写真：いなもと かおり
地図を見る埼玉県の南西部にある日高市。西部は秩父山地と高麗丘陵からなる丘陵地帯、東部は関東平野の西端にあたる台地にあたり、その間を高麗川（こまがわ）が流れています。出世の神社として知られる「高麗神社」や、日高市初の国登録有形文化財となった「高麗郷古民家（旧新井家住宅）」など、歴史文化も残されたエリアです。
写真：いなもと かおり
地図を見る西武池袋線「高麗」駅から徒歩15分の場所にある「巾着田（きんちゃくだ）」は、高麗川が蛇行してできた独特の地形で、巾着の形に似ていたことからその名がつきました。平成のはじめに草刈りが行われ整備されると、生息していた曼珠沙華（まんじゅしゃげ）が一斉に開花し、その美しさが話題に。今や約500万本が群生する日本一の曼珠沙華お花見スポットとなりました。
写真：いなもと かおり
地図を見る曼珠沙華の開花時期は例年9月中旬～10月上旬頃で、期間中はおよそ20万人が来園します。ちなみに、4月上旬は桜と菜の花、6月下旬～7月上旬にはアジサイ、10月上旬にはコスモスが見頃をむかえ、爛漫の河川敷の風景を楽しむことができます！
写真：いなもと かおり
地図を見る曼珠沙華という名前にはあまり馴染みはないかもしれませんが、彼岸花のこと。園芸店では「リコリス」という名前でも売られています。日本から中国に広く分布していて、道端に自生している姿を見かける親しみ深い花です。球根から芽が伸びれば1週間程度で花を開き、1週間ほど咲き続けます。赤色以外にも黄色、白色、橙色などもあり、実は色鮮やかな花なのです。
開花時期は気候に左右されるため、猛暑が続いたり降水量が少ないと咲き始めが遅くなることもあるんだとか。これまでの開花情報では、平成30年には最盛期を迎えたのが9月18日～22日だったのに対し、令和元年には9月30日～10月4日とまちまちです。
写真：いなもと かおり
地図を見るちなみに、身近に存在する花ですが美しい花こそ気をつけなければなりません！ 曼珠沙華の球根（鱗茎）にはアルカロイドの一種でリコリンという毒があり、触ると皮膚炎を起こす可能性があります。よく田んぼのあぜ道に咲いているのは、モグラやネズミ対策のために植えたという説もあるのですよ。
写真：いなもと かおり
地図を見る巾着田曼珠沙華まつりでは、園内に日高市や埼玉県のご当地グルメが食べられる露店や土産店が出店します。大きな声で会話しながらの飲食や、大人数での飲食はなるべく控え、他のお客さんとの距離を保ちながら楽しみましょう！
開花期間は9月17日～10月2日、時間は9:00～16:30。なお開花期間中は入園料500円が発生します。(開花期間とまつり期間は異なります)
狙い目は平日早朝の時間帯。一方、休日は終日混雑が予想されるのでできるだけ回避したいところです。ちなみに、上記の間は三脚を使用しての撮影も禁止されているのでご注意ください。
埼玉県が誇る曼珠沙華の群生地「巾着田曼珠沙華公園」。そこには、約500万本の紅の花が生み出す圧巻の光景が待っています！ また公園から徒歩3分の場所に、国登録有形文化財「高麗郷古民家（旧新井家住宅）」もあるので、併せてお立ち寄りくださいね。
2022年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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