写真:雲本 らて
地図を見る「江里坂」は都道250号沿いにあるあきる野市の坂道で、あきる野市と羽村市を結ぶ主要道路となっています。また多摩川に架けられた羽村大橋とは坂下でつながっています。
地形的には多摩川からあきる野市内に向かう形で上っており、ほどよくカーブした道や道路からの多摩川の景色を車はもちろん歩いても体験できる場所です。
坂名については、このあたりの地名(小字)の江里からきているという説が有力です。なお現地には坂名の由来が書かれた看板のようなものはありません。
写真:雲本 らて
地図を見る江里坂からの雄大な多摩川と羽村大橋の景色は印象的です。特にあきる野市側から多摩川方面(羽村市方面)へ坂道を下りながら見える眺望は都内でも有数だと思います。
ちなみに羽村大橋は、1974年に完成し、現在は江里坂同様、都道250号であきる野市と羽村市を結ぶ主要道路となっています。
写真:雲本 らて
地図を見る羽村大橋からあきる野市方面をみると、ちょうど橋の向こうに江里坂が見えます。橋からの江里坂も印象的ですので、現地ではぜひ気にしてみてください。
なお羽村大橋には歩道もあるため、歩きはもちろん自転車でも渡ることができますので、最寄り駅のJR青梅線・羽村駅からでも江里坂へはアクセスできます。ただ距離的には1キロ以上ありますので、徒歩の場合はバスなりの交通機関の情報を調べてみるのもいいかもしれません。
<江里坂の基本情報>
住所:東京都あきる野市草花
アクセス:JR青梅線・羽村駅より徒歩17分
写真:雲本 らて
地図を見る「比丘尼坂」は、江里坂の坂下で分かれている道をすこし道路に沿って北側に行くとあります。坂道自体は多摩川沿いののどかな住宅街にあり、北側に向かって下っている坂道です。
坂名については、折立の比丘尼平から下る坂道なのでそう名付けられたという説が有力です。なお現地には坂名の由来が書かれた看板などはありません。
また比丘尼坂の北側にある住宅街は羽村市になっていて、その住宅街の奥には羽村市郷土博物館がありますので、あわせて寄ってみるのもいいかもしれません。
<比丘尼坂の基本情報>
住所:東京都あきる野市草花
アクセス:JR青梅線・羽村駅より徒歩20分
写真:雲本 らて
地図を見る「折立坂」は、江里坂の坂の途中で分かれている道を道路に沿って南側に行くとあります。折立坂は坂上と坂下にある多摩川沿いの住宅街を結ぶ道で、高低差もかなりあり急坂です。そのため坂上からの眺望も開けており、遠くには羽村大橋もみることができます。
坂名については、このあたりの地名に由来するという説が有力です。なお現地には坂名の由来が書かれた看板などはありません。
<折立坂の基本情報>
住所:東京都あきる野市草花
アクセス:JR青梅線・羽村駅より徒歩21分
写真:雲本 らて
地図を見る羽村市側の羽村大橋の袂には、「川崎の渡し」と書かれた案内看板があります。現在のような羽村大橋がなかった頃にあった渡し場がこの場所にあった記憶を伝えているものです。
なお川崎の渡しは、秋から冬の間にかけては板橋をかけ、春から夏の増水期には船で多摩川を渡っていたそうで、大正時代までは実際に利用できたそうです。
写真:雲本 らて
地図を見る「川崎の渡し」の看板前の道路からは現在の壮大な羽村大橋をじっくり眺めることもできます。また多摩川を間近に感じながら羽村大橋を含めた対岸の江里坂や折立坂も見えます。
江里坂からだと橋を渡ってという具合にすこし距離を感じてしまうかもしれませんが、渡しがあった頃のことを想像しながら景色をみると、ちょっとしたタイムトリップ気分も味わえると思います。ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。
今回は、雄大な多摩川と羽村大橋の景色が楽しめる、あきる野市の江里坂とあわせて界隈の坂道や史跡などを紹介してみました。江里坂界隈は、雄大な多摩の自然景観を堪能しながら地域の歴史も感じることができる都内でも珍しい場所だと思います。ぜひ一度足を運んでみてください。
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
雲本 らて
ブログ「東京坂道さんぽ」にて、坂道の魅力を随時発信しながら、坂道探検家としてカメラ片手に全国の坂道の調査を続けています。坂道に加えて、大学時代は建築を学んだこともあり、建築物や街並み自体にも興味があり…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索