写真:江田 由衣
地図を見るチクラヨの北約12Kmにあるランバイエケには、シパン王墓博物館があります。
かつてこの地域では、モチェ谷を中心に発展したモチェと呼ばれる王国がありました。アドベレンガを使った巨大なピラミッドや写実的な土器が見られるこの地域の文化はモチェ文化と呼ばれ、今でもその発掘作業は続いています。
この博物館にあるシパン王とは、モチェ王国最盛期の王として知られたセニョール・デ・シパンのこと。1987年に、ワカ・ラハダのピラミッド下からミイラの状態で発見されました。当時、王のミイラと一緒に膨大な量の金銀が見つかり、世界的なニュースとなっています。
写真:江田 由衣
地図を見る発見当時、王は近親関係の8人の男女とともに埋葬されており、金の仮面や首飾り、王冠など、おびただしい量の黄金が王と共に発見されています。このシパン王墓博物館では、きらびやかな黄金の品々や細かな細工が施された装飾品が所狭しと展示されており、見どころ満載です。残念ながら館内は撮影禁止ですが、ペルー北部の歴史を知るには欠かせない博物館です。
<基本情報>
住所:Juan Pablo Vizcardo y Guzman 895, Lambayeque
開館時間:9:00〜17:00
アクセス:チクラヨからコレクティーボ(乗合タクシー)で約15分
写真:江田 由衣
地図を見るチクラヨから約18Kmのフェレニャフェにある「国立シカン博物館」では、モチェ王国の衰退後、紀元800年頃から1100年頃にかけて栄えたシカン文化についての展示が充実しています。シカン文化の存在が明らかになったきっかけとなった発掘は、日本人である島田氏が先導したシカン遺跡調査団によるもの。2001年には、日本の援助によってこの博物館がオープンしました。
写真:江田 由衣
地図を見る館内では、発掘当時の様子やシカン文化について、模型を用いて分かりやすく展示されています。奥に進むと、遺跡の発掘に協力したTBSの部屋「sala TBS」があり、緻密な細工が施された黄金製品が数多く展示されているのが見られます。
写真:江田 由衣
地図を見る「国立シカン博物館」では、シカン王がつけていたとされる黄金の仮面も展示されています。顔の上部にはコウモリと思われる豪華な飾りが施され、当時の影響力の大きさを感じずにはいられません。どのコーナーもリアリティ溢れる展示が多いため、言葉が分からなくても楽しめる博物館です。
<基本情報>
住所:Av. Batan Grande Cdra. 9, s/n. Carretera a Pitipo,Ferrenafe
電話番号:+51-74-28-6469
アクセス:チクラヨからタクシーで約30分
写真:江田 由衣
地図を見るトゥクメ遺跡博物館は、チクラヨから約33Kmのトゥクメの村にあるシカン文化の遺跡が見られる場所です。荒涼たる大地には26のピラミッドが点在しており、未だ発掘途中の謎多き遺跡となっています。広大な遺跡の入口には小さな博物館があり、ワカのジオラマや土器のレプリカが展示されています。
写真:江田 由衣
地図を見るトゥクメ遺跡は遊歩道や階段が至るところに作られ、どこもきれいに整備されているため、どのコースも歩きやすくなっています。遺跡の中央には遺跡全体や周辺の町並みを一望できる高台があるので、時間があれば登ってみるとよいでしょう。ただし、コース中に陽射しを遮るものは一切ないため、帽子や飲み物を持参することをおすすめします。
<基本情報>
住所:Tucume 14120
電話番号:+51-74-65-0562
アクセス:チクラヨからコレクティーボでトゥクメの村まで約1時間。トゥクメの村から遺跡まではモトタクシーで約10分
ペルーの遺跡といえば、マチュピチュやナスカの地上絵など有名なものが数多くありますが、ペルー北部には、未だ解明されていない多くの古代文明の爪痕に触れられる魅力的な博物館がたくさんあります。チクラヨを拠点にして、ぜひ多くの博物館に足を運んでみてくださいね。
2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/3更新)
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