更新日:2013/10/04 17:42
写真:下川 尚子
地図を見る見どころは多いけれど、車がないとちょっと時間がかかってしまう、道東の観光。
「ピリカ号」では、バスガイドさんが乗っていて各所の案内をしてくれるところと、何より効率よく回れることが良い点です。
ここではピリカ号で巡る道東の見どころについて紹介しますね。
なお、冬季は少しだけコース内容が変わり、「ホワイトピリカ号」として運行されています。
さて、ピリカ号のスタート地点は、道東観光の拠点ともいえる、釧路駅。
釧路駅からスタートして、まずは釧路湿原が見られる展望台へ行きます。
釧路湿原はとにかく広い(山手線の内側が3つ入る、とも言われています)ので、短い時間でその全容はとても見ることができませんが、どこまでも続く広大な大地はまさに本州人にとっては非日常。
運が良ければ、釧路湿原に生息するタンチョウヅル(特別天然記念物に指定されています)にも会えます。
時間があれば湿原のなかを歩いてみたいものですが、先に回る名所もあるので、写真を撮った後は、カメラを収めてバスに乗り、再スタート。
写真:下川 尚子
地図を見る次に向かうのは、「神秘の湖」という表現がぴったりの摩周湖。
摩周湖は日本でもっとも透明度の高い湖であり、透明度の高さと水深の深さから、晴れた日には湖面が美しいブルーになります。
また、濃い霧が発生し、霧が湖面を覆って幻想的な美しさになることも。
摩周ブルーが見られるか、霧の摩周湖が見られるかは、時の運だそうです。
摩周湖は、アイヌ語では「キンタン・カムイ・トー(山の神の湖)」というそうです。
この日はとても深い摩周ブルーで、しんと澄んだ青い湖面と、周りを取り囲む静かな木立に、自然と神様の存在を感じられる気がしました。
ちなみに私が乗ったときは、摩周湖を出発したあと、バスガイドさんが布施明さんの歌「霧の摩周湖」を突然、アカペラで熱唱。
サービスなのか、趣味なのかは今も謎ですが、私を含めた乗客に鮮烈な印象を残したことだけは確かです(笑)
写真:下川 尚子
地図を見る摩周湖を出発したら、次は硫黄山(アトサヌプリ)へ。
アトサヌプリとは、裸の山という意味なのだそう。
裸の岩肌から、勢いよく噴煙が立ち上っている姿は迫力!まさに地球の息吹という感じです。
バスを降りた瞬間から、まわりは硫黄のにおいでいっぱい。
これは火山性ガスのにおいなんだそうです。
岩場を歩いていくと、噴気孔の近くまで行けるのですが、間近で見ると噴気孔の回りには黄色い硫黄の噴出物が・・・なんだか不思議な光景です。
現在は落石の危険があるようで、立ち入り地区の制限がある硫黄山。
ですが、麓の岩場から眺めるだけでも、活火山の激しさを実感できます。
ハイマツやイソツツジなどの高山植物も探してみてくださいね。
写真:下川 尚子
地図を見る屈斜路湖は、しばらく前に謎の恐竜「クッシ―」が生息しているということでも話題になりました。もうずいぶん前のようですが・・・。
そんな屈斜路湖は、日本最大のカルデラ湖。
写真左側に見える中島は、日本最大の湖中島だそうです。
ここでは、湖畔の「砂湯」に立ち寄ります。
ガイドさんによると、湖畔付近の砂場では、掘るとだいたい温水が出てくるのだとか。掘ってはみませんでしたが、時間があればトライしてみたいものですね(^^)
写真:下川 尚子
地図を見る最後は、阿寒湖へ。
阿寒湖は、天然記念物であるマリモが生息する湖としても有名ですよね。
阿寒湖温泉街では、雄阿寒岳や阿寒湖を眺めるもよし、立ち寄り湯に行くこともよし、ヒメマスやマリモの生態をチェックするもよしです。
私は「アイヌコタン」へ足を運んでみました。
「コタン」とはアイヌ語で、村や集落という意味です。
アイヌコタンに行ってみると、数々のお土産物屋さんが軒を連ねています。また、アイヌ古式舞踊や演劇が毎日上演されているのだとか。
お店の数は多いので、木彫りの工芸品やエゾシカの角などで作られたアクセサリーを見て回っていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
そうこうしている間に集合時間を迎え、阿寒湖を出ると、あとは釧路への帰路へつきます。
車窓からは、北海道の雄大な大地や数々の山、時にはキタキツネやシカが横切ることも・・・。
運転などに気を取られることなく、ガイドさんの案内を聞きながら回れるのがいいですね。
では最後に、基本情報の紹介を。
◆定期観光バス「ピリカ号」
※冬季は、少しコースの変わる「ホワイトピリカ号」という観光バスが出ています。
所要時間:約9時間00分(釧路発着)
料金:大人4,500円 小人2,250円 (釧路発着)
途中下車も可能になっていますので、詳しい料金・コースなどはホームページなどででご確認くださいね。
公共交通機関では、なかなか巡りにくい道東。そんな道東を効率よく回ることができ、しかもガイドさんの説明も聞けるというのは、とても良い体験でした。
本州で育った筆者は、道東ではその自然の雄大さに息をのむばかりでした。ぜひ、皆さんも北海道の大自然を満喫してみてください!
この記事を書いたナビゲーター
下川 尚子
兵庫県出身。2013年より2年間群馬に住み、現在は横浜在住。趣味は、食べ歩きとスポーツ観戦。小さな夢は、家族で北海道スノーボードに行くこと。そして、老後の目標は、四国八十八か所踏破です。夫が転勤族のた…
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