絢爛豪華さがギュッ!「ウィーン王宮」で見るハプスブルク家の財力

絢爛豪華さがギュッ!「ウィーン王宮」で見るハプスブルク家の財力

更新日:2021/06/01 12:19

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ハプスブルク家の繁栄の下、オーストリアの首都として繁栄してきたウィーン。元城壁だったリンクと呼ばれる環状大通りの内側に、ハプスブルク家が600年以上にわたって住居としてきた王宮があります。

13世紀〜20世紀に至るまで増改築が繰り返された結果、複雑に入り組んだ18もの建物の複合体となる世界最大級の宮殿です。現在は複数の博物館が入り、絢爛豪華な展示物が大集合!貴重な文化遺産が目の前に並びます。

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ハプスブルク家の栄華の象徴「王宮」!代々の住居だった宮殿

ハプスブルク家の栄華の象徴「王宮」!代々の住居だった宮殿

写真:Hiroko Oji

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オーストリアの首都ウィーンは、600年以上にもわたりハプスブルク家の繁栄の下で発展してきました。そのハプスブルク家の歴代皇帝が13世紀後半から1918年まで居城とし冬の主皇宮として使用してきたのが王宮です。

王宮は帝国の発展と共に増改築が繰り返されてきたため、バロックやルネッサンス様式など様々な時代の建築様式が入り混じり、旧王宮や新王宮、国立図書館・乗馬学校・礼拝堂に宝物館など18もの建物が複雑に入り組み2500以上もの部屋がある複合建築物です。

ハプスブルク家の栄華の象徴「王宮」!代々の住居だった宮殿

写真:Hiroko Oji

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環状道路のリンクからブルク門を入ってすぐにあるのが新王宮。建物前に建つオイゲン公騎馬像と少し離れて西側に建つカール大公騎馬像を含む広いヘルデンプラッツに面しており、古楽器コレクション・エフェソス博物館・狩猟&武器コレクションが入っています。

ハプスブルク家の栄華の象徴「王宮」!代々の住居だった宮殿

写真:Hiroko Oji

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石畳の中央にマリア・テレジアの孫のひとり皇帝フランツ1・2世(※)の像がたつ中庭に面するのが旧王宮。4つの異なる時代様式からなる建物で、シシィ博物館やシルバーコレクションなど、ハプスブルク家の財力を見せつけるかのような豪華な部屋の数々が見られる博物館が入っています。

※フランツ2世は1768年2月12日〜1835年3月2日の間、神聖ローマ帝国最後のローマ皇帝として、またフランツ1世は在位1804年〜1835年最初のオーストリア皇帝としての呼び名。

華麗な宮廷生活の舞台である旧王宮見学は「シルバーコレクション」から

華麗な宮廷生活の舞台である旧王宮見学は「シルバーコレクション」から

写真:Hiroko Oji

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旧王宮に入る博物館見学はシルバーコレクションから始まり、皇帝階段を上ってシシィ博物館と皇帝の部屋へと続きます。なお、館内は撮影禁止ですが、フラッシュなしならシルバーコレクションだけ撮影可能です。

シルバーコレクションでは、15世紀から保管されてきたハプスブルク家の銀器や金器、陶磁器、クリスタルガラス、豪華なセンターピースや食器セットに加え銅製の調理用具など膨大な数の展示が見られます。展示室もいくつにも分かれ、百合型に折られたクロスのテーブルセッティングの例などもありハプスブルク家の食文化がよくわかります。王朝時代の銀器セットは今も国家的ディナーに使用されています。

華麗な宮廷生活の舞台である旧王宮見学は「シルバーコレクション」から

写真:Hiroko Oji

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とりわけ壮麗なのは、全長30メートルに及ぶミラノのセンターピース!1838年に皇帝フェルディナント1世がロンバルド・ヴェネト王国の国王に戴冠した際に制作されたもので、140人の正餐に用いられた「フェルメイユサービス」と呼ばれる銀器に金メッキした高価な食器たちです。

当初40点の食器からなっていたものに1850年頃ウィーンの銀工房で制作されたものを加えて140点となりました。今日、この豪華なセットは4500もの食器からなり、重さも1トンを越えるものとなっています。この他、ブロンズに金メッキを施した豪華な燭台など、新しいフランス風センターピースの一部が並ぶコーナーも煌びやかな一角になっています。

華麗な宮廷生活の舞台である旧王宮見学は「シルバーコレクション」から

写真:Hiroko Oji

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銀器や金器だけでなく陶磁器のコーナーにも素晴らしいコレクションが並びます。

現存するセーブル磁器セットはフランス王家からハプスブルク家への贈り物だったもの。この他にも人物や花、お城を中心とした風景が描かれた絵皿の数々に交じり伊万里磁器も並んでいるのは日本人にとって嬉しいひとコマです。

王宮最古の部分に入るスイス宮と王室礼拝堂

王宮最古の部分に入るスイス宮と王室礼拝堂

写真:Hiroko Oji

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ハプスブルグ家が始まる前、バーベンベルク王朝の君主レオポルド6世によって13世紀前半には王宮の最古の部分であるスイス宮が建築され、その後ボヘミア王オトカル2世が拡張しました。

スイス宮への入り口がスイス門。白が基調の王宮の建物内で赤・茶色の門は結構目立ちます。16世紀半ばの貴重なルネッサンス様式で、当時ここには跳ね橋がかかっていて橋の下はお堀でした。この門をくぐるとスイス宮の中庭に通じます。

