写真:市川 芽久美
地図を見る南米エクアドルの首都キトに住む人々に愛される「カロリーナ公園(Parque La Carolina)」。新市街の中心地に広がる広大な公園内には、サッカー、バスケットボール、テニス、エクアバレー(エクアドルのバレーボール)などの競技グラウンドから、自然科学博物館や植物園もあり、週末ともなれば多くのキテーニョ(キトに暮らす人々の愛称)達で賑わいます。
写真:市川 芽久美
地図を見る中でもキト観光の1つに加えて欲しいのが、この公園内にある「キト植物園(Jardin Botanico de Quito)」。小国ながら国土の1/5が保護区のエクアドルは、1650種を超す鳥類、4000種を超す蘭など、世界に誇る生物多様性に富んだ国。日本ではなかなか見られない種類の鳥や植物が、こちらの植物園で楽しめます。街中にいながら、園内の緑に集まる野鳥も観察できたりと絶好のお散歩・写真スポットでもあるんですよ。
写真:市川 芽久美
地図を見る園内に入ってまず驚くのが温室展示です。大きなチューブ状に続く温室内に、エクアドルアマゾンの熱帯雨林、標高2000m前後にある雲霧林、そして食虫植物や蘭が咲くエリアの生態系が再現された、とにかく巨大な温室。再現されたエコシステムもわかりやすく紹介されています。
写真:市川 芽久美
地図を見る温室の外に出ると、様々な種類の庭や小さな森が広がっています。赤道直下のエクアドルで育つ大きなバラを栽培・展示しているバラ園。サボテンも種類が豊富で、最小から最大のサボテンが植えられたエリアもあります。
中でも珍しいのは、パラモとよばれる標高4000メートル前後の高地でも植生帯が広がるエリアに生息する、ユニークな形をした植物の展示。とにかく、こんなに変化に富んだ植物をひとつの場所で楽しめてしまうのが魅力の植物園です。
写真:市川 芽久美
地図を見る畑のエリアもあり、こちらでは、エクアドル・アンデスの先住民達が今でも使用している伝統的な薬草やハーブが植えられています。種類も豊富で、効能もそれぞれ違う薬用植物、ここでハーブの知識もお土産に増やしてみるのはいかがでしょうか。
写真:市川 芽久美
地図を見るそして、植物園内に2018年にオープンした日本庭園エリア。日本とエクアドル国交100周年記念事業の一環として作られたエリアで、日本人の専門家が造園に参加した本格的な日本庭園と盆栽展示場からなっています。
池や橋が配置された美しい日本庭園からは、公園の駐車場の車が見えないようにと工夫されたりと、日本人にとっても異国の地で日本を感じる落ち着く場所となることでしょう。
写真:市川 芽久美
地図を見るエクアドルでも盆栽や華道は大人気。こちらでは約100種類の盆栽が見られるとあって、地元の人からも盆栽博物館として愛されています。また定期的に「いけばなインターナショナル」キト支部のメンバーによる生け花の展示も行われています。そのユニークでエレガントな展示は日本人から見ても目を魅くものがあり、誇らしくなることでしょう。
写真:市川 芽久美
地図を見るアマゾンジャングルから、標高6000m級の山々をもつ山岳地域まで、その高低差と赤道直下の太陽の恵で、生育する植物も本当にユニークで豊富。そんな数々が、キト植物園内の巨大温室や、生息する植物を集めて再現された小さな森の中で上手く展示されており、一箇所でこれだけの種類が見られる驚きのスポットです。ぜひキトの市内観光の1つに加えてみてはいかがでしょうか?
住所:Pasaje # 34, Rumipamba E6-264 y Av Shyris, Interior Parque La Carolina, Quito
電話番号:+593-3-332516/+593-3-332543
時間:金・土・日曜日と祝日 10:00〜15:00
入場料:大人 $3.50/子供 $2
2021年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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