写真:みなみ じゅん
地図を見る共同浴場「白旗(しらはた)の湯」は、草津のランドマーク「湯畑」のすぐ近くにあります(写真左の塔のある建物)。右隣りの建物は湯もみショーがおこなわれる「熱の湯」。写真右手が湯畑です。
写真:みなみ じゅん
地図を見る白旗の湯に供給される温泉は草津6源泉のひとつ「白旗源泉」で、20mほど離れた場所から湧いています。白旗という名は、源頼朝に由来します。
1193年、源頼朝が浅間山麓で巻狩りをした際、草津まで駒を進め、ここで入浴したと伝わります。白旗は、源平合戦で源氏の旗印だった白い旗にちなみます。
写真:みなみ じゅん
地図を見る草津ではお湯が湧いて池になっている場所を「湯畑」と呼びますが、白旗の湯の湯畑には頼朝をまつった「頼朝宮」が建っています。
白旗源泉は酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉で、pH2.07の強酸性です。白旗の湯のほかに9軒の宿に引かれます。
写真:みなみ じゅん
地図を見るちかごろ珍しい木の湯船は、木材の絶妙な柔らかさがいい肌触り。男女とも二つの湯船が用意され、男湯は写真右の柱に囲まれた濁り湯がぬる湯、左手の透明な湯船があつ湯です。
ですが、みなさん便宜上そう呼んでいるだけで、その正体は「あつ湯」と「超あつ湯」。心して入りましょう。
写真:みなみ じゅん
地図を見る白旗源泉は草津に湧く源泉のなかでも白濁しやすい泉質です。柱に囲まれたぬる湯は、1.5mほどの樋を通って湯船に注がれるため、空気に触れて白濁し、温度も下がる仕組みです。
ぬる湯は時間によって温度の違いがありますが、最初は熱く感じても、肩まで浸かれば5秒ほどで身体が慣れ、「いいお湯」に感じられます。とはいえ、熱さの感じ方は個人差があるので、すぐ馴れる人と最後まで熱くて入れない人がいます。
写真:みなみ じゅん
地図を見るあつ湯は無色透明で、強烈に熱い温泉が直接湯口から注がれ、流れ落ちた溝にだけ白い湯の花がついています。白旗の湯の常連さんはコチラを好んで入ります。
熱いお湯で何杯もよく掛け湯して身体を慣らし、それからするりと湯船に入ります。お湯が揺れると熱いので、じっと動かないのがコツ。すると猛烈な熱さがジワジワと手足の指の骨まで伝わってくるのを実感。誰にでもオススメできるお風呂ではありません!
写真:みなみ じゅん
地図を見る男湯とは造りの違う女湯は、二つの湯船が並びます。こちらもあつ湯とぬる湯と言われますが、ほぼ同じ温度で、男湯ほどではないものの、どちらもかなり熱いです。とはいえ、日によってぬるいこともあります。
写真:みなみ じゅん
地図を見る毎朝片方の湯船を交互に湯抜き掃除しています。女湯に朝早く行くと、片側だけ透明なお湯が張られていますが、時間とともに白く濁っていきます。
実は、この透明のお風呂目当てに入りにくる方もいます。草津では透明な鮮度のいいお湯がよしとされているからです。あまり知られていない「草津スタンダードです」。
写真:みなみ じゅん
地図を見る草津の温泉は強酸性のため、石鹸は泡立ちません。ですが、殺菌作用の強い酸性泉が汚れを落とし、皮膚の角質に作用するため、草津から戻って5日ほどすると、足の角質や身体の垢がよく落ちます。そうしたピーリング効果が「美肌」の由来です。
写真:みなみ じゅん
地図を見る白旗の湯は、男女とも天井に湯気抜きの塔が作られた湯屋建築です。写真は女湯で、湯船に浸かって見上げると、ちょっといい雰囲気。男湯はぬる湯の上に湯気抜きがあって、女湯とは違う造りです。
写真:みなみ じゅん
地図を見る男湯にだけ備わるバケツ。6、7年ほど前からここに置かれるようになったもので、ぬる湯のお湯をバケツに溜めて冷まし、ぬる湯が熱過ぎて入れないときに注いで湯船の温度を下げます(あつ湯への利用は禁止)。
使った人は、ふたたびぬる湯のお湯をバケツに溜めておくのがエチケット。泉質を薄めず湯船の温度を下げる「草津の知恵」です。
写真:みなみ じゅん
地図を見る男湯の洗面器は春になると新調されます。実は北国在住の常連客Aさんが、地元の雪が消える春先になると湯治にやってきて、新しい洗面器を寄付します。しかも「しらはた」の名前入り。感謝とともに使いましょう。
写真:みなみ じゅん
地図を見る脱衣場はシンプルな造り。ただし、ごくたまに男女とも盗難騒ぎが起きるので、共同浴場に貴重品、新品の靴などを持ち込むのは避けましょう。
衣服などはバスタオルで覆っておくと効果があります。靴は大きな袋などに入れ、ロッカー下の床に置く方もいます。
写真:みなみ じゅん
地図を見る草津温泉の熱めのお風呂に入るのなら、掛け湯をしっかりおこなうこと。草津の掛け湯は数通りありますが、無難な方法はこちら。床に座って洗面器にたっぷりのお湯をすくい、心臓から一番遠い足、太腿、お腹、胸、肩から背中、の順に10杯づつを目安に掛け湯します。それでも馴れなかったら、さらにたくさん湯を浴びます。
とはいえ、白旗の湯は特別熱いので、無理な場合は掛け湯だけで諦めましょう。
写真:みなみ じゅん
地図を見る観光客に開放されている無料の共同浴場は、「白旗の湯」のほか「千代の湯」と「地蔵の湯」があります。全て泉質が違うので、湯巡りを楽しめます。そして利用する時は、マナーを守って入りましょう。
・お風呂場に入るとき、出るときは、他のお客さんに挨拶を。
・タオルは絶対忘れずに(タオルがないと入れません)。
・湯舟に浸かる前に必ず掛け湯をする。掛け湯の時はお湯が飛び散らないよう座って行う。
・お風呂場から出るときは身体をよく拭いて、脱衣場の床を濡らさないこと。
・湯船に注がれる温泉は常に出しっぱなし。止めてはいけません。
住所:群馬県吾妻郡草津町草津112-1
電話番号:0279-88-0800(草津温泉観光協会)
営業時間:5:00〜23:00
休館日:年中無休(メンテナンスによる休館あり)
駐車場:バスターミナル横の湯畑観光駐車場などをご利用ください。
2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/10更新)
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