石垣島「ゆらてぃく市場」で八重山ならではの食材をゲットしよう!

石垣島「ゆらてぃく市場」で八重山ならではの食材をゲットしよう!

更新日:2021/09/12 16:21

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家
離島なのに人気抜群の石垣島。それは自然の豊かさに加えて、各種ツアーや宿の選択肢が多く、何より買い物にも超便利だからです。ここならではの南国的な品物を探しましょう。
その際おすすめなのが「ゆらてぃく市場」。交通至便で珍しい食材が多く並んでおり、暮らすように旅する方の日常生活に役立つのはもちろん、短期滞在時のお土産探しにもぴったり。ぜひ皆さんも、この素敵な市場に通って南国の楽園生活を謳歌しましょう!

ゆらてぃく市場の概要

ゆらてぃく市場の概要

写真:菊池 模糊

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近年、石垣島などの八重山に暮らすように旅する中長期滞在が注目されており、そうした本格派旅人に特に人気なのが「ゆらてぃく市場」。石垣市街中心部の農協(JA)の南側に隣接しており、非常に便利。いわば道の駅の大きなもので、駐車場も広いです。

「ゆらてぃく」とは八重山方言で「よってらっしゃい」という意味。スパムや車麩などの加工食品・規格品は、石垣島サンエーやマックスバリューなどの大型スーパーの特価販売のほうが安いことが多いですが、農家が育てたユニークな野菜や果物などの超新鮮な食材が買えるのが「ゆらてぃく市場」の大きな特徴。

ゆらてぃく市場の概要

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正式名を、JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」といい、写真のように大きな空間に、沖縄県外ではあまり見かけない農作物が数多く並びます。例えば、野菜ではゴーヤ、バターかぼちゃ、島らっきょう、島とうがらし、オオタニワタリなど。果物ではマンゴー、パッションフルーツ、チェリモヤ、ドラゴンフルーツなど。サンニンの葉、ニトベギク茶葉、各種ハーブ類などの健康食材も多いです。その他の主な食材を以下に紹介していきます。

生鮮食品については価格シールに生産者の方の名前が記載されているのが信頼感がありますね。なお、価格については需給関係などで、時々刻々と変化しますので、あくまで参考程度とご理解ください。

ゆらてぃく市場の概要

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まずユニークなのは「石垣島育ち黒紫米」です。黒紫米は石垣島で守り育てられてきた古代米の一種で、稲が伝来した南方ルートを彷彿とさせる貴重な糯米。スーパーでは売っていない食材で、初めての方は七分つきがおすすめ。

少量を普通の米に混ぜて炊飯器で炊けば、米が綺麗な紫色に炊きあがり、ちょっともっちりして、とても美味しい絶品ご飯になります。ぜひお試しあれ。

野菜や菓子

野菜や菓子

写真:菊池 模糊

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沖縄野菜の代表は青パパイヤ。熟したパパイヤに比べて甘みが少なくさっぱりとした味わいが特徴で、決して果物ではありません。パパイヤの酵素は肉をやわらかくするので肉料理との相性抜群。割と安いポピュラーな素材です。

千切りにして水にさらせばソムタム(青パパイヤのサラダ)に、豚肉やスパムと混ぜて炒めればパパイヤチャンプルーになり、肉巻き料理などもおすすめです。

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沖縄ならでは独特の野菜が長命草。発音はチョーミーグサで、サクナ、ボタンボウフウとも呼ばれます。沖縄でははフーチバ(よもぎ)と並んでポピュラーな野草風野菜といえるでしょう。道端にも生えている草ですが、滋養豊富で健康的な野菜でもあります。

アク抜きして、天婦羅、おひたし、白和え、地豆腐和え、青汁スムージーをはじめ、炊き込みごはん、雑炊おじや(ボロボロじゅーしぃ)でも食べられます。

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ムーチーは「餅」の沖縄方言で、カーサ(月桃の葉)で巻くことから「カーサムーチー」と呼ばれ、沖縄ならではの伝統的菓子です。柔らかく食べやすく、紅芋・田芋・黒糖・ヨモギなどの風味を加えたものがあります。

また、白ちんぴん(黒糖風味の沖縄風クレープ)、うむに―(紅芋のきんとん)などもあり、ムーチーも含めてスーパーでは売っていない沖縄独特の季節商品の菓子ですので、見つけたらぜひ買ってみましょう。

ポピュラーな食材も!

ポピュラーな食材も!

写真:菊池 模糊

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沖縄は南方系の薬剤や健康食品の宝庫です。その代表が写真のウコン。英称ターメリックでカレーなどインド料理に使われ、含まれるクルクミンは肝機能へ良い影響があり二日酔い対策ドリンクの原料。酒好きの方は地元産ウコンをぜひどうぞ。

ポピュラーな食材も!

