写真:波奈 美月
地図を見る「クレマチスの丘」は、駿東郡長泉町の丘陵地・駿河平(するがだいら)に位置しています。JR三島駅から無料シャトルバスが出ており、首都圏からの日帰り旅にも最適!
施設は「クレマチスガーデン・エリア」と、ベルナール・ビュフェ美術館を中心とする「ビュフェ・エリア」の2つに分かれています。
今回は、花好きの人・初めて訪れる人にお薦めの、クレマチスガーデン・エリアのメインスポット「ヴァンジ彫刻庭園美術館」&「クレマチスガーデン」をご紹介しますね。
写真:波奈 美月
地図を見る駿東郡長泉町は、クレマチスの生産量が全国シェア6割を占める国内一の産地。そのため、クレマチスが施設の名前となっています。
「ヴァンジ彫刻庭園美術館」へ訪れるには、まずはクレマチスガーデン・エリアにあるチケットセンターを目指しましょう。チケットセンターの近くでは、前衛芸術家・草間彌生氏の彫刻作品「明日咲く花」(2012年制作)が、パワーいっぱいにお出迎えをしてくれますよ。
写真:波奈 美月
地図を見るチケットセンターから入場し、美しいモザイク壁を過ぎると、緑豊かな美術館の「上部庭園」に出ることができます。見晴らしが良く、前方には伊豆の山々を背景に、輝くような白い御影石の「展示デッキ」が広がり、爽快な気分になること間違いなし!
道中にある彫刻や花々をゆっくり楽しみながら、展示デッキへ向かいましょう。
写真:波奈 美月
地図を見る「ヴァンジ彫刻庭園美術館」は、現代イタリアを代表する具象彫刻家、ジュリアーノ・ヴァンジ氏の世界唯一の個人美術館。展示棟と庭園に、1960年代から最近までの彫刻作品約60点が常設展示されています。
屋外展示の作品は、触れながら鑑賞してもOK!石・金属などの様々な素材と卓越した技術を駆使し、人間の心の複雑さを表現した作品を、目と肌で感じてみてはいかがでしょうか?
写真:波奈 美月
地図を見る写真は、展示デッキに設置された「壁をよじ登る男」。1970年に制作され、ブロンズ・アルミニウム・ポリクロームを素材にしています。“人生で直面する様々な障害を表現した作品”とのことですが、一度見ると忘れられないほどのインパクト!
よく見ると、右と左では表情が異なります。そのため、角度によってはポジティブにもネガティブにも見えますが、あなたはどう感じますか?
写真:波奈 美月
地図を見る「展示棟」では、彫刻のほか、デッサン・版画も展示。作品の配置や照明の当て方に、ヴァンジ氏の強いこだわりを感じることができます。一切の無駄が無い暗い空間に、照明によって1点1点の作品が静かに浮かび上がり、落ち着いた気分で作品と向き合えますよ。
併設の「企画展アートスペース」では、立体表現の作家たちを中心にした企画展を年1〜2回開催!こちらも要チェックです。
写真:波奈 美月
地図を見るヴァンジ彫刻庭園美術館の庭園は、上下2つに分かれており、上部庭園から展示棟を通って「下部庭園」に出ることができます。
出口の右手にある「くすの木の丘」は、庭園を見下ろせる人気の場所。頂上にあるクスノキの下にイスが設置されているので、木陰でゆっくり休憩をしたり、読書をするのもお薦めです。
写真:波奈 美月
地図を見る庭園には上部・下部共に「クレマチスガーデン」が併設されており、特に下部庭園が見事!
