写真:肥後 球磨門
地図を見る熊本県阿蘇市と大分県別府市を結ぶ通称「やまなみハイウェイ」沿いに、山あいの暮らしが残る静かな温泉地、産山(うぶやま)温泉があります。「奥阿蘇の宿 やまなみ」は、築100年以上経った古民家を利用していて、隠れ家のような佇まいながら、秘湯を守る主人の心意気が伝わってきます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る玄関を入ると温かみのあるロビーが出迎えてくれます。磨き上げられた木のぬくもりが旅の疲れを癒してくれ、窓から見える雑木の緑も目に優しく写ります。窓側に設けられた囲炉裏スペースから外を見ると小川も流れていて、山懐の豊かな自然を感じます。ここで無料のコーヒーが頂けるのも嬉しいサービスです。
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地図を見る部屋数は10室で、露天風呂付きの和洋室も用意されています。大きく取られた窓からは、木々のざわめきや小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。畳に寝転んでしばし自然の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。ついうたた寝してしまうかもしれません。
写真:肥後 球磨門
地図を見る「奥阿蘇の宿 やまなみ」のお風呂はすべて宿の主人が作ったものです。写真は、岩を積み上げて作った「かぼちゃの湯」と名付けられた内風呂。全体的に丸みがあって、手作りならではの温かみが醸し出されています。大浴場は内湯と露天風呂があり、時間帯によって男女入れ替えになっています。
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地図を見る写真は「四季の湯」と呼ばれる露天大浴場です。屋根が付いていて雨の日でも気持ちよく浸かることができます。周囲には人工的なものがないので、自然からの癒しのパワーと共にゆっくりと癒されてはいかがでしょうか。
地下約1000メートルから汲み上げられる摂氏45.1度の源泉は加温・加水なしのかけ流しで、湯の花をたくさん見ることができます。泉質はpH9.1のアルカリ性単純泉なので、美肌効果も期待できそう。
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地図を見る大浴場の入り口近くには、囲炉裏スペースがあります。季節によっては、ぼんやりと焚き火の炎を見つめながら、あわただしい日常を忘れるのもいいかも知れません。
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地図を見る大浴場の他に、無料で、しかも予約なしで使える3つの家族風呂があります。写真は、大人2人が余裕で入れる樽風呂です。木製風呂はヒノキで作った四角いものが一般的ですが、丸みのある樽状のものは珍しいのではないでしょうか。こちらの家族湯は24時間予約なしで利用できます。のんびりと長風呂が楽しめそうなお風呂です。
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地図を見るこちらも24時間利用可能な家族湯、石切風呂です。石風呂は冷たさを感じることがありますが、湯舟の縁に腰掛けても冷たくありません。24時間源泉かけ流しであるからこその嬉しい温かさです。切り出された石の鋭角さとお湯の柔らかさが面白い対比を生み出しています。
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地図を見る3つ目の家族湯は最も大きい「田舎の湯」。大人4〜5人が余裕で入れる広さになっています。グループで他人を気にすることなくワイワイ浸かるのはもちろん、大きな湯舟を独り占めする贅沢を味わうのも一興かも。6時30分から22時までの利用となっています。
2つの大浴場、3つの家族風呂。早めにチェックインしてすべての温泉を制覇してはいかがでしょうか。温泉好きにはたまらないイベントです。
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地図を見る夕食は「郷土料理会席」と「囲炉裏料理」の2つのコースがあります。写真は郷土料理会席の一部で、食前酒の梅酒、地元の産山で採れた山菜などを使った前菜が並んでいます。田舎料理とはいえ、季節を盛り込んだ、ここでしか味わえない洗練された味わいです。
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地図を見る郷土料理会席の特別プランで、熊本のブランド牛「あか牛」を味わうことができます。熱々のプレートに新鮮な野菜、その上に一人前250グラムのステーキ肉が程よく焼かれた状態でドーンっと乗っています。脂の旨味を楽しむサシの入った黒毛和牛とは違い、赤みが多いあか牛は、肉の旨味をじっくり楽しむことができる、熊本ならではの逸品です。一見ボリュームがありますが、ヘルシーなあか牛を堪能してはいかがでしょうか。
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地図を見る〆は産山の名水で育てたコシヒカリを釜飯で。さらに熊本名物のだご汁(だんご汁)が供されます。地元野菜と、小麦粉を練って手でちぎっただけの大きな団子が入った味噌仕立てのだご汁はボリューム満点です。
デザートは「おはぎ」。宿の創業当時から受け継がれてきた手作りのおはぎは、別腹にスルッと入ってしまいます。満腹でどうしても入らない時は、部屋に持ち帰って夜食にどうぞ。
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地図を見る朝食は味噌汁に焼き魚、生卵や味付け海苔などの定番の他に、地元野菜の蒸し物もあります。シンプルですが、炊きたての自家製米と共に美味しくいただけます。
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地図を見る夕朝食時のご飯のお供が、ずらりと並んだ漬物の数々です。どれも女将の手作りで、バイキング形式で好きなものが食べられます。梅干し、茄子や白菜、大根の他にかぼちゃやしいたけなどの珍しい漬物もあります。色々食べ比べてみてはいかがでしょうか。ご飯がすすむこと間違いなしです。
内湯と露天の大浴場、さらに3つの家族湯で温泉三昧。熊本の食材をふんだんに使った手作りの料理を堪能して、川のせせらぎや葉擦れの音、野鳥のさえずりを聴きながら、のんびりと癒しのひと時を過ごす。田舎のおばあちゃん家に帰ったような懐かしさを感じる「奥阿蘇宿 やまなみ」は、熊本のパワフルな自然と共に作り上げられた極上の宿です。
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
肥後 球磨門
福岡県生まれですが、大分県別府市に長く住み10年前に熊本に移り住んできました。ドライブがとても好きで、熊本は九州内の著名な観光地のどこへ行くのも車で2時間くらいの好立地なので家族はいますが、一人旅を続…
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