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ポピュラーな果物として挙げたいのがパイナップル!写真のピーチパインやボゴールパインは秋冬に収穫されるパインで、特に酸味が少なく美味しい種類です。

ポピュラーな食材も!

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バナナ類は現地完熟の美味しいものが手に入ります。一般的に島バナナと呼ばれ、調理用の青いバナナから超美味しい高級バナナまでたくさんの種類があります。ゆらてぃく市場では、ナムワバナナ、三尺バナナ、モンキーバナナなど各種のバナナが売られており、お好みのものが選べます。

南国らしい果物もチェックしよう

南国らしい果物もチェックしよう

写真:菊池 模糊

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せっかく八重山に来たのですから南国らしい果物類をゲットしましょう。写真は有名なシークワサー。琉球諸島に自生する柑橘類でヒラミレモンとも呼ばれ、酸味が強いのでレモン・ゆずと同じような役割で使われます。有用なフラボノイドが含まれるため健康食品としても知られ、加工された果汁、チューハイが人気。泡盛をソーダで割ってシークワサーの輪切りを入れれば爽やかな飲み物になります。

南国らしい果物もチェックしよう

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南方らしい果実の中で割と安いのが、写真のグアバ。フトモモ科に属する熱帯性低木で、バンジロウまたはバンチュルとも呼ばれます。葉に含まれるポリフェノールに血糖上昇抑制作用があり、健康茶(グアバ茶)の材料。果実はあっさりした甘みがあり、生食されるとともにキャンディー、ジャム、ゼリー、ネクターなどに幅広く使用されます。

南国らしい果物もチェックしよう

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スターフルーツは輪切りにすると星型になる可愛い果物です。カタバミ科の常緑樹で、和名は五歛子(ゴレンシ)。黄色くなったら食べごろで、そのまま生食したり、サラダに加えて食べます。微量のシュウ酸が含まれるので、腎臓病の方は避けてください。

珍しい果物も

珍しい果物も

写真:菊池 模糊

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ゆらてぃく市場では超珍しい南国の果物もゲットできます。その代表が写真のカニステル。中米原産のアカテツ科の小高木で、マイナーな果物。

うまく完熟させる必要があり、当たり外れが多いことから普及せず、スーパーでは売られていません。農家の間では売り物にならないという意味でカニステルは「金捨てる」、蟹も食わない「蟹捨てる」と揶揄されることも。

実際に完熟させて食べてみると、ジューシーさは無く、甘いもののパサパサ感があります。エッグフルーツという別名のとおり、ゆで玉子の黄身を甘くしたような感じ。決して不味くはありませんが、独特の味わいです。

珍しい果物も

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写真左側がパキラの実、上部にある黒っぽい緑色の果物がシャカトウ、下部にある明るい緑色の果物がアテモヤ。いずれも珍しい果実です。

パキラの実は割るとカイエンナットというナッツ状の実が5〜6個出て来て、薄皮を取り炒って熱を通してから食べます。油分の少ないマカダミアナッツといった感じで美味。

シャカトウ(釈迦頭)はバンレイシともいい、そのまま割って生食できます。味は甘くてねっとりしており、果肉の中に砂糖の粒を噛むような食感があり美味。アテモヤはシャカトウとチェリモヤを掛け合わせて品種改良された美味な果物。シャカトウより酸味があり芳香も良いことから近年人気が出てきましたが、栽培が難しいため高価です。

珍しい果物も

写真:菊池 模糊

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最後は八重山独特の酒類を紹介します。写真の左は八重山産ひとめぼれを使用した泡盛「請福」。泡盛は普通はタイ米が原料なので、貴重です。続いて、「IMUGE.」は芋と黒糖による蒸留酒で琉球庶民が愛した幻の芋下:イムゲー。石垣産の梅酒「請福梅酒」、黄色いのが石垣産「ゆず」とシークワサー使用のリキュールです。

右端の青紫の瓶が「Butterhly Pea」八重泉酒造によるバタフライピー(蝶豆)のリキュールです。 Butterhly Peaは、アントシアニンを豊富に含む蝶豆を使用しており、シークワサーやレモン等の柑橘類を加えると紫色からブルーへと色が変化するのでカクテルに最適です。

ゆらてぃく市場の基本情報

住所:沖縄県石垣市新栄町1-2
電話番号:0980-88-5300
アクセス:市内中心部のバスターミナルから徒歩約5分、新石垣空港より路線バスで約40分
営業時間:9:00〜19:00 ※2021年9現在、18:00時閉店
定休日:毎月第3火曜日(繁忙時期は除く)

2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2020/12/18 訪問

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