クレマチスとは、“つる性植物の女王”と呼ばれる多年草。「クレマチスガーデン」には、花の色や形が様々な、約250種2000株以上ものクレマチスが植栽されています。1年を通して楽しめますが、多くの品種が咲く5月中旬〜6月中旬が一番の見頃。
樹木や外周フェンスにからませたクレマチス、木立性のクレマチスを集めたアイランドベッド(島型花壇)、バラとクレマチスの競演を楽しめる石垣壁など、見どころが沢山!写真は、ポール仕立てのクレマチス。品種や特徴が分かりやすく表示されていますよ。
写真:波奈 美月
地図を見るクレマチスが有名ですが、その他の花も見逃せません。春は水仙やチューリップ、夏は春バラやスイレン、秋は秋バラやシュウメイギク、冬はクリスマスローズや原種シクラメンなどが見頃になります。
四季折々のクレマチスと他の花を組み合わせることにより、さらに美しい表情が生まれ、その季節ならではの庭園の魅力を楽しめます。
写真:波奈 美月
地図を見る下部庭園にも、ヴァンジ氏の彫刻が花や風景と調和しながら点在しています。一部ですがご紹介しますね。季節はもちろん、天気・時間などによって、作品から受ける印象が変化するのも屋外展示の醍醐味です。
写真右側の作品は「天の階段」。ポール仕立てのクレマチスと一緒に眺めることができます。この写真では分かりませんが、下へと続く階段があり、地下でも素晴らしいレリーフや彫刻を鑑賞することができますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る庭園南側の池には「水を着る女」が設置されています。初夏から秋にかけては、池に白・黄・ピンク・紫・赤などのスイレンの花が咲き誇り、彫刻との美しいコラボを楽しめるのが嬉しいところ。
写真のように、バラの開花時期も、作品を鑑賞するお薦めの時期。クレマチスガーデンには、約90品種300株のバラが植栽されています。一番の見頃は5月初旬〜6月ですが、10月中旬〜11月中旬にも70品種ほどが開花しますよ。
写真:波奈 美月
地図を見る池と石垣壁の間にある「プリマヴェーラ」は、ヴァンジ氏が庭園に合わせて制作・設置した作品。背後の石垣壁に咲き誇るバラとクレマチスの競演が、よりいっそう彫刻の美しさを引き立てますね。
よく見ると、展示棟のひさしの上にも彫刻が設置されています。せっかくですので、お見逃しなく!
写真:波奈 美月
地図を見る池からさらに奥へ進むと、様々な種類の白いクレマチスを中心に、バラ・チューリップなどの白花のみで構成された「ホワイトガーデン」が現れます。白いクレマチスが主役のガーデンは日本ではここだけ!清楚で爽やかな美しさがありますね。
写真:波奈 美月
地図を見る「ホワイトガーデン」の隣には、隠れ家のような「カフェ ビオトープガーデン」があります。ガーデン散策やアート鑑賞の後、ハーブティーなどを楽しみながら、こちらでひと休みしてはいかがでしょうか?
カウンターには、クレマチスをはじめとする様々な花の一輪挿しが飾られており、その美しさに目が釘付けになります。店こだわりのスモールガーデンや、テラス席から見渡す庭園も素敵ですよ。
写真:波奈 美月
地図を見る今回は、ヴァンジ彫刻庭園美術館とクレマチスガーデンを中心にご紹介しましたが、その他にも、ビュフェ・エリアの「ベルナール・ビュフェ美術館」「井上靖文学館」をはじめ、沢山の見どころがあります。
入館料がお得になる、ヴァンジ彫刻庭園美術とベルナール・ビュフェ美術館の共通券も販売しているので、プランによっては利用されるのもよいですね。
たまには豊かな緑に囲まれて、美しい花々やアートをゆっくり楽しみたい、心に栄養を与えたい…。そんな時は、「クレマチスの丘」に訪れてみませんか?素敵な休日を過ごせること、間違いありません。
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
電話番号:055-989-8787
開館時間:
11〜1月 10:00〜16:30
2〜3・9〜10月 10:00〜17:00
4〜8月 10:00〜18:00
※入館は閉館30分前まで
入館料:
クレマチスガーデン/ヴァンジ彫刻庭園美術館
4〜10月 大人 1200円・高大生 800円・中学生以下無料
11〜3月 大人 1000円・高大生 500円・中学生以下無料
休館日:水曜日(祝日の場合は開館、その翌日休)、年末年始
駐車場:あり・無料
アクセス:
・JR三島駅(北口)3番乗り場発、無料シャトルバスにて約25分
・東名裾野ICより国道246号線経由、沼津方面へ10km
・新東名長泉沼津ICもしくは東名沼津ICより伊豆縦貫道へ。長泉IC出口で国道246号線右折
・新東名長泉沼津ICより5km
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/20更新)
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