写真:Eiichi Yoshioka
地図を見る美しい白砂の浜をもつ恋路海岸。奥能登の珠洲市と鳳珠郡能登町の境界線あたりに位置する海岸は、内浦特有の穏やかな波と青く澄んだ海水が特徴です。
海岸の目前に寄り添う様に座る青年と娘の銅像。深い愛で結ばれた「助三郎」と「鍋乃」です。2人の間に鍋乃に思いを寄せる男が現れ、助三郎は男が仕掛けた罠によって命を落とし、その後鍋乃も助三郎の後を追って海に身を投げるという悲しい恋の伝説が、およそ700年ほど前から恋路海岸に残っています。この悲恋伝説から、この海岸一帯は「恋路」と呼ばれ、2人を偲ぶ像が建てられました。
銅像の目の前には、2人が人目を忍んで会っていたとされる、弁天島(べんてんじま)が沖に浮かんでいます。赤い鳥居があり、干潮時には島まで歩いて渡ることができますよ♪
写真:Eiichi Yoshioka
地図を見る恋路海岸は、別名「ラブロード」として知られる能登のロマンチックスポット。今では石川県内外の恋人達が訪れ、人気の観光地となっています。銅像の近くには、ハート型の「幸せの鐘」が設置され、この鐘をカップルで鳴らすと深く愛が結ばれると言われています。カップルでお越しの際は鳴らしてみてくださいね♪
また、約3キロ先には能登半島の代表的な観光スポット『見附島(みつけじま)』があり、恋路海岸と見附島を結ぶ海岸は「えんむすびーち」と呼ばれています。恋路に来た際は、見附島へも足を運び、幸せのパワーをダブルでもらいましょう!
写真:Eiichi Yoshioka
地図を見る毎年7月の第3日曜日に恋路海岸で開催される『恋路火祭り』。助三郎と鍋乃の霊を慰めるため、村人が浜辺にかがり火を焚いたのが始まりとされています。そのため、お祭りには花火や大松明が使用され、まさに“火”の祭典です。
お祭りは昼の部と夜の部に分かれて行われ、それぞれ14時と21時にスタートします。男女に見立てた大小2基のキリコを使用し、勇ましい掛け声を出し合いながら町を練り歩き、恋路海岸の方へ向かっていきます。2基のキリコはまるで恋人のよう♪
写真:Eiichi Yoshioka
地図を見る特にオススメなのが21時に坂の上広場より始まる「夜の部」。恋路海岸に大小のキリコが揃うと、1基づつ弁天島の方へ向かっていきます♪お祭りの時間帯は干潮時ではないため、弁天島は海に囲まれているのですが、なんと若衆たちはキリコを担いだまま、海の中へ入っていくんです!
冷たい海の中を勇敢に進んでいく若衆の姿は必見!海の中を勢い良く練り歩き、この世で儚く散った二人を愛を慰めるため、海面上でキリコが勇壮に乱舞します!
写真:Eiichi Yoshioka
地図を見るキリコが乱舞する中、弁天島の真上から打ち上げ花火が高く上がり、お祭りは活気づいていきます。恋路火祭り独特の「油物」と呼ばれる仕掛け火は、毎年異なる言葉が浮かび上がるので注目してみてくださいね!
弁天島の周辺が火に囲まれ、幻想的な雰囲気に包まれていく光景は見所!古くから伝わる悲恋の二人を慰めるかのように、海や夏の夜空を激しく染めていく様は、感慨深いです。弁天島周辺に並ぶ2基のキリコは花火とは対照的に静かに佇み、とても幸せそうに見えます♪
そして全ての花火が打ち上がると、弁天島に設けらた大松明に火が灯され、お祭りもフィナーレを迎えます!勢いよく燃え始めると、若衆は竹ざおにつけた松明を回して火の輪を描き、悲恋の二人をさらに慰めます。
ずっと止まっていてほしいと思うほど美しい光景!恋路海岸のロマンあふれる時間が流れます。
お車でお越しの際は、能登空港から珠洲道路経由で約40分。海岸近くに「恋路レストハウス駐車場」があるので、安心です。
恋路火祭り当日は、最大の見所であるキリコの海中乱舞の開始時間が遅いことから、遠方からお越しの際は、恋路海岸周辺の旅館や民宿に宿泊されることをオススメします。
奥能登のロマンチックスポットで、幻想的な夜を過ごしてみませんか?きっと恋人や家族との愛が深まることでしょう!
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(2023/12/7更新)
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