「withRIVER」でも楽しめます。施設の詳細は、記事末尾の関連MEMOからご覧いただけます。
<かわらっこの基本情報>
住所:高知県四万十市田出ノ川24
電話番号:0880-31-8400
営業時間:8:00〜18:00
アクセス:高知市中心部から車で約2時間半。JR高知駅からJR土讃線、土佐くろしお鉄道で中村駅まで約1時間45分。中村駅から車で約20分。
270度の水平線が見渡せるパノラマビューが魅力の四国最南端「足摺岬」は、足摺宇和海国立公園内に位置する人気観光スポットですが、足摺を訪れたら足摺半島西側の竜串湾を中心とする竜串エリアにも是非寄ってみましょう。
竜串湾は、昭和45年(1970年)に日本で初めて海中公園(海域公園)として指定され「竜串海域公園」と呼ばれています。透明度が高く暖かい海にはサンゴや彩り豊かな熱帯魚が棲息。亜熱帯的な景観が魅力の観光地です。
その竜串湾を見渡すところにあるのが、2020年7月にリニューアルオープンした「高知県立足摺海洋館 SATOUMI」。竜串エリアの全てが大きな自然のミュージアムというコンセプトのもと、足摺の生態系をリアルに再現。約350種1万5000点を展示する水族館です。
四国最大級、水量430tの「竜串湾大水槽」には、シコロサンゴの群落の中を熱帯魚が泳ぐ竜串湾の海中景観をリアルに再現。「足摺の原生林」では、常緑広葉樹を中心に巨木が鎮座する足摺半島の森をプロジェクションマッピングによる環境演出で再現。ユーラシアカワウソを見ることもできます。
山から渓流、竜串湾内の浅瀬、深海までのストーリーを楽しく学べる「高知県立足摺海洋館 SATOUMI」は、既存の水族館の枠にとらわれない新しいカタチの水族館です。見学後には「あらゆるいのちは海とつながり、海と生きている」という、この施設が発信するメッセージを実感できることでしょう。
また、竜串には、全国に7つある海中展望塔のひとつ「足摺海底館」もあります。そして、竜串エリアの東側、中村湾に面する黒潮町にある“美しい砂浜が美術館”というコンセプトの「砂浜美術館」も人気。年に1回、砂浜をキャンバスにTシャツアート展も開かれ、フォトジェニックな光景が広がります。
<高知県立足摺海洋館 SATOUMIの基本情報>
住所:高知県土佐清水市三崎字今芝4032
電話番号:0880-85-0635
開館時間:9:00〜17:00(休館日なし)
アクセス:高知市中心部から車で約2時間半。JR高知駅からJR土讃線、土佐くろしお鉄道で中村駅まで約1時間45分。西南交通バスで約1時間30分、竜串海洋館前下車。
国内最大のシコロサンゴが群生する竜串の海を楽しむならグラスボートがおすすめ。サンゴや色鮮やかな魚を船に乗って覗き見ることができます。
途中「見残し海岸」と呼ばれる観光スポットへ上陸するのももう一つの楽しみ。弘法大師が難所のこの地を見残したことから「見残し海岸」と名付けられたところで、不思議な造形の奇岩が至るところに。渦巻き岩、愛情の岩といったフォトジェニックなスポットも。
グラスボートツアーは、「竜串観光汽船」「たつくし海中観光」の2社が主催しています。ご予約は下記のボタンから。
竜串エリアから西へ車で約40分。大月半島の先端にある周囲約4kmほどの「柏島」は、“船が宙に浮いて見える”ほど透明度の高い海が魅力。SNSなどでこのような写真をご覧になった方も多いことでしょう。
透明度が高い理由は、島の近くに土砂を運ぶ大きな川や都市が無いこと。そして、黒潮は植物プランクトンが少ないということ。海水に不純物がほとんど含まれていないため、透明度の高い綺麗な海水が保たれているのです。海水の透明度は20m〜40mと沖縄の離島並み!