王宮最古の部分に入るスイス宮と王室礼拝堂

写真:Hiroko Oji

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中庭を取り囲むスイス宮の建物にある階段を上ると上に十字架の付いたアーチがあります。この奥が王宮礼拝堂となっています。

王宮最古の部分に入るスイス宮と王室礼拝堂

写真:Hiroko Oji

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王宮礼拝堂は、皇帝フリードリヒ3世の時代、1447年〜1449年にかけてゴシック様式で建立されましたが、マリア・テレジアは当時の流行に合わせて後期バロック様式で改築させました。その後新古典主義の到来により1802年に再びゴシック様式に戻されたのが今の姿です。

9月中旬から6月中旬にかけての毎週日曜日、朝9:15から、「天使の歌声」と高く評価されているウィーン少年合唱団のミサが行われます。

<王宮礼拝堂の基本情報>
住所:Hofburg,Schweizerhof,1010 Wien
電話番号:+43-1-525240
開場時間:9:00〜17:30(入場は〜17:00)
休館日:火曜日

財宝がズラリ!「王宮宝物館」

財宝がズラリ!「王宮宝物館」

写真:Hiroko Oji

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礼拝堂から出て一旦中庭に戻り矢印の示すスイス宮の奥に入った所にあるのが王宮宝物館。歴代皇帝や騎士団の目もくらむばかりの財宝が展示されています。

大きな宝石が輝く帝冠に金糸が織り込まれた豪華なマント、煌びやかな宝石で飾られた歴史的にも貴重な工芸品や装身具・宗教具がズラリと並び、ハプスブルク家の財力の底力を見せつけられる豪華な館内です。

財宝がズラリ!「王宮宝物館」

写真:Hiroko Oji

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眩い大粒の宝石がちりばめられた神聖ローマ帝国の帝冠は皇帝ルドルフ2世のもので、神聖ローマ帝国消滅後の1804年から、この冠がオーストリア帝国の帝冠となりました。十字架のついた金の宝珠と王笏との3点セットは王権の象徴です。

またもう一つの重要な帝冠は10世紀後半に制作されたもので、962年神聖ローマ皇帝に即位したオットー1世の戴冠式で使用され、その後歴代皇帝の戴冠式に用いられました。八角形の側面にはキリストに加え、聖書に登場する王たちが描かれています。

財宝がズラリ!「王宮宝物館」

写真:Hiroko Oji

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宝物館では盛りだくさんの宝物に加えて、写真のようなベビーベッドも置かれています。ハプスブルク家の象徴のタカが装飾されたベビーベッドは、フランス皇帝ナポレオンと、オーストリア皇帝フランツ1世の娘であるマリー・ルイーズの子供ナポレオン2世が使用したもので、パリ市から贈られました。

そばには見守るようにナポレオン2世の両親ナポレオンとマリー・ルイーズの肖像画も展示されています。

世界最古の乗馬学校「スペイン乗馬学校」

世界最古の乗馬学校「スペイン乗馬学校」

写真:Hiroko Oji

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シシィ博物館の向かいのスペイン乗馬学校は、1572年に創設された世界最古の乗馬学校です。

マクシミリアン大公(皇帝フェルディナント1世の息子)が、1562年頃からスペイン馬の優れた品種をオーストリアに取り入れ、気性の激しい馬たちを調教するため、1572年に木材による「スペイン馬場」を造ったのが元になっています。

世界最古の乗馬学校「スペイン乗馬学校」

写真:Hiroko Oji

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1729年皇帝カール6世はバロックの巨匠ヨーゼフ・エマヌエル・フィッシャー・フォン・エルラッハに設計を依頼し豪華な乗馬ホールが建設され、1735年にオープン。このバロック屋内馬場自体も見応えある建物となっています。、

世界最古の乗馬学校「スペイン乗馬学校」

写真:Hiroko Oji

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ここではルネサンス時代の最高の古典馬術が今もなお受け継がれており、世界的に名高い白馬による公演を鑑賞できます。

公演では音楽に乗せて極めて難度の高い技術を完璧に演じる優雅な白馬たちの姿を見られるのですが、不定期なのが残念なところ。朝の調教や日々のトレーニング風景なら火〜金曜日の10:00〜12:00で気軽に見学することができます。

<スペイン乗馬学校の基本情報>
住所:Michaelerplatz 1,1010 Wien
電話番号:+43-1-5339031

ハプスブルク家の財力を堪能!王宮観光にはウィーンパスが強力な味方

ハプスブルク家の栄華の元に発展したオーストリアの首都ウィーン。ハプスブルク家の象徴ともいえる王宮にはいくつもの博物館が入り、ここでご紹介した見所の他にも、国立図書館「プルンクザール」やアルベルティーナ、エフェソス博物館、狩猟・武器と古楽器コレクションなど、財力を見せつけるかのような豪華な部屋の数々に財宝を見ることができます。その際に活躍してくれるのがウィーンパスの存在です。

ウィーンパスは、王宮だけでなくリンク内の観光スポット、リンク外のシェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿、美術史美術館&自然史博物館、プラーターの大観覧車、ウィーンタワーなど60以上の人気観光スポットが無料となり優先入場できるところも数々あります。さらには乗り降り自由の市内観光バス「ホップオン・ホップオフ」にも利用でき大変便利でお得なパスですので、ぜひご利用くださいね。

2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/12/12−2012/12/16 訪問

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