山形駅から徒歩圏で「レトロ散歩」異なる時代の建物を巡ろう

山形駅から徒歩圏で「レトロ散歩」異なる時代の建物を巡ろう

更新日:2021/06/30 16:38

成瀬 康子のプロフィール写真 成瀬 康子 現代アートウォーカー
山形県の県庁所在地である山形市は、蔵王温泉や絶景の山寺といった素晴らしい自然に恵まれていますが、訪れるべきところはもっとあります。

江戸時代の城下町の名残をとどめる市街地には、日本古来の技法を駆使しながら明治時代に建てられた珍しい擬洋風建築、大正時代の洋館など、多くの魅力的な建物が残されており、レトロ散歩にぴったりです。しかも新幹線の停車駅、山形駅から徒歩で巡れますよ!


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江戸時代にタイムスリップ!「霞城公園」

江戸時代にタイムスリップ!「霞城公園」

提供元:山形県ホームページ

https://www.pref.yamagata.jp/index.html地図を見る

山形城の築城の歴史は、南北朝時代の1357年にまで遡れます。今は城跡のみですが、1991年に「二ノ丸東大手門」が復原され、櫓門に入れるようになりました。中には復原の際に出土した瓦や、山形城の復原模型などが展示されています。

城跡を中心としたエリアは「霞城公園」として整備され、春には1500本もの桜が咲き誇る桜の名所でもあります。中には城の歴史と共に歩んできた、樹齢600年を越す桜も!

江戸時代にタイムスリップ!「霞城公園」

写真:成瀬 康子

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本来は3重のお堀に囲まれていた山形城ですが、二の丸以外は明治時代に埋め立てられてしまいました。現在は、資料を基に江戸時代の姿に復原しようと、発掘調査が進められています。こちら「本丸一文字門」も慎重に復原中。

<霞城公園の基本情報>
住所:山形県山形市霞城町1番7号  
電話番号:023-647-2266
アクセス:山形駅西口より徒歩10分

時は明治!「旧済生館本館」

時は明治!「旧済生館本館」

提供元:山形県ホームページ

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そんな江戸時代の姿が残る「霞城公園」に、一際目を引く建物があります。それがこちら。明治11年(1878年)に建てられた元公立病院「旧済生館本館」です。

実はここから約600メートルのところに建っていたのですが、老朽化による建て替えの際、貴重な建物は残そう!という運動により、国の重要文化財に指定されこちらに移築復原されました。

無料で見学できるので中に入ってみましょう!

時は明治!「旧済生館本館」

提供元:山形市企画調整部文化振興課

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現在は「山形市郷土館」として、主に1階に当時の医学書や医療機器など、2階に郷土史に関する資料が展示されています。なんと病院には医学校が併設されていた時期もあるんですよ!

ちなみに「済生館」と言う名前は、当時の太政大臣に名付けられた名前です。

時は明治!「旧済生館本館」

写真:成瀬 康子

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それにしても不思議な建物です。天守閣の様な外観に洋風の窓、ベランダの手すりは階ごとでデザインが異なります。なぜこのような独特なデザインが公立の病院に用いられたのでしょう?

時は明治、今で言うところの山形県知事の三島通庸(みちつね)は、近代化の波に乗って様々な事業を推し進めました。こちらもその1つ。町の中心に新しい時代の象徴となる建物が欲しかったのですね!

旧済生館は「擬洋風建築」としても貴重!

旧済生館は「擬洋風建築」としても貴重!

写真:成瀬 康子

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「旧済生館」は、擬洋風建築としても貴重な建物です。「擬洋風建築」とは、大工の技法を駆使して西洋建築にチャレンジした日本独自の建築様式です。西洋技術の習得と共に消失していったので、この時代にしか見られません。

例えば、ペンキで色を付けた下見板張りの外壁、西洋風の柱に雲型の装飾など、和と洋が混じり合い不思議な雰囲気を醸し出しています。

平屋と塔という組み合わせも珍しいです。修道院を意識したデザインでしょうか、回廊が中庭を丸く囲みそこから診察室に入れます。移築後に整備されたものですが、中庭が枯山水庭園なのも面白いところ。

旧済生館は「擬洋風建築」としても貴重!

写真:成瀬 康子

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ガラス装飾も、まだステンドグラスが普及せず、大きな色ガラスが手に入らなかった時代の苦肉の策。しかし色ガラスを通して差し込む光は、優しくとても綺麗です。

こんな素敵な建物で治療を受けるのなら、待ち時間も苦にならなかったでしょう。

<山形市郷土館(旧済生館本館)の基本情報>
住所:山形県山形市霞城町1-1
電話番号:023-644-0253
アクセス:山形駅西口より徒歩15分

レトロ散歩は続く 山形県郷土館「文翔館」は大正時代!

レトロ散歩は続く 山形県郷土館「文翔館」は大正時代!

写真:成瀬 康子

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山形市には、魅力的な建物がまだまだあります。例えばこちらは、霞城公園から徒歩15分の、大正5年(1916年)に建てられた華麗な洋館「旧県庁舎」「旧県会議事堂」です。

修理・復原され、1995年に「山形県郷土館(愛称:文翔館)」としてオープンしました。国指定重要文化財です。手の込んだ装飾が施された漆喰天井や、当時のままの暖炉、旧県会議事堂のかまぼこ型のヴォールト天井など、豪華な内装は一見の価値ありですよ!こちらも無料で見学可。

レトロ散歩は続く 山形県郷土館「文翔館」は大正時代!

写真:成瀬 康子

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一方、見どころは建物だけではありません。「七日町御殿堰」は、400年前から使い続けられている水路で、かつては山形城のお堀に流れ込んでいました。現在は新たに整備され、周辺にはおしゃれな店も建ち並び素敵な散歩道になっています。

レトロ散歩は続く 山形県郷土館「文翔館」は大正時代!

写真:成瀬 康子

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江戸時代には全国の半量を山形で生産していた紅花。市内で多く見かける蔵は、山形の繁栄を支えた紅花交易の遺産です。

こちらの「山形まるごと館 紅の蔵」は、江戸時代の紅花商人、長谷川家の母屋と4棟の蔵を用いて、特産品の紹介、地元野菜の直売などをしています。お食事処や観光情報もあるので休憩がてら立ち寄るのがお奨め!

<山形県郷土館(文翔館)の基本情報>
住所:山形県山形市旅篭町3-4-51
電話番号:023-635-5500
アクセス:山形駅東口より徒歩25分

山形市・建物で歴史を辿るレトロ散歩

江戸時代、明治時代、大正時代、と異なる時代の象徴的な建物が建ち並び、しかも新幹線停車駅から徒歩で巡れるのが山形市レトロ散歩のいいところ。

他にも紹介しきれなかった魅力的な建物があります。駅のインフォメーションに、散歩に便利なマップや資料が揃っているので活用するといいでしょう。

2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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