写真:鮎川 キオラ
地図を見るこちらは、青く光る湖面が美しい「みくりが池」。良く晴れた風のない日は、鏡のような水面には立山の山並みを映し、逆さ立山を鑑賞できます。
ところで、立山ってどの山??と思うかもしれません。立山は、標高3,003mの雄山(おやま)、標高3,015mの大汝山(おおなんじやま)、標高2,990m富士の折立(ふじのおりたて)を総称した名称となります。この立山も日本百名山のひとつで、富士山と並び古くから山岳信仰の山とされた名峰です。
みくりが池までは室堂駅から片道徒歩15分ほど。多少の高低差はありますが、石畳の整備された歩きやすいコースです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るみくりが池のほとりでしばし美しい景色を堪能して、まだ体力と時間に余裕があれば、徒歩5分ほどで地獄谷を一望できるエンマ台へ。ここは、山の息吹を感じる地獄谷だけでなく、氷河の浸食によってつくられた氷河地形を観察することができます。発見者の名前にちなんで山崎カール、山崎圏谷とよばれています。
この山崎博士の発見で、日本にも氷河時代が存在したことが証明されたそうですよ。氷河によって浸食された形をよく観察できます。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る片道1時間ほどの道のりになりますが、下りと平坦な道のりの初級者向けの散策道です。昨年の残雪が今も残る雪の大谷を左に見ながら進みます。
前を見ても後ろを見ても山、また山。迫りくる山肌につい「ヤッホー」と言ってみますが、山は遠いようで「ヤッホー」はかえってきませんでした。
各駅で入手できる時刻表には、各山の名前と標高がイラストで解説されていますので、手元に用意して散策してみてくださいね。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る天狗平からは百名山のひとつ標高2,999mの劔岳(つるぎだけ)を見ることができます。頂上の雲がなかなか消えません。天狗平の草原越しに劔岳を望むベンチに休憩も兼ねて20分ほどねばりましたが、なかなか顔を出してくれませんでした。
風に吹かれて雲がスッキリ晴れたり、雲がかかって雄々しく見えたり、山の風景をぼーっと眺める時間をぜひ作って下さい。
天狗平まで降りたら、歩いて室堂まで戻らず、天狗平山荘前の天狗平駅より高原バスに乗車すると効率的です。もちろん体力があればこの先の弥陀ヶ原まで片道2時間半の散策道もおすすめです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見るアルペンルート人気の理由は、未踏の地だった北アルプスの大自然へ一気に連れて行ってくれること。標高2,500mまで自力で登ったら大変な道のりです。でも、気軽にアクセスできるからこそ、標高のかなり高いところにいる感覚をつい忘れがちになってしまいます。
標高2,500mの世界は、空気はおいしいのですが、その濃度は薄い。下界とは異なりなんとお湯が約92度で沸騰するほど気圧が低いのです。子連れファミリーは、いつもより意識してゆっくり歩くことをお勧めします。
高低差が少なく無理なく北アルプスの自然と名峰を楽しめる初級向けの散策コースを紹介いたしました。体力と時間の許す限りぜひ山の風景を楽しんで下さい。
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(2023/11/29更新)
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