「柏島」は、黒潮と豊後水道がぶつかるところに位置し、栄養が豊富なことから大規模なサンゴ礁が群生。日本沿岸に生息する魚種の約1/3、1000種類以上もの魚が生息し、ダイビングや磯釣りのスポットとしても人気の観光地です。
運が良ければウミガメを見ることもできますよ。「柏島」には多くのダイビングショップがありますが、繁忙期は早めのご予約がおすすめです。
<柏島の基本情報>
住所: 高知県幡多郡大月町柏島
アクセス:高知市中心部から車で約3時間。JR高知駅からJR土讃線、土佐くろしお鉄道で宿毛駅まで約2時間20分。宿毛駅から高知西南交通バスふれあいパーク大月行きで終点下車、約24分。
南国高知の強い日差しを浴びて輝く「柏島」のエメラルドグリーンの海。
この美しさを実感するなら、現地でのアクティビティは欠かせません。
「柏島」では、シュノーケリングやカヤック、SUPなどのマリンアクティビティも盛んですが、年齢を問わず楽しめるアクティビティとしておすすめしたいのが、4輪バギーで行く絶景楽園ツアー。
美しい柏島の海を眺めながら、海岸線や田園、寺社など“四国の端っこ”の田舎町をバギーで疾走する体験はここならでは。20〜50km/hほどのスピードで楽しむ開放感あるバギーは、マリンスポーツが苦手という方や、シニアの方でも楽しめます。
高知の名物グルメというと、なんといってもカツオのタタキ。
土佐の一本釣りという漁法でのカツオ漁は400年以上もの歴史があり、中でも黒潮町は日本一の漁獲高を誇るカツオ船団を有する町でもあります。
そんな黒潮町で美味しいカツオをいただくなら「道の駅なぶら土佐佐賀」がおすすめ。料理人が本場藁焼タタキを焼くオープンスタイルのキッチンがあり、目の前で見る藁焼の炎に圧倒されます。地元でつくる天日塩を使った「塩タタキ定食」も本場ならではの食べ方です。
地元の特産物直販所もあり、旅行のお土産もここで手に入れることができますよ。
<道の駅なぶら土佐佐賀の基本情報>
住所:高知県幡多郡黒潮町佐賀1350番地
電話番号:0880-55-3325
営業時間:フードコート 9:00〜15:00(土日祝は18時まで)、直販所 8:00〜18:00
アクセス:高知市中心部から車で約1時間半。JR高知駅からJR土讃線で土佐佐賀駅まで約1時間20分。土佐佐賀駅から徒歩約9分。
このカツオのタタキを自分でも作ってみたい!という方には、体験プランも用意されています。(3月〜11月限定)
地元の漁師さんや漁師のおかみさん達からレクチャーを受け、 水揚げされたばかりの新鮮なカツオを1本まるごと捌きます。そして、豪快に藁(ワラ)で焼き、皿鉢に盛り付けるまでの一連の流れを体験。
出来上がったカツオのタタキは、まずはミネラルたっぷりの天日塩で塩タタキに。次に特製のたれで味わい、最後にカツオを盛ったご飯にお湯をかける湯かけという食べ方で、カツオの旨味を存分に堪能しましょう。
太平洋に面し、清流四万十川が流れる四万十・足摺エリア「幡多」は、自然豊かで、食べ物が美味しい地域。自然の恵みがたっぷりの特産物が数え切れないほどあります。
海のものとしては、土佐清水市で獲れるマルソウダガツオ(めじか)を原料とした「宗田節」は是非お土産にしたい逸品。生産量の全国シェア7〜8割を占めている人気特産品です。宗田節を使った「宗田節しょうゆ」も人気。海水を天日や風などの自然の力だけで結晶させたお塩「土佐の塩丸」も是非。
川のものでは、四万十川で捕った稚魚を伏流水で育てた“四万十鰻”が有名。身が柔らかく泥臭さもなく絶品です。この鰻を手軽に味わえるのが「うなぎ茶漬け」。特製醤油ダレと鰻の脂が絡み、香ばしい香りが立ちのぼる最高に贅沢なお茶漬けです。
スイーツ・銘菓では、南国高知の太陽を浴びて育ったお米と、四万十川流域で採れるこだわりの食材を使ったかりんとう「40010 《しまんとう》」が一押し。東京の有名野菜スイーツ店シェフがプロデュースした逸品で、米油で揚げた後にオーブンで焼くという製法で作られ、カロリー控えめでヘルシー。ゆず、しょうが、たまねぎなど6種類あり、パッケージもカラフルでおしゃれ。女子旅のお土産としてもおすすめですよ。
高知県西南の「幡多」の魅力はいかがでしたでしょうか?
四万十川や足摺岬、竜串、柏島など、数々の人気観光スポットが点在し、美味しいグルメもたくさんあるこの地域は、四国観光では絶対外せないところです。
自然豊かな「幡多」には、100を超える自然体験プランがあり、アクティビティ三昧できるのも魅力。
「はた旅」では、川遊び・海遊びなど、四万十・足摺周辺で楽しめる自然体験プランを多数ご紹介しています。きっとあなたにぴったりの自然体験が見つかるはず。是非、他のアクティビティもチェックしてみてくださいね。
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【この記事は 幡多広域観光協議会 とのタイアップです】
この記事の関連MEMO
(2024/3/19更新)