まず最初に訪れたいのが、西都原ガイダンスセンター「このはな館」です。古墳群や西都原市の総合案内所だけでなく、宮城県の特産品の販売や、宮崎県の旬の食材を使った創作和食が人気のレストラン「旬菜家」も併設しています。
また、隣接する観光案内所には、古墳群の見どころ情報の載ったイラストマップが置いてあり、西都原古墳群の廻り方など丁寧に教えてくれます。無料のレンタサイクルもここで借りることが出来ます。情報を収集し、自転車を借りたら出発です!
このはな館のすぐ近く、西都原古墳群のほぼ中央に鬼の窟古墳が位置しています。木花開邪姫(このはなさくやひめ)を嫁にもらいたいと願う鬼が、一夜にして築き上げたという伝説が、この名前の由来となっています。周囲に土塁をめぐらせた、全国唯一の円墳であり、西都原古墳群の中で唯一、横穴式石棺を持つ古墳でもあります。古墳内部の石棺の中に入り、石積みに触れることも出来ます。
鬼の窟古墳から南へ5分ほど自転車を走らせると西都原古墳群遺構保存覆屋‐酒元ノ上横穴墓群があります。
発掘調査を行うため、また発掘された遺構を保存するために覆屋(おおいや)が建設され、発掘された状態を間近に見学することの出来る施設です。
建物はドーム型で、内部の天井近くにに展望デッキが設置され、遺構全体を見ることも出来ます。また、建物は宮崎県産の杉材が天井部に、ヒノキ材がデッキ部に使われており、入口を入るとヒノキの良い香りがほのかに感じられます。
西都原古墳群の南東に位置する第1古墳群内にある13号墳では、古墳内部を見ることが出来ます。
4世紀後半に作られたとされる古墳内部には、粘土と人の頭くらいの大きさの石で作られた土台や石積みの壁、通路が復元されており、作業用の通路と考えられています。挿絵の入ったパネルもあり古代人の生活を垣間見ることが出来ます。
第1古墳群からは自転車で20分ほどの距離、古墳群北西部に宮崎県立西都原考古博物館があります。
西都原古墳群内で発掘された膨大な数の土器や石器、馬具、装身具、副葬品などが年代別に展示されています。ケースに入れられていない土器や石器には、実際に触れることが出来る「ハンズオン展示」もされています。もちろん、土器や石器は西都原古墳群で発掘され復元されたものです。
その他にも、南九州の古墳文化の象徴とも言える、地下式横穴墓(ちかしきおうけつぼ)の実物大の模型の展示もあります。
また、博物館2階の図書室・閲覧室では、考古学専門書、歴史書などの閲覧が出来、3階の展望デッキからは、西都原古墳群の壮大な景観を見渡すことが出来ます。
敷地内に併設する古代生活体験館では、古代人の生活を体験出来る、土器作り、勾玉作り、火おこし体験など体験プログラムも充実しています。
宮崎市内から車で1時間、豊かな自然が残され、田園風景が広がる景色の中に西都原古墳群はあります。国の特別指定を受けた公園でもあり、桜や菜の花、紫陽花にひまわり、コスモスなど四季折々の花を楽しむことも出来る公園です。
筆者が訪れた6月は紫陽花と新緑の綺麗な季節でした。古代の歴史に触れつつ、景色も楽しみながらのサイクリングは、どの季節でも楽しめるものではないでしょうか。
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