東京「メソポタミア」世界最大の民族がつくるクルド料理レストラン

東京「メソポタミア」世界最大の民族がつくるクルド料理レストラン

更新日:2021/05/17 15:38

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級、JSBA スノーボード バッジテスト 1級
チグリス川、ユーフラテス川が流れるメソポタミア地域に起源を持つクルド人。国を持たない世界最大の少数民族といわれ、4,500万人以上が世界中で暮らすなか、東京の十条周辺には多くのクルド人が暮らしています。そして、「メソポタミア」は家庭的なクルド料理をいただける全国でも希少なレストラン。コロッケのようなキョフテをはじめ、シンプルに素材の味を生かした料理は食べやすく、同時に旅気分も味わえると評判です。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部都府県に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出の自粛が求められています。加えて自治体独自での緊急事態宣言発出や、往来の自粛要請をしている場合があります。また施設によっては休業していることがあります。Go To トラベルキャンペーンについても全国で一時停止となっています。各種報道機関の発表、施設や各自治体のホームページなどで最新情報をご確認ください。外出の際はしっかりと感染予防対策をして行動しましょう。(LINEトラベルjp)

異国情緒に胸が高鳴るレストラン

異国情緒に胸が高鳴るレストラン

写真:浅井 みらの

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メソポタミアがあるのは十条駅の目の前。実は十条のすぐ北の川口市、蕨市にかけての一帯には2,000人近いクルド人が暮らしているといわれ、クルド人の居住域を意味するクルディスタンをもじって、ワラビスタンと呼ばれているほど。

日本初のクルド料理レストランを謳っているだけあり、空間全体がクルド文化一色。深い群青色に染まった店内に、赤や緑など鮮やかな原色を連ねたカバーが映える傍ら、壁には赤・白・緑の三色旗に生命や明かりを象徴する太陽が描かれたクルド人の旗が飾られています。

異国情緒に胸が高鳴るレストラン

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少しでもクルドについて知ってほしいという想いから、壁にはクルド文化や歴史に関する写真や装飾品を展示。

クルド人に関する史跡はトルコやイラン、シリアなど広域にわたり、その一帯に現在もクルド人の多くが暮らしているのです。

異国情緒に胸が高鳴るレストラン

写真:浅井 みらの

多くがイスラム教を信仰する一方、キリスト教やユダヤ教、ゾロアスター教を選ぶなど宗教観は寛容な様子。

複数の宗教が混合したクルドの民族宗教といわれるヤジディー教では、孔雀を聖なる動物として崇めるなど、新しいことを知れば知るほど興味の扉が開かれていき、店内を隅々まで見渡したくなるはず。

多数メディアに出演しているワッカスさん

多数メディアに出演しているワッカスさん

写真:浅井 みらの

オーナーのワッカス・チョーラクさんはトルコ出身のクルド人。大学でクルド語を教えながら、クルド語辞典を日本で初めて編さんするなど、日本とクルドの架け橋として活動中。

「移民や難民という印象が強いクルド人ですが、クルドの豊かな歴史や文化をぜひ知ってもらいたいです」と、流ちょうな日本語でクルドについて色々と教えてくれます。

遊牧生活で発展したクルド料理

遊牧生活で発展したクルド料理

写真:浅井 みらの

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遊牧民という歴史的背景から羊肉に関する料理が多め。特にローストした料理を意味するケバブでは、羊のもも肉やひき肉、心臓など多くの部位が使われ、さらに羊肉以外にも鶏肉のケバブがあります。

そしてランチセットにも登場する人気メニューが「キョフテ」。肉料理の一種で、牛のひき肉にスパイスや玉ねぎを加え、カラッと揚げたコロッケに近いもの。

遊牧生活で発展したクルド料理

写真:浅井 みらの

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スパイスの香ばしさに食欲もそそりますが、珍しいのが外側の衣。ブルグルという小麦粉を使用し、クスクスのような弾力があり、噛めば噛むほど素材それぞれの旨みが口内に広がります。

遊牧生活で発展したクルド料理

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そして、クルド人に欠かせないのがヨーグルト。食事の一品だけでなく、スイーツや飲み物にも登場する万能な食品です。

ヨーグルトスープは、さらっとしたヨーグルトにミントとキュウリが加わったもの。さっぱりとした味わいはキュウリのシャキシャキ感との相性が良く、微かにミントの香りが鼻孔をくすぐるという、夏の時期や味が濃い食べ物と一緒にいただきたい、そんなメニューです。

クルド文化はスイーツやドリンクにも

クルド文化はスイーツやドリンクにも

写真:浅井 みらの

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数種類のクルド料理を味わえるメソポタミアセットや、野菜をふんだんに使うベジタリアン料理のほか、スイーツも充実。

「バクラワ」は、ピスタチオをパイ生地で包んだペイストリー。はちみつをたっぷり浸み込ませた生地は、しっとりとした柔らかさで、自然の優しい甘味に自ずとにんまりと笑みがこぼれます。

クルド文化はスイーツやドリンクにも

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伝統の銀細工が施されたカップでいただくコーヒーは、一口ずつゆっくりと味わいたいもの。ピスタチオを焙煎した「クルドコーヒー」には、胃腸を整えるカルダモンやシナモンなど香辛料がブレンドされ、芳醇さが引き立ちます。

クルド文化はスイーツやドリンクにも

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コーヒーのほか、チャイや手作りヨーグルトドリンク、そしてジュースもザクロ、あんず、さくらんぼと珍しい果物を使ったものが多数。

アルコールも注文でき、カクテルにはザクロジュースをジンで割った「ヘナール」、さくらんぼジュースとジンの「インジャーズ」、あんずとオレンジ2種のジュースをジンで割った「ファーテマ」など。その珍しい名前に興味がそそられます。またビールとシシケバブがセットのほろ酔いセットという日本らしいメニューもあり、仕事帰りに頼む人が多いのだとか。(東京都の緊急事態宣言にともない、酒類の提供は終日中止)

食べることは知ること

食べることは知ること

写真:浅井 みらの

クルド人は世界で最も古い民族の1つといわれ、そのためクルド料理は周辺の西アジア料理やトルコ料理とも類似しています。食文化とは1つの土地に収まるのではなく、国を超えて交流・影響し合うもの。メソポタミアという広範囲なエリアで培われたクルド料理だからこそ、店名の「メソポタミア」がしっくりと馴染みます。

多くの人が集まる東京は日本各地に加え、海外出身者も多数。和食だけでなく、馴染みがない多国籍な料理がいただけるのも東京ならではの情緒、味なのかもしれません。ワラビスタンでシルクロードより伝来した古代文明に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

メソポタミアの基本情報

住所:東京都北区上十条1-11-8 3階
電話番号:03-5948-8649
営業時間:11:00〜20:00
定休日:月曜
アクセス:十条駅から徒歩2分

2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2020/11/04 訪問

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