写真:藤井 麻未
地図を見る急峻な山々に囲まれた「奥多摩」と呼ばれる山間地帯は、東京の西にある。その中でも奥多摩三山に囲まれた、とりわけ美しい自然を味わえるのが檜原村(ひのはらむら)だ。神戸国際マス釣り場はそんな檜原村にある。
村の中央には東西に尾根が走り、その南北には清流秋川が流れる。尾根から南北秋川に流れ込む無数の沢筋には、ヤマメやマスなどの魚たちが豊富に生息している。山に抱かれるようにして佇む釣り小屋からは輝く渓流の美しさに見惚れてしまうだろう。
写真:藤井 麻未
地図を見る神戸国際マス釣り場がオススメである理由は、第一に、手ぶらでOKだという点。大自然の中で釣りを楽しむ…そんなことができたらいいなぁとは思いつつ、素人にはなかなか実行し難いのが本音。子連れファミリーなら尚更、道具や荷物のことを考えると足が遠のいてしまうだろう。
ここでは、釣り竿から餌、釣った魚を一時的に入れておくビクまで一式貸りることができる。魚を持ち帰りたい場合には容器さえ持って行けば良い。更に、釣った魚はスタッフにお願いすれば無料でワタ抜きなどの処理を施してくれる。夕食用に持ち帰っても、面倒な処理をすることなくすぐに食べられるというのが嬉しいポイントだ。
写真:藤井 麻未
地図を見る第二に、放流型の管理釣り場であるため、かなりの高確率で魚を釣ることができるという点。放流型というのは、自然のままに生息する魚を釣るのではなく、一定数の魚を釣り場に放流してくれるというもの。一定のエリアに確実に魚が泳いでいるため、圧倒的に釣り上げる確率が高くなる。釣れたという達成感が味わえるため、初心者や子供にも十分楽しめるだろう。
写真:藤井 麻未
地図を見るそれでいて、自然の渓流を利用しているため大自然の中で釣りをしているという雰囲気はバッチリだ。美しい自然をたっぷり感じながら魚を釣る楽しみを、これほど手軽に味わえるというのは大きな魅力に違いない。
写真:藤井 麻未
地図を見るさて、魚が釣れたら新鮮なうちにその場で食べてみたい。午前中に釣りをして、美味しい空気と共にその成果でランチなんて最高だ。嬉しいことに、ここでは釣りたての魚を処理してくれるだけでなく塩焼きにもしてくれる。受付の小屋には食堂があり、たった今自分が釣った魚をまるごと塩焼きにして出してくれるのだ。
写真:藤井 麻未
地図を見るその他のメニューも充実しており、特産のジャガイモを使った芋餅や、ニジマスの燻製を具にしたおにぎり、地元で採れる舞茸の天ぷらそば、カレーライスや焼きそばなど、どれも大満足のおいしさ。食堂のおばちゃん達が手作りしてくれる優しいランチでお腹を満たそう。
アウトドアにこだわるなら、屋根付き小屋を予約してバーベキューも楽しい。こちらも必要な用具、食材を用意してくれるので手軽に楽しむことができる。
<神戸国際マス釣り場の基本情報>
住所:東京都西多摩郡檜原村神戸3387
電話番号:042-598-0132
開館時間:8:00〜16:00
定休日:通年営業。4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月は無休
11月〜3月までは水曜日定休。ただし祝日に重なる場合は営業
写真:藤井 麻未
地図を見るそして釣り場周辺には、東京の奥座敷ならではの自然美をもう少し深く味わうことができるスポットが充実している。中でも車で30分ほどの場所にある「払沢の滝(ほっさわのたき)」には是非訪れてみて欲しい。
実はこの滝、東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている名滝。しかも、車でアクセスできる駐車場より遊歩道と山道を徒歩わずか15分ほどで辿り着くことができる。遊歩道の木々の間には、地元の陶芸品を扱う喫茶やまびこや元郵便局を移築したレトロな雑貨店が静かに佇み、これらを覗きながら歩くのも楽しい。
写真:藤井 麻未
地図を見る駐車場から徒歩約15分でアクセスできるという手軽さにも関わらず、周囲には本格的な奥多摩の自然が迫る。急峻な尾根から秋川に流れ込む沢に滝ができているため、勢いよく流れる水やゴツゴツした岩場などが多く、勢いのある自然の風景はとても爽やかだ。
写真:藤井 麻未
地図を見る最後の岩場を登り終えると、いよいよエメラルドグリーンの滝壺に飛沫をあげて落ちる滝がお目見えだ。落差約62メートルの巨大な滝のうち、私たちが見ることのできるのは最下段であるが、それでも落差23.3メートル。滝壺の目の前まで近寄ることができるため、そのダイナミックさを十分に体感することができる。
<払沢の滝の基本情報>
住所: 東京都西多摩郡檜原村本宿
電話番号:042-598-1011
アクセス:
「払沢の滝入口」バス停または村営駐車場から徒歩約15分
沢沿いに作られた遊歩道を上流に向かって進む
さて、今回は都会の喧騒を忘れさせてくれる奥多摩の自然美、そして釣りを同時に楽しむことの出来るスポット「神戸国際マス釣り場」をご紹介した。ポイントは、手ぶらで訪れられる気軽さと、そこでできる体験の充実度。初心者、子連れからもちろん釣り好き自然好きの玄人まで、あらゆる層にオススメできる。ぜひ日常からのエスケープに訪れてみてはいかがだろうか。
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/12更新)
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