金谷ホテルの名物パンを堪能!日光「カテッジイン・レストラン」

金谷ホテルの名物パンを堪能!日光「カテッジイン・レストラン」

更新日:2021/07/29 16:34

木内 つばめのプロフィール写真 木内 つばめ 子連れ海外トラベラー、海外旅育応援ブロガー
栃木県・日光を代表する明治創業の金谷ホテル。そのホテルから車で約3分のところにある「カテッジイン・レストラン」では、金谷ホテルベーカリーの伝統あるパンを美味しい料理とともに堪能できます。朝食から営業しているので、素泊まりで滞在する方にはもちろん、早朝に日光を訪れた方が観光をスタートさせるにも恰好の場所。金谷ホテル歴史館も隣接しており、パンと共に名門ホテルの歴史にも触れられます。

金谷ホテルベーカリー直営の「カテッジイン・レストラン」

金谷ホテルベーカリー直営の「カテッジイン・レストラン」

写真:木内 つばめ

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百貨店の催事場などでお目にかかれる金谷ホテルベーカリーのパンは、「ちょっと贅沢なパン」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?

金谷ホテルおよび金谷ホテルベーカリーの原点でもあるのが、ここ栃木県の日光。日光市街地には、金谷ホテルベーカリーのおいしいパンと料理を着席してゆっくり頂ける「カテッジイン・レストラン」があります。

金谷ホテルベーカリーのパンはオンラインショップで購入して気軽に自宅で食べることもできますが、本拠地で厳選された素材の料理とともに頂くと、パンの魅力にさらなる広がりが。絶妙なトースト加減、相性のいい料理や具材で、ここならではの特別感のあるパンメニューを楽しめます。

知って深まるパンの味わい!金谷ホテルベーカリーのあゆみ

知って深まるパンの味わい!金谷ホテルベーカリーのあゆみ

写真:木内 つばめ

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さらに味わい深めるためにも、金谷ホテルベーカリーのあゆみについて少し触れてみましょう。

1925年(大正14年)、金谷ホテル内に製菓、製パン部門が設置されました。そして専門の職人を雇用してホテルオリジナルのパンの開発・製造が本格的にスタート。日本の西洋化、外国からの訪問客が増えるなかでパンの提供は欠かせなかったのかもしれませんね。

戦時中は配給で手に入らない小麦粉、パンだね(イースト菌)を他から分けてもらったり、試行錯誤しながら代用できる材料を使って凌いだ時代も。先人たちが繋ぎ、守り抜いてきた金谷ホテルのパン。たくさんの努力のもとで、今も自分たちが頂けていると思うと感慨深いものがあります。

金谷ホテルベーカリーのパンの堪能!珠玉の朝食

金谷ホテルベーカリーのパンの堪能!珠玉の朝食

写真:木内 つばめ

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カテッジイン・レストランでは、ランチやスイーツを頂くこともできますが、パンをメインに堪能するならオススメは朝食。今回はモーニングで頂けるメニューの一部をご紹介します!

まずはこちらの目玉焼き・ベーコン・トーストのセット。コーヒーや紅茶とは別に、目覚めにぴったりの冷たいジュースも付いています。いわゆる定番のアメリカンブレックファーストですね。トーストは金谷ホテルベーカリーを代表する人気のロイヤルブレッド。サクっとした香ばしい食感は、小麦本来の甘みを実感させてくれます。そのままでも十分おいしいのですが、マーガリンやジャムとの相性を楽しむことも。

金谷ホテルベーカリーのパンの堪能!珠玉の朝食

写真:木内 つばめ

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パンそのものをとことん堪能したいなら、トースト三種盛り合わせがおすすめ。ロイヤルブレッド、チーズロード、ホテルパンと人気上位を集めた食べ応えのあるセットです。

チーズロードはサイコロ状のチーズを大胆に包みこんで焼き上げたパン。珍しい筒型のパンで、ランダムに散りばめられたチーズ部分が口に運ばれる度、喜びがあります。

山型のホテルパンはパリッとした軽やかな食感。ずっしりと密度のあるロイヤルブレッドとは対照的で、これもまた新鮮。

パン自体の食べ比べはもちろん、イチゴジャム、ピーナッツバター、マーガリンで味を変えて頂くことも。自分好みのパンとスプレッドを探るにはぴったりのメニューでしょう。

金谷ホテルベーカリーのパンの堪能!珠玉の朝食

写真:木内 つばめ

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朝からボリューミーに食べたいなら、クラブハウスサンドはいかがでしょう?ベーコン、卵、チキン、野菜を丁寧にサンドしたその断面は見惚れるほどの美しさ。さくっとしたロイヤルブレッドとしっとりした具材のハーモニーはまさに口福の食感。フライドポテトも添えられて、しっかりパワーチャージができます。こちらはアラカルトメニューなので、ランチタイムにもオーダーが可能。

ホテルで朝食を頼むと結構なお値段なうえ、ちょっと量が多すぎるということもありますね。程よい量でお手頃に、さらに日光にゆかりのあるパンをしっかり堪能できるカテッジイン・レストラン。まさにツーリストには理想的な朝食スポットでしょう。

店名の秘密がわかる「金谷ホテル歴史館」が隣接

店名の秘密がわかる「金谷ホテル歴史館」が隣接

提供元:金谷ホテル歴史館

https://nikko-kanaya-history.jp

ところで「カテッジイン」という名前について、冒頭から気になっている方もいらっしゃることでしょう。こちらは英語の「Cottage Inn」をカタカナ表記したもの。

レストランの隣には大きめの古い家屋があるのですが、こちらは「金谷ホテル歴史館」。元々は金谷ホテル創業者の金谷善一郎の自宅だったもので、改装して外国人専用の宿泊施設「金谷カテッジイン」として開業した建物です。つまりレストラン名はこの宿泊施設の名前を引き継いだものであり、ここが現在も続く金谷ホテルの原点でもあります。

店名の秘密がわかる「金谷ホテル歴史館」が隣接

提供元:金谷ホテル歴史館

https://nikko-kanaya-history.jp

金谷カテッジインは明治6年に開業。それから20年後「金谷ホテル」と改名して、現在の場所へと移りました。

宿泊施設の役割を終えた建物は国の登録有形文化財となり、2015年より金谷ホテル歴史館として一般公開されています。日光について著書も残している英国の旅行家イザベラ・バードが宿泊していた部屋などが見学できる貴重な場所。本来は武家屋敷だったため、隠し階段の仕掛けなども。

カテッジイン・レストランでの食事とともに、その店名のルーツとなった金谷ホテル歴史館を訪れて、いにしえの時を辿ってみてはいかがでしょう?この土地の基礎知識が備わり、さらに日光散策に深みが増します。

カテッジイン・レストランを旅の始まりに

カテッジイン・レストランを旅の始まりに

写真:木内 つばめ

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カテッジイン・レストランはベーカリーも併設しているので、ついでにお土産用のパンや焼き菓子を購入できる点も嬉しいところ。レストランで味わったパンの焼き加減を参考に、自宅でも金谷ホテルベーカリーのパンを再度味わうのもいいですね。

金谷ホテル歴史館が隣接し、日光東照宮の表門までも徒歩約10分。カテッジイン・レストランでの朝食からスタートすると、その日のプランが自然と出来上がってきます。

ぜひカテッジイン・レストランから日光を満喫する旅を描いてみてはいかがでしょう?

カテッジイン・レストラン(金谷ホテル歴史館)の基本情報

住所:栃木県日光市本町1-25
電話番号:0288-50-1873
営業時間:
【レストラン】食事 9:00〜15:00、喫茶 15:00〜17:00(16:30ラストオーダー、15:00以降はスイーツとお飲物のみ)
【歴史館】4〜11月 9:30〜17:00、12〜3月 10:00〜16:00(最終入館は閉館の30分前まで)
※休業日はシーズンによって異なりますので、下記の関連MEMOよりご確認ください。
アクセス:
【車】日光宇都宮道路日光ICから神橋方面へ。神橋と平行する橋を渡り信号を左折。田母沢御用邸前信号の手前右側。駐車場はレストラン前に8台、国道を挟んで向かい側に8台
【バス】JR日光駅または東武日光駅から中禅寺温泉・湯元温泉行きバスで「金谷ホテル歴史館」下車。徒歩0分

2021年7月現在の情報です。最新の情報・詳細は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2021/04/24−2021/04/25 訪